メタキャストCVの日々雑感 <アーカイブ>

2005年7月~2009年1月までのアーカイブです

Wall・e(ウォーリー)を観てきた

2008-12-31 16:50:14 | 日々雑記
まず、Walleの起動音がMac-OSなのに笑った。さずがPixar。エンドロールの"Special Thanks"の筆頭にもSteveJobsの名前があったしね。エンドロールで言うと、"Inventory"(大道具・小道具等の保管係)というのが登場してたので「アニメ作品なのに何で?」と思ったら、脇に"Sweetbox"という表記があってどうやらPixarにはアニメーター向けにお菓子を配る係がいるらしい(笑)。他にもILMがクレジットされてたり、テーマパークの企画スタッフも名前があがっていたりと、iConを読んで以来すっかり(会社としての)Pixarファンになった私としてはエンドロールが終わって劇場内が明るくなるまで目が離せない映画でした。

映画の内容自体で言うと、さすがに『ファインディング・ニモ』のAndrew Stanton監督だけあってロボットものなのにとってもHumanな仕上がりになってます。個人的には前半の地球編のポエティックな感じ&映像美が好きだったかな。全体としては『E・T』とか『2001年宇宙の旅』へのオマージュをひしひしと感じました。

ところでWall・eの名前の由来ですが、『2001年宇宙の旅』のHALが"IBM"のアナグラムという説はあまりに有名ですが(監督自身は否定)、今回の主人公は"Waste Allocation Load Lifter - Earth Class (地球型ゴミ集積機)"という、とってもベタな出自。映画の中でこのマシンを製造・販売していたとされる"Buy 'n Large"社のWebサイトが映画の全米公開前後では存在していたらしく(現在はDisneyサイトにリダイレクト)、Walleの製品としてのプロモ動画もその一部がYouTubeに残っているようです。詳しくはこちらのBlog記事を参照。




という訳で、これだけサイドストーリーが豊富なこの映画のDVDが出たら、特典映像欲しさに買ってしまうこと間違いなしかな(笑)。




JoostがP2P配信機能を全面放棄

2008-12-18 16:53:53 | 日々雑記
TechCruncの記事

SkypeとKazaaの創立者コンビによるプロジェクト(旧称:Venice Project)ということで、2年くらい前には周辺が大騒ぎした記憶がありますが、まさかこんな結末になるとは。。

やはりユーザーからすると、アプリケーションインストールの手間が致命的に高かったということなのでしょう。広告モデルでの動画コンテンツ配信事業の起業にあたっては、莫大なサーバー運営コスト&回線使用料を「成功の為の必要経費」としてあらかじめ事業計画に織り込む以外の選択肢はなくなったとも言えそうです。

果たして誰かがこの屍を乗り越えてメジャーコンテンツのP2P配信事業に再び乗り込んでくる可能性はあるのでしょうかね?あるいはFlashPlayerとかWebブラウザ自体がP2PあるいはGrid配信機能を持つことで競争のルールが変わる日が来るのを待つしかないのか?

いずぜにせよ、「時代の変わり目が起こらなかったことが確定した記念日」として、なんとなく記憶に残りそうな本日のニュースでした。。


※P2P関連の情報については、いつもこのブログを参考にさせていただいております。
 今回のJoostがP2P配信放棄の件はまだ取り上げられてませんけど、近いうちにエントリーが出ることを期待。
 こちらのエントリーは今年3月のものですが、非常に参考になりました
 P2Pとかその辺の話 - Joostを救う5つの方法:なぜJoostは輝きを失いつつあるのか? -



コクーンの辻野さんがGoogle日本法人社長に就任決定

2008-12-10 16:42:24 | 日々雑記
ニュースリリース

辻野さんとはソニー退社直後から何度かお会いしたこともあり、話を聞くにつれ、ソニー時代にCocoonでやりたかったこと・できなかったこと、つまり放送業界の革新ををGoogleで(AndroidのSTB版提供とかを皮切りに)実現しようとしてるのかなぁ~と勝手に想像していたのですが、まさか社長に就任されるとは。。。

今後は間違いなくネットと家電の連携方面が面白くなりそうです!

●参考情報:
ソニー辻野CP、コクーン戦略を大いに語る
Is a Google Operating System Built on Android, Gears in the Cards?
 (GoogleがAndroidベースの新OSを検証中かも?という情報)




日経エレクトロニクスにコメントが掲載されました

2008-12-01 12:56:49 | 日々雑記
Ne1201

12月1日号の特集記事『もっと楽しいテレビ』の中に、コメントが掲載されてます。
(52ページ"未来のテレビ、私はこう考える"というコーナーに、UIEの中嶋聡さん、チームラボの猪子寿之さんと並んで紹介。3人ともヒゲが濃いのが良く分かる写真になってます。笑)



取材後に、"テレビについて今考えていることを絵にして残してみよう"と思い立ちまして、これからのテレビに必要な要素をこんな感じでまとめてみました(PDF版)。




1.Start Screen ~視聴者がアクセス可能なコンテンツやサービスを可視化する~

No1

<これまで>
・テレビの電源を入れると、前回見ていたチャネルが 引き続き表示される

<これから>
・テレビの電源を切ってから一定時間経過後に電源を再び入れると、スタートスクリーン(メニュー画面)が表示される
・視聴可能なチャネル(受信している全ての放送波)とそれぞれの番組概要、接続しているレコーダー上のコンテンツ、対応しているネットサービスのメニューが等価に表示される




2.Contents Awareness ~コンテンツの内容と連動したサービスを可能にする~

No2

<これまで>
・ソニー社のアプリキャストでは、画面上に任意のウィジェット(アプリケーション)を配置することはできるが、 メインスクリーンに表示されている放送コンテンツ等との連動は不可能

<これから>
・放送コンテンツには秒単位の内容メタデータが放送と同時に配信される(公式メタ)
・また放送事業者以外が作成したメタデータも、ネット経由で配信されデバイス内に蓄積される(勝手メタ)
・これらのメタデータと連動したサービスが、ウィジェット等の形態で利用可能になる




3.Behavior Tracking ~視聴者の反応や態度を捕捉する~

No3


<これまで>
・視聴者の行動情報としてTVが取得可能なのは、基本的にはチャネル切り替えのみ
・レコーダーの場合は、コンテンツの再生・停止・早送り・巻き戻しや録画予約指示などの動作が取得可能
・ただしこれらの操作ログは履歴としては残らない

<これから>
・テレビデバイス内にマイクやカメラが搭載され、視聴者の音声や表情、各種生体反応を取得する

・リモコンによる操作ログとともに、これらの情報を統合的に処理し、「視聴質メタデータ」を生成する




※この資料、続きもありまして現在6ページ目まで構成中です。
 この手のテーマに興味ある方(放送、広告、家電関係者など)、いらっしゃいましたら是非コンタクトください。ディスカッションしましょう!