秋のハーバード

　

　先週半ばより始まった中間試験がようやく本日終わりました。最後のタスクとして昨晩より始めたレポートを書き終えたのは、提出締め切り時刻の１時間前の午後３時・・・最後の最後まで「自転車操業」となってしまい、肝心の出来も定かではありませんが、大きな山を越えたことだけは確かです。なので、今日は徹夜後でフラフラしながらも、久し振りに晴れやかな気分で、秋晴れのハーバード・ヤードで何枚かシャッターを切ってみました。

　僕が親しくしている、ケンブリッヂ生まれケンブリッヂ育ちのおっちゃんに言わせると、「世界で美しい紅葉が楽しめるのは、日本の京都とケンブリッヂだけ！」

　言葉の真偽は定かではありませんが、少なくとも北米で日本の秋のような紅葉を満喫できるのはマサチューセッツ州近辺だけなようです。しかも、ケンブリッヂでは、ヨーロッパを思わせる赤レンガ造りの建物や、穏やかに流れるチャールズリバー、美しく敷き詰められた緑の芝とのコントラストで、赤や黄色に染まった木々が本当に美しく映え、町を行き交う人々の心を穏やかにしているように思います。　

　ハーバード・ヤードとは、ハーバードの中心地にあるキャンパスの一部で、図書館やハーバード大学の一年生が全員はいらなければならない寮、一部の教室などが立ち並んでいます。そのハーバード・ヤードの中心に、観光客が足を止める一つの有名な像が立っています。

　　　　　

　ジョン・ハーバードの像。この像の靴に触れると「学業成就」ということで、ハーバードに観光にやってきた人々は、「これが全米最古の大学を創設したジョン・ハーバードかぁ！」と言いながら、靴をなでるわけです。

　しかし、この像には、ハーバード大学生の間に伝わる「2つの大嘘」があるんです。

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① ジョン・ハーバードはハーバード大学の創設者ではない。

　ハーバード大学は1638年に、当時のマサチューセッツ植民地政府によって、ピューリタン（清教徒）のための神学校として設立されたそうです。「じゃあ、ジョン・ハーバードって誰？」という話になりますが、彼は当時牧師で、ハーバード大学に初めて寄付をした人物だそうです・・・

② 銅像の人物はジョン・ハーバード本人ではない。

　大学側が銅像を立てようと決めたとき、ジョン・ハーバード本人は既に亡くなられ、彼の肖像画の類も一切残っていなかったそうです。「じゃあ、この銅像の人物は誰？」という話になりますが、当時の学生か教授か、「俺がジョン・ハーバードになる！」といって勝って出た人物だそうで、誰かは定かでないそうです・・・

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　現在ハーバード大学の３年生の友人から、この「大嘘」を聞いた時にはあいた口がふさがりませんでしたが、さらに彼から「ハーバードの二つの伝統」を聞いた時には、僕の「ハーバード観」は根底から覆ってしまいました。。。

☆ 伝統その１：全裸マラソン

　毎年、学期末テストが終わると、開放感に満ちた？学生達が、男も女も、上から下まで全部脱いでハーバード・ヤードの