「ＣＲＥＡＭ」（BankART NYK）

ディレクターの住友氏と実行委員会副委員長の藤幡氏のいざこざは、まだ未解決らしい。
ブログなどを見ると、どうも拳を振り上げた藤幡氏の方が分が悪そうだ。
実際、私の身の回りには、
「あんな場所（記者会見）でやらなくても」という意見だけでなく、
「あの場所をわざわざ選ぶなんて」という批判の方が多い。
ネットの動画も見たが、スルーされて意外そうな顔をする一瞬がある。
そこに藤幡氏の意図が見え隠れしているような気がする。
ご本人の抗議文には、
「市民の税金を使って行う文化事業である以上は」という文言があるが、
それは、ご自分にこそ向けられる言葉だろう。

スキャンダルが映像祭のＰＲにつながれば、
そのドン・キホーテぶりも報われるけどね。

だが、その藤幡さんの作品が１１月３日で撤去されるというので、
慌てて出かける。

ＧＰＳと立体メガネを使ったなかなか意欲的な作品。
技術的に冒険をした作品が多くないので、いっそう刺激的だ。
ざっと見たところ、ベスト３に入る作品だと思う。

作家としてはさすがだ。