先週末に今年初のピアノサークルの練習会があった。
今回はいつもの練習場ではなく、あるホールのリハーサル室を借りてフルコンでの練習会となった。
広くて快適なその空間に、私はかなりハイテンションとなる。
サークル内ではこの1、2月に本番のある方が数人(私の知る限り9人かな)いらっしゃり、その上来月にステップも控えているのでさらに増える可能性大ということもあって、このたびの響きの良い環境でのフルコンはとても意味のあるものになったと思う。
象牙鍵盤だったそのフルコンはちょっと古かったのか、よく使われる中央部分はすっかり黄色く変色していた。
ブラームスのラプソディーは左手が反復横とび和音が続出する曲なので、和音を押さえる時、右の黄色い鍵盤と左の白い鍵盤とを交互に弾くことになる場面が何度も出てくる。するとそのたびに
「あ、白」
「あ、黄色」
「また白!」「ほれっ黄!」
と脳が反応してしまって、どうも視覚的に混乱する。
しまいには、なんだかヤケに可笑しくなってくる…。
象牙鍵盤の「カドワカシ」は噂に聞いていたけれど。
あぁ、本番は象牙鍵盤じゃありませんように…。
この度はそれぞれ休みを挟んだせいでしょうか、
初めてお披露目の曲もあった。
いつも端正なショパンを聴かせてくれるMさんが面白い新曲を聞かせてくれた。
どっかで聞いたことがあるのに、どうしても思い出せないノリノリの曲で、そろりそろりと背後に回って曲名を確かめると、それは
「マツケンサンバ」
あまりに見事なアレンジで判らなかった!
お休み中に練習されたそうだが、なんでこう短期間で完成させてこられるのだろうか、おまけにこの選曲。
タダモノじゃない。
って言うか、ここのサークルにはタダモノは一人としていない。
とつくづく思う。
そしてさらに本番が近い人の練習と特訓のために別室のアップライトの部屋も借りて裏練習会もしていただいた。
サークルの師匠に。
先生と同じことを指摘されたり、新しいところを提示していただいたり、先生から直されたところでどうしてもしっくりこないところをどう表現するか得心できるように教えてもらい楽しかった。
そして忘れてはならないのが2次会。
いつもより1時間遅かったせいかものすごくおなかがすいていて、皆が一斉に鬼のように注文をしまくった。
飲む。
食べる。
そして注文。
これを一体何クールしたのだろうか。
で、当たり前だがその間、常にしゃべり通しだ。
常に飲み、常に食べる中でまた常にしゃべる。マジックだ。あぁ奇跡の集団。
その雑談の中で
「くららちゃんは怠けているだけなのよ~!」
って言われたのだが、実は、相当、うれしい一言でもあった。
本当は喜ぶべきではないのかもだが、何だかいいじゃない?
「頭打ちデスね」って言われるより。
本人次第でまだまだイケマスって感じで。
だいたい、体力、頭、美貌?…全てにおいて折り返しはとっくの昔に過ぎ去っているのに、まだより良い自分に会える(かも)とは!
その日はお直しされたところを早くさらいたくて、ほんのちょっと早めにいそいそと帰路についた私なのであった。
その日の皆さんの暖かい励ましをかみしめながら。
くららちゃん
ただ今、木登り中。