久留米市 いむた小児科 あいあい通信

福岡県久留米市の地域小児科医療のあいあい通信

こどもの花粉症が増加

2013-02-02 | 日記

 
 日本人の約三割が「花粉症」と言われる昨今、こども達の花粉症の比率も徐々に増えているようです。本来、花粉症の症状は大人に顕著に現れますが、こども達も年齢が上がるにつれて症状が出やすくなります。一般的に二歳~三歳頃の幼児に花粉症の症状が出ることも珍しくありません。学童期に症状が出れば、鼻詰まりやかゆみなどで勉学に身が入らないこともあるので注意しましょう。
 花粉症は特定の時期に起こる季節性のアレルギー疾患です。今の時期はスギ花粉が影響し、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみや充血などが起こります。幼児の場合は自分で症状を訴えることができません。目の充血やかゆみによる引っ掻き、野外で急に目をこすり始めたなどで気づくこともあります。こどもに出る症状としては鼻詰まり、鼻水、目の充血やかゆみなどが多いようです。軽度の場合は予防対策だけで対処可能ですが、症状がひどくなれば抗アレルギー薬の使用も必要です。また、アレルギーを起こしやすい体質もありますので、家族にアレルギー体質の人がいれば要注意。本人に食物アレルギーや喘息がある場合も花粉症の発症リスクも高くなりますので、花粉症が疑われたら受診して診断を受けてください。

日常の花粉症対策が大切 
 今は天気予報で花粉の飛散予想が出ています。花粉は天気が良い風の強い日の午後が
最も多く、雨の日は少なくなります。
◆花粉の多い日の外遊びは午前中に済ませましよう。
◆外出時は髪をまとめ、帽子、マスクを着用しましょう。
◆帰宅後は玄関で衣類を脱いでうがいと洗顔を習慣付けましょう。
◆窓は開けたままにせず、布団や洗濯物を干したら花粉をしっかりはたき落としてから室内に取り込みましょう。
◆毎年必ず症状が出る人は花粉飛散の二週間くらい前から、抗アレルギー薬の服用が効果的です。