木登りpiggyはピアノ弾き

急に思い立ち20ン年のブランクを経てピアノを再開しました。周りに恵まれてお粗末ながら楽しい日々を送っております。

あれから一年

2006-02-28 23:28:30 | ピアノ、音楽
ピアノのサークルに入って2月でまる一年になる。
あっという間の一年だった。

一昨年の夏、娘のピアノの先生をネットで探していた時に偶然に検索にかかりこのサークルの存在を知り、何故だかわからないが、HPや主宰者さんの持つ雰囲気に妙に惹かれて、四半世紀の間ピアノに触れることがなかったのに「絶対ここに入る!」と思いたったのだった。
その時はまだメンバーが5人ほどで、まだまだ入りやすそうな感じがしたし、人数が少ない事もあって「大募集!」といった感じであった。
「ここに入る!」はいいのだが、何しろピアノを弾いていなかったので、指が動かない。
決心をしたその日から、毎日毎日、ピアノに向かう日が続いた。
たどたどしくはあったのだが、とにかくがむしゃらに練習した。
そんなにたやすく指が動くようになるわけではなかったが、早くお仲間に入りたかった私は数ヵ月後には主宰者さんにメールをして、翌年の2月が最初の練習会の参加となった。
知らなかったのだが、その時にはメンバーがすでに倍以上に増えていて、かなり本格的な腕前の方が多数入会されていたのであった。
おまけに私はママさんサークルと思っていたら、意外なことにママさんは少数派なくらいであった。

そして運命の2月のある土曜日の午後、少し遅れて会場に着いた私はドアの向こうから漏れてくるショパンの「スケルツォ2番」に頭が真っ白になっていた。
「…。」
会場に入った後もショパンのソナタやら英雄ポロネーズやらリストの超絶や何やらと次々と大曲が流れ、私は心の中でオロオロと10も100も言い訳を考えるという大ピンチを迎えることになったのであった。
「ひょっとして場違い?」

でも、まぁ、今になったらその時に入り口で回れ右して帰らずに良かったとは思うが、その日の私のお粗末な演奏を振り返ると一人苦笑いするというか、今でもちょっとブルーにはなるのであった。

      
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節分

2006-02-06 22:15:55 | Weblog
私は元来、そういった行事ごとがあまり好きではなく(面倒なわけではなく、主義なの。)お正月やクリスマス、誕生日までもリクエストが無い限りはとりたてて何もしないでいる。
最近は、子供に伝統行事等を教えるためにもやったほうがいいのかなと路線の変更を思案中。

で、その節分の日、長女が学校から帰ってくるなり、太巻きを食べたいと希望。
7時を回っているのに、今更作れない(作りたくない)と却下するが、何が何でも食べたいという。
仕方ないので、塾の帰りに買っといでとお金を渡したが、近くのスーパーではすべて売り切れでゲットできずと電話がある。
いい気なもんで、もうその時は私も早くも気分は太巻きモードに切り替わっていたので、勢いで帰宅した娘と一緒に車で太巻きを探しにでかける。
8時を回ると開いているスーパーが半分になるので、どこへ行こうかととり合えず9時までやっているハイソなスーパーへ行ってみたところ、すぐに発見!
どれにしようかなと思案している私をよそに、娘は2本入りのパックを「これ私の分ね♪」と情け容赦なくカゴに入れていく。
ちょ、ちょっと待てぃ。1本980円と書いてあろーーーが!一人一本じゃーーー。

待ちきれない娘は、車中で帰宅までに1本海苔巻きを食べてしまって満足した模様。
右折したり左折したりで、きっと恵方を向いていた事もあったことであろう。

帰宅後私も一応決まりにのっとって、どこかは恵方が合った瞬間はあるはずだと、とりあえずその場でどたどたと回りながら太巻きを食する。

こうして、豆まきの無い我が家の節分行事は無事終わった。
イベントとしてはまあまあ楽しんだが、やっぱり意味を見出せないンだわ。
うーーん。
何か突っ込みが聞こえてきそうだ。

       
        恵方ダンス
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女優さんになる

2006-02-04 10:48:51 | レッスン
今週のレッスンの続き

ショパン(例外はありますが)はしっかり鍵盤の底を意識して弾くこと。
と注意を受けた。
先日からまだ飽きずに見ている「題名のない音楽界」のブーニンも中2の男の子にしっかり弾くように指導していた。
芯のない音を出して、「これは音ではない」と説明していた。
「pを怖がらないで」と言っていた。
変な話だが、私は何度も人の演奏を聴いてきているはずなのに、ショパンと「しっかり弾く」が頭の中で一緒にならないでいた。
なぜか無意識に ショパン=なよなよ のイメージを持っていたようだ。
先週、今週と先生から注意を受け、ブーニンの少年への指導も毎日見ていて、だんだんとしっかり弾く事が頭に刷り込まれつつある。
人のレッスンを見るということが大変、勉強になるなと改めて思う。

