久留米市 いむた小児科 あいあい通信

福岡県久留米市の地域小児科医療のあいあい通信

あなたが主役、AED

2010-01-30 | 日記
運転中や転落時、水におぼれたときなど、いろいろな原因で起こる心臓停止。急いで救急車を呼ぶことになりますが、心停止の場合は救命処置が一分遅れると10%ずつ生存率が低下すると言われます。そこで登場したのが自動体外除細動器(AED)。名前は聞いたという人も多いのではないでしようか。この装置は突然心停止した人に電気ショックを与えて蘇生します。AEDをすぐに使用した場合の患者の生存率は、使わなかった場合と比較して約5~6倍。5年ほど前から医療機関や公共施設、駅や商業施設などで普及が進んでいます。でも、平成20年に一般市民の前で発生した心停止は約二万七千件。その内AEDが使われたのは四百二十九件の約2%に過ぎません。

あなたが主役、AED
 AEDの使用率が低いのは、他の人が使うだろう、トラブルに関わりたくない、使用方法がよくわからない、など遠慮深い日本人の心理としていろいろあるようです。でも、突然の心停止は何時何処で誰に起こるかわかりません。そういう場面になれば、あなたが主役の救命士です。AEDの役目を十分認識して、いざというときに慌てず対処できるように心がけましよう。

AEDが使い方を音声で知らせます
 AEDを使うのに資格は要りません。また、救命できなくても責任は問われません(法律で規定)。AEDを使う場合は電源を入れると音声で使用法が流れますので、慌てずに支持にしたがってください。

AEDの使用方法
 ①AEDを患者の側に置き電源を入れる。
 ②電極パッドを患者の胸二箇所に貼る(場所はイラストで)
 ③AEDが電気ショックが必要か診断する。
 ④必要がある場合は音声で指示があるので、ショックボタンを押す。
 
※子育て情報誌『あいあい通信』は待合室でお渡ししています
(久留米市/いむた小児科)
   




咳の様子に注意しよう

2010-01-30 | 日記
 冬場はこども達の間で咳の出る病気が流行します。とくに小さいお子さんの場合は肺の機能や筋力もまだ未熟です。症状次第では呼吸困難に陥ることもあるので咳の様子に注意しましょう。咳が出るのは体が異変を感じて痰などを対外に出す生理作用のひとつです。咳が出たら咳止めを飲ませて一見落着とせず、何時からどのような咳が出たか、熱やその他の症状は何かなどを観察してください。冬場に最も多い咳の原因はウイルス性によるものが多く、風邪症候群、インフルエンザ、肺炎、百日咳などです。その他、咽頭炎、気管支炎、気管支異物、なども咳が伴います。また、激しい咳はなくても次のような呼吸困難の前兆の症状が出ることがあります。様子次第では急いで病院へ行きましよう。

呼吸困難が疑われる場合
☆顔色が青白く唇が紫色で苦しそう
☆呼吸が荒く方で息をしている
☆息をする度にヒューヒューゼイゼイが出てかオイルが悪い

急な激しい咳と高熱はインフルエンザの疑い
 冬場にに激しい咳と嘔吐、38℃以上の発熱の場合はインフルエンザ感染が疑われます。周りの人に感染者がいないか、また地域の流行状況などを調べてみましよう。小児が脳炎・脳症を起こしやすい年齢域は1歳~2歳頃で、発熱当日か翌日に発症することが多いようです。小さいお子さんでこのような症状が見られたら、早めの受診で対処しましよう。

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(久留米市/いむた小児科)