いなば路快速の日記帳

鉄道ファンの管理人が日々の出来事・雑感などを綴っていきます。

片台車駆動・鉄コレ動力で工作(その2・HOT7010形編)

2012年05月19日 | 鉄道模型のあれこれ

前回のキハ181形の動力化に続いて第2弾、
今回はHOT7000系の下り向き先頭車、HOT7010形を動力化したいと思います。
用意するのは種車と、前回と同じく鉄コレ15m級動力。


ちなみにHOT7000系の先頭車の中でHOT7010形を加工する種車に選んだ理由ですが、
これはたまたまとある模型店でこの車両がばらし売りされていたものを見つけたからです。

というわけで工作開始。


元の台車の首振り中心と鉄コレ動力の首振り中心の位置合わせてみたうえで、
それぞれの床板の切断・切り継ぎ線の見当をつけます。


床板からモーターユニットや集電板などを取り外し、断ち切りのこですっぱりと切断しました。


切断面を整えたら、瞬間接着剤をたっぷり流して接着。
特に変な力が加わらない限りは、強度的にはおおよそ問題ないと思います。


台車の首振りに支障がないことを確認したら、集電板やモーターユニットを床板に設置しました。
キハ181形のときと同様、動力台車側には鉄コレ動力の集電板を、先頭台車側には製品の集電板をそれぞれ適当な長さに切断し、
互いに接触して通電するように設置。これで前後の台車両方から集電できるようになります。

また、製品から外した元のデッキ側台車から台車枠だけを切り出して動力台車側面にゴム系接着剤で接着。
車内のイス板パーツもモーターに干渉しない長さに切り出して床板に装着しました。

この状態で試運転・車体と干渉する部分との微調整ののち、各部に問題がなければ動力化は完成です。
ここまでの工程はだいぶはしょって書いていますが、実際は結構現物合わせ的な工作なので結構時間がかかってしまったところは前回と同じです。


最後に車体をかぶせたら、心ゆくまで単行運転を楽しみましょう(笑)
流線型の先頭車が1両だけでシャーッと走っていく姿は、普段は5~6両の走行シーンを見慣れているためにやっぱりシュールです。

ところで今回は、先頭車の単行回送仕様ということで、動力化以外にも少し加工を加えてみました。

まずは先頭部分のスカートの開口。実車の回送時はスカートの一部が取り外され自動連結器がむき出しになっているので、それを再現してみました。
スカートパーツにモールドされている線に沿ってデザインナイフで切り込み、少しずつ切削していって開口。
そしてスカートの断面には適当な青色を差し、開口部にはグレーに塗った自連形のダミーカプラーを取り付けました。

実車の連結器周りは連結器の胴受けがあったり、ブレーキ管が脇からにゅーっと伸びてきていたり、あるいは車体側にも若干切り欠きがあったりしますが、
雰囲気重視でそれらしく改造ということで今回はそれらの取り付けは見送りました(結構手間かかりそうなので・・・)。
それでも製品そのままの先頭部とはまた違った、独特の怪しい雰囲気は出ているかと思います(笑)


一方、後位側連結面にはお約束の反射式後部標識を設置。貫通路には塞ぎ板が取り付けられている姿もそれらしく作ってみました。
連結器は密連形TNカプラーを取り付けましたが、実車は密着連結器にさらに中間連結器(自連とのアダプター)を取り付けています。
さすがにNスケールで中間連結器を作るのは困難なので、とりあえず密連にしておきました。
一応この車両は単行運転が前提ですが、キハ47などと連結して運転するときには連結器を交換するかしないといけませんね・・・。


最後に参考までに実車の単行回送時の写真を。運転台の向きからして米子から鳥取に到着したときのものだと思います。
本当は模型ではもっと作りこむべき部分もあるかとは思いますが、大体の雰囲気は伝わるかと・・・。





2 コメント

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Unknown (工場長@鳥総車所)
2012-05-23 18:41:17
 ついに完成されたのですね。7010型と言うことは入場時の伴走車でしか中間車を下げて走らないので見る時はいつも単行です。

 連結器の加工は西鳥取に置いている時用でも使える加工ですので、やってみようかなと思いました。
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Unknown (いなば路快速)
2012-05-24 23:48:05
>工場長さん

コメントありがとうございます。

前回のキハ181以来、なかなかまとまった工作のできる時間がなかったのですが、思い立ったら・・・ということで一気に仕上げてしまいました。

流線形の先頭車も中間車回送の伴車に使われることってあるんですね。いつも伴車は7020形が使われるイメージがあるので・・・。

先頭車連結器周りの加工は不可逆的な加工なので、実行には結構勇気が要りました。スカートパーツの樹脂は硬くもなく軟らかくもなくという感じなので、自分のようにナイフで切削されるのであれば、少しずつゆっくり切り込んでいくのがいいと思います。
スカートの加工ではやすりは使いませんでした(手元にあるものが使いにくかったので)。
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