インマヌエル八王子キリスト教会 メッセージアーカイブズ

インマヌエル八王子キリスト教会がお届けするメッセージの書庫。

福島

2011年10月23日 | Weblog


“故郷の山に向かっていうことなし、故郷の山はありがたきかな”

“雨にも負けず、風にも負けず、、、”


 啄木と賢治の詩は、半世紀に渡って私が関西出身に関わらず逆境の時、いつも励まし慰めの歌であった。



 10月末に、妻の親戚が住む南相馬の仮設住宅を訪ねた。これから厳しい寒さを迎えるために、暖房器を持参した大震災後二度目の訪問であった。




 彼らは先祖から受け継いだ田畑、住宅を全て流され、近くに嫁いだ娘さんと夫の両親も流され、家も又流された。残された83歳になる老夫婦にとって負いきれないほどの大きな悲しみを受けている。




 常磐自動車道は放射能のため広野町で閉鎖され、東北自動車道を迂回し高放射能で全村避難の飯館村、そして浪江町を通り抜け親戚が住んでいた海岸線にある村に到着した。高台から一望したとき愕然とする。創世記のソドムの廃墟を思わされるように寒々としたどこまでも続く荒れ果てた地であった。








これは大変だ!神の御手しかこの災いから生き残る道はないと直感した。さすが野田総理は「東北の復興なかりせば日本の復活はない」とその洞察力、覚悟を示した。希望こそ神の贈り物、來春には桃、こぶしが咲き乱れる福島の自然を夢み祈り続けよう。