Imaginary Dock

"作ることを伝える"をテーマに
プラモデル製作を紹介しています
動画もあわせてごらんくださいませ

[AMX-004] QUBELEY #1-3

2011-02-21 23:38:59 | AMX-004 Qubeley 製作記
《ひとつひとつの作業がうまくいったときは、手間が報われる気がしませんか?》

今回は、ヒケを処理している時に気になった箇所と塗装前に組んでおくパーツの合わせ目をパテで補修します。
処理するポイントは…
 ・部品の合わせ目
 ・深刻な(?)ヒケ
 ・形状の補正
 ・押し出しピン跡の処理
一見大変そうですが、対象のパーツはさほど多くはありませんでしたので、サクサク進めたいと思います。

補修に使用するパテは、「ポリエステルパテ」という2液式のパテです。
始めはドロッとしていますが、硬化するとプラ材のように固くなりますので、補修などには重宝します。
 
主剤と硬化剤を混ぜ合わせて盛りつけ、硬化を待って削る…こんな手順でパーツに手を加えてゆきます。

<組み立て>
このキットは完成後は部品の合わせ目が目立たないように設計されていますが、一部のパーツは完成後にも部品の合わせ目がくっきりと解ってしまう箇所があります。
塗装後に合わせ目を処理するのは難しいので、この段階で組み立ててしまうことにします。

「かかと」部分のパーツです。ポリキャップと「靴底」のようなパーツを挟み込んで組み立てるようになっています。


合わせ目に接着剤を流し込んで、硬化を待ちます。


同様に組み立てたパーツ類です。
バリとヒケ処理に明け暮れていたので、こういう作業は「プラモつくってるなぁ」って気になります(笑)



つづいて頭部のパーツです。
組み立て説明書によると、クリアパーツを「くちばし」のようなパーツで挟み込んで組み立てるらしいのですが、合わせ目を消したり、クリアパーツの塗り分けが難しくなりそうなので、クリアパーツを後から取り付けられるように加工する事にしました。
  

クリアパーツを取り付けるのに干渉しそうな部分を切り取り、頭部のパーツと接着します。
  

<パテを使用する>
さて、いよいよパテを盛りつけてゆきますが、後で削り込むのでここでは少し多めに盛りつけておきます。


「ショルダーアーマー」の内側に「押し出しピン」跡がありましたので、ここにも盛りつけておきます。


ぺたぺたと、盛りつけが終了しました。硬化を待ちます。



パテが硬化したら、ヤスリで削ります。
始めは「パテの周辺」を削り、パテが周囲と同じ高さにになったら「同一面ごと」削るとパテの跡が解らないくらい奇麗に仕上がります。
ヒケの部分に盛りつけたパテとパーツの境界が「グラデーション」状態になっていれば、均一になっているといえます。
また、パーツの合せ目に盛りつけた箇所は、境界がくっきりと分かれていていれば、合わせ目の段差がなくなっている目安になります。
  




<スジ彫りをする>
ヒケやパテ処理をしているうちに消えてしまった溝「スジ」を彫り込むつもりでしたが、特に消えてしまった様なものは見当たらなかったので、浅い溝を深く彫り込んで、立体感を強調させます。


デザインナイフやPカッターを使って深く彫り込んでみました。


「パーツの下処理と整形」が終了しました。
これだけ大量のパーツを扱ったのは久々でしたが、思ったより形状補正が必要なものは少なく、完成への期待がますます高まっている気がします。

<パーツの洗浄>
パーツのヒケを処理すると、削りカスや手の油分が付着しています。
このまま塗装をしてしまうと、ザラザラの表面になってしまったり、油分が塗料を弾いて穴になったりしてしまいます。
せっかくの手間が台無しになってしまいますので、ここでパーツを洗浄します。
洗浄には特別な物は使用しません。使い古しの歯ブラシと台所用中性洗剤で汚れを落とします。

歯ブラシで削りカスを落としたら、パーツを水に浸して中性洗剤を流し込んでおきます。
このまま一晩ほど着け置くと汚れが浮き上がって、オドロキの奇麗さになります(笑)


着け置いたパーツはよく流水洗浄をした後、乾燥させてから次の工程「塗装準備」にかかりたいと思います。
次回より塗装に関連した作業をご紹介します。
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[AMX-004] QUBELEY #1-2

2011-02-20 23:11:20 | AMX-004 Qubeley 製作記
《手つかずのパーツを整形するごとに、自分だけの作品に近づいてくる感じがします。》

前回、全てのパーツを切り離しましたので、今回は切り口に残った「バリ」を取り除いて、パーツ表面を滑らかに整える作業をします。
今回の作業で使用する工具は、「デザインナイフ」「各種ヤスリ」です。
一見大変そうなこの工程も、完成したときの喜びを高めてくれるので、コツコツ愉しみながら作業したいと思います。