他にも色々と注意を受けたが、これが今週の宿題となった。
1.フレーズごとにレガートに弾くこと。
弾き方を教わる。これは、鍵盤の底を意識することと同時に気持ちを入れ込んで弾いていく。ちょっと粘っこく弾く感じかな。
その場で注意しながら何度か弾いてみる。
先生が満面の笑みで「すごくヨカッワよ~特にここが…」なんて両手でぱちぱちしながらおっしゃってくださる。
先生の生徒でヨカッタ。(。-_-。)ポッ
2.13連符の練習。 ひたすら練習あるのみ。
3.最後の手の置き方について。

この手の置き方はどうしてもテレがあって、私は最後の音を弾くやいなやすぐに手を引っ込めてしまうのである。
先生は曲のテンポと同じ動きで膝までもって来るようにとおっしゃる。
今までも何度も注意を受けているのだが、途中をヘマばかりしていて、最後だけとってつけたように堂々と終えるというのは、やはりどうしても気恥ずかしすぎる。
先生は時々「女優さんにならなきゃ」とおっしゃる。
多少のパフォーマンスは気持ちの高揚、集中には不可欠とも。
一人きりなら、集中して気持ちを入れて弾けるが、他に誰かがいる状態ではとてもじゃないがとたんに変な緊張が走る。今、私に一番難しい課題の一つかもしれない。
自信も私に欠けているものの一つであろうが、こればっかりは持てと言われても、無いわけだし。

で、それから家で練習をしていて思った事は、気持ちを集中させて弾いていると、案外手の置き方もスムーズにいくということだ。
今まで気持ちが散漫な演奏をしていたということなのでしょう。
先生のおっしゃりたいことが、きっとそんなところにもあったのでしょうね。
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上がり性

2006-02-03 19:30:18 | Weblog
私のインターネット・エクスプローラーは最初にMSNがひらくようになっているので、そこから日々のニュースや時事の話題を入手している。
最近ではホリエモンの逮捕もここで知ったのだが、今日はそこで気になる記事をみつけた。

ズバリ、上がり性は「病気」か?

上がり性の中には、状態が改善しない社会不安障害(SAD)の可能性の人がいるという。
上がり性でも多くの人は年齢を経たり、場数を踏むことで克服されるが、SADは会社を休むなど回避行動が増え、普通の日常生活が送れなくなる精神疾患…と続く。

SADが疑われる主な状態として
□頻繁にトイレに行く
□顔が赤くほてる
□汗をかく
□手足、全身、声が震える
□吐き気がする
□めまいがする

が上げられるそうだ。
最後の2つは当てはまらないから、SADという訳ではないと思う。
確かに上がり性としては、少―し重度かもとは思うが。

苦笑する思い出がいくつかある。
初めて親戚以外の披露宴に呼ばれたときのこと。芳名帳の前で私は真っ白になってしまって、自分の住所が思い出せなくなってしまったのである。(番地じゃないのよ住所全部よ)情けないが、何一つ思い出せなかった。一緒に行った友人もいつもの私の悪い冗談だと思って、取り合ってくれなかった。(ノДT)アゥゥ 受付の方の目の前で書くということと、筆で書くということとが極度の緊張を引き起こして混乱したのだと思う。
次、これは数年前だが、幼稚園の家庭訪問の時何か書類を書き込むように頼まれて先生の目の前で記名しようとしたが、なんと、我が子の名前(漢字)を思い出せなくなってしまったのだ。( ̄▽ ̄;)!!ガーンこれも手痛い思い出である。普段は笑い話にしているが、ここに改めて書くと恥ずかしくなる。
そして最近、初めてサークルの練習会に参加したとき。
自分の弾こうとしていた曲がわからなくなってしまった。
曲が頭で鳴らないし、楽譜をみても、その音は分かるのだが、鍵盤の正しい位置が分からないのだ。
子供みたいに、1オクターブ上に手を置いてみたり、下に置いてみたり、あの時は心底凍りついた。情けない…。
他にも色々ありますが、もうこのへんで。
えっ?それはボケじゃないのかって?

多くの人は年齢を経たり、場数を踏むことで克服するとある。
年齢には不足ないはずだが…←自慢か?
場数についても、サークルに入ってもう一年になるが、今でもまだ弾こうとする曲がわからなくなる。

まだ、年齢に不足があるのか
まだまだ場数が足りないのか

回避行動については、逃げまいと思って今回のサークルの発表会にはでるが、実は先生の門下生の発表会は先々週失礼させていただくようお願いした。1月の練習会でのダメージが強すぎた。
本当は皆さんのためにも逃げたほうが喜ばれたりしてと、半分自嘲気味に半分冗談に気楽に想像する自分もいるのだが、

逃げるとか逃げないとかではなく、少しは楽しんで発表できるようになれる日がいつか来たらいいな。と、切に願う。
でも、上がらない人っているのかなぁ?
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たぬき・ねこ・ねこ作戦

