ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の話他、幕末〜明治維新の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮などの話も。

西南戦争145周年、城山の別府晋介と桐野利秋の謎

2022年09月25日 | 文学・歴史・美術および書評
ちょうど昨日、西郷らが城山で最期を迎えて145周年でした。
BSでも番組の再放送やってたのですが

「最期、西郷隆盛の首を落としたのは桐野利秋と勘違いする人が多いが」
…そんなツイートは多いです。
そう、ちょっと知ってる人なら「別府晋介」と答える。
介錯は別府。

その別府くん
うちのシリーズ「雲よ、伝へて!」其の六にもちらっと描きました。





城山で、足に銃弾を受ける西郷
「晋どん、もうここらへんでよか」
別府晋介「ごめんなったもんし」

このくだりは有名です…

番組では手記が出て、桐野が斬ったと書いてあったとかで
まあ、資料なんて研究すれば常に後出しで覆されるわけですよ
うーん。真相はわからないですね…

ですからこれらを題材にして創作するとして、を語ります。
「キャラクターとしてどう見るか?」
ドラマ「西郷どん」では介錯場面すら無かったし
(創作は作者が何にスポットを当て、どう捉えて何を主題として捕まえ
受ける側にどう伝えるかの方が大事だからな)


別府は桐野の従兄弟。
でもどっちかというと桐野の方が
派手な感じはします。
坂本龍馬の女(おりょう)をナンパしてみてた?
愛用がフランス香水とか…冗談もたまに出る人だし。
赤松小三郎の暗殺に関わった「中村半次郎」
映画にもなり、「薩南の鷹」とか小説にもなり
土方歳三じゃないけど、派手キャラは描きやすい。
「凶悪系派手キャラ」でどうだと。


別府はそこ行くと真面目な感じはします。
(資料が乏しいだけのせいかもしれませんが)
派手ではないです。韓国で密偵やってた、て
…密偵やるような人が目立ってどうすんですか。
韓国を倒すにはの下(くだり)は別に豪語でなく、戦力の冷静な分析かと。
奥さんと娘さんが三人。それも常に気にしている。
部下には優しい。そして八代で怪我して歩行困難。
どうみても地味
…いや

そんな

別府クンに西郷が斬れるのか??

「お許しください!(やります)」なのか
「お許しください!(ムリです)」なのか、
ごめんなったもんし、の意味は。
(別府が臆病ということではありません)


この場面を桐野にするエンディングどうなるでしょう
(ゲームでいう桐野ルートのエンド)

別府の前に進み出てクールに(刀を)「貸せ」
とか。


西郷は可愛岳突破までほとんど携わっていないと言っていいので
軍議だ指揮だに桐野が関わった部分は大きいですよね。

最後も桐野が
というのはやっぱり、「出来すぎたドラマ」なのかな〜。

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