用途に分けて3種類のカッターナイフを持っていますが、よく使うのは柄を短く切ったデザインナイフです。
ちなみに左から、「細部加工用」「プラ加工用」「木工用」と使い分けています。



<切り口を滑らかにする>
パーツを切り離したら、切り口に残った「バリ」をよく切れるカッターで削ぎ落として滑らかにします。
この「バリ」ですが、完成後に見えないところにあるなら、気にしなくても良さそうですが、目立つところに点在しています。
パーツも一緒に切ってしまわないように気をつけながら、丁寧に作業します。


「バリ」など切り口を素材を傷めずに処理する為には、刃物を「引く」ことがコツです。
プラモデルに使われているスチロール樹脂は、柔らかいので刃を押し付けても切れるのですが、切り進めるうちに切り落とすあたりで裂けてしまう事があります。
例えるなら「お刺身」をつくるイメージでしょうか(笑)


<パーツ表面を平滑に整える>
切り離した全てのパーツに付いていたバリを削ぎ落としたら、切り口とパーツ表面をさらに滑らかにする為にペーパーをあてます。
「ペーパー」とは紙ヤスリの事で、パーツの整形には重宝します。

左が「耐水ペーパー=紙ヤスリ」右が複雑な曲面を整える「スポンジヤスリ」上はプラ板にペーパーを貼付け、平面を整えるために使用しています。
バリを削ぎ落とした箇所と、パーツの表面を磨いてさらに滑らかに整えます。




パーツの表面は一見すると奇麗に見えますが、表面には僅かなくぼみがあってそこに光が当たるとくぼんでいる事が解ります。
これは「ヒケ」という、樹脂の性質上どうしても発生してしまうものなのですが、ヒケのあるところに光沢塗装をしてしまうと目立ってしまうので、下処理の段階で滑らかにしておきます。

このように、ペーパーを当てると削れていない部分が見つかりますので、これが均一になるまで丁寧にペーパーをあてておきます。
とはいえ、これだけペーパーをあてて、まだとれないヒケは後の工程でパテ埋めとサフ吹きで処理しようと思います。

ヒケは様々な箇所に存在します。
平面には板状のヤスリ、曲面にはスポンジヤスリを使用してひたすらヒケを無くします。
コツは一カ所に集中的にあてるのではなく、全体的にあてることです。
こうする事で、いびつになる事を避けています。

ヒケの処理をしていたところ、パーツの形状がおかしな箇所がありました。


古いキットによく見られるのですが、パーツの形状がイビツになっていました。これは後の工程で修正しようと思います。
今回、ヒケの処理は内部構造と思われる以外の箇所に施しましたが、パーツ数が多く思いのほか苦戦してしまいました。(汗)

パーツのヒケを処理し終えました。
次回は、ヒケの処理をしている時に気になった箇所のパテ修正をご紹介しようと思います。
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[AMX-004] QUBELEY #1-1

2011-02-14 23:32:36 | AMX-004 Qubeley 製作記
《始めの一刀は、なんだか特別な感じがしませんか?》

始めの工程は、パーツの下処理です。
下処理は細かく分けると3つの工程に分かれます。


・ランナー(パーツの付いてる枠)から切り離して切り口を滑らかに整えます。

・パーツ表面のわずかな凹凸(ヒケ)を丁寧にならして、平滑な状態に整える作業です。

・ヒケを整えて消えてしまったスジ彫りを復活させます。

ここでの作業は、後の完成度に影響するところですので、入念に行います。



<パーツを切り離す>
始めにポリキャップや小さいパーツ以外をニッパーですべて切り離してしまいます。

あとでナイフを使って整えるので、ここではパーツのギリギリを切るのではなく、2~3mmほど残してカットしておきます。



このとき、切り離すとどこに取り付けるか解らなくなってしまいそうなパーツや、左右が同じ形のパーツには、完成後見えなくなるところにパーツ番号を彫り込んで、後からでも区別を付けやすくすると安心です。

パチパチと小気味よくカットしていると、楽しくなってしまいますね。
パーツを切り離したら、無くさないようにパーツが入っていた袋に入れて置きます。

箱にもすっきり収まります(笑)

次回は、切り口を滑らかに整える作業をご紹介します。
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[AMX-004] QUBELEY #0-2

2011-02-01 21:50:36 | AMX-004 Qubeley 製作記
《組立前のパーツ眺めてあれこれ考える時間は、とても楽しいと思いませんか?》

前回、方針とテーマを決めましたのでいよいよ製作に入ります。
ただ製作に入ると、いろいろ欲が出てあちこち寄り道してしまうので
ここで完成までの道のり(工程)をご紹介したいと思います。

#0.製作方針とテーマを決める
#1.パーツの下処理と整形
#2.塗装準備
#3.塗装
#4.組立
#5.完成

大まかですが、こんな感じです。
この各工程での作業の上限、どこまでやるかは方針とテーマに乗っ取ってすすめるつもりです。

美しいラインが映えるQUBELEY…
より美しく、より力強く完成させたいです。
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