2006-02-02 20:47:51 | レッスン
本日はレッスンday

ショパンのワルツ9番
前回、リズムを良く取れなかったところがある。
三連符・8分音符×2・8分音符×2の部分。
苦労しているのを見た先生がそこは
ぬき・ねこ・ねこ。よ」
と教えてくださった。
「?」
たぬき・ねこ・ねこ? おーなるほど。
た・ぬ・き の3文字で1拍分の3連符。
ね・こ   の2文字で1拍分で8分音符、をそれぞれ感じるのだ。
で、たぬき・ねこと言いながら1拍、1拍を数えていくとうまくリズムがとれる。
しかし、私もかなり初歩的なところで躓いているなぁ。

子供に良く使う手ならしい。

早速家に帰って、歌いながら部分練習する私。「たぬき、ねこ、ねこ…」に続くドーシソミシ、と降りてくるところも難しかったのでさらに「ぴょんと跳ねた~」と語呂よく作詞して弾き語り?してみる。(真剣に、である。)
そんな私を横で長女がとってもうれしそうににこにこして見ていた。
「がんばっているわね。エライのね。」とでも言いたげな表情だった。

          
          赤いところが「たぬき・ねこ・ねこ」 青いところが「ぴょんと跳ねた~」

で、今日はその「たぬきねこねこ作戦」の成果を聴いていただく。
で、今日はさらにその上をいく、「…ぬき・たぬき作戦」も伝授された。

今はまだ関係がないが、それは「バラード1」で発揮される大技である。(?)
8分音符の時と、3連符の1音目を休符にして弾く時の違いを明確に弾き分けができていないらしいくて、高校生の生徒さんにこれで乗り切ってもらっているらしい。
「ぬき」の前に休符を感じながら歌うのだ。
ぇこ・たぬき・ちゃ~ん♪」「ンき・たぬき・ちゃ~ん♪」と。

なんたってショパンのバラードに「たぬきちゃ~ん♪」よ。それも情感たっぷり込めて。
楽しいなぁ。うーーん。これだからレッスンは止められないのよ♪

          
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バラード4番

2006-02-01 23:40:21 | ピアノ、音楽
おとといから、昨年、「題名のない音楽会」でブーニンと小山実稚恵さんが出演したものを毎日何度も繰り返し見ている。
小山さんはショパンの舟歌を演奏された。(なぜか、日本人には「さん」とつけてしまいます。)ノクターンとスケルツオもごく一部だけ。
ブーニンは2週連続で出演していたので、マズルカやバラードの4番等を演奏した。ワルツ、バッハも一部。

「舟歌」はリパッティしか聴いたことがないが、(ショパンコンクールでは何度も聴いたが)小山さんの演奏はとても自然で、豊かに歌い上げるといった演奏に聴こえた。何度聴いても、見ても飽きないステキな演奏。
とても感じのいい方で、この放送を見たときからいっぺんでファンになってしまった。いつかリサイタルへぜひ行きたいと思う。

ブーニンの演奏も良かった。マズルカp63-3は特に良かった。高音で一音カーンと出すところにはゾクゾクとする♪。いい音。
昨年にブーニンのリサイタルを聴きに行ったときは、「私、何かしましたか?」ってどぎまぎするくらい機嫌が悪そうだった。調子もあまり良くないようにも見えた。アンコールの時は高速「子犬のワルツ」を1曲弾いたあと腕の調子が悪いとジェスチャーをして見せて、とっとと帰ってしまった。
なのにここでは愛想が良く、気持ちも乗って演奏しているように見えた。テレビの威力か。
バラードの4番をリサイタルでも弾いていたが、絶対テレビの方が気持ち入っていたと思う。残念。でも、彼も人間だし、ゲイジュツカだからねぇ。仕方ないか。
主人も「先月聴きに行ったコンサートでもこのくらい弾いてくれよ!」とテレビに向かって言っていた。素人目にもはっきり違いがわかるらしい。
このバラード4番は中学2年の時に初めて聴いたと思う。誰の演奏かは全く覚えがないが、お小遣いを貯めて買ったレコードに入っていた。
その時期はあまりショパンに興味がなかったし、ショパンといっても幻想、英雄、軍隊、革命、華麗なる大円舞曲、子犬、ノクターン9-2、スケ2、バラ1…この辺で辞めとこう。等、比較的ショパンの中でもポピュラー?な曲しか知らなかったので、バラ4はショパンぽくない曲だと思った記憶がある。で、そのショパンぽくないところがいいなと、今思えば間抜けな感想を持っていた。
長くショパンのすばらしさに気がついてなかったのだ。
あっもちろん、前述の曲たちも本当に名曲だと思し、幻想や英雄は長くあこがれの曲である。ただ、ショパンのその本当の良さに気がついたのはここ最近。
私こそ、間抜けな素人さんである。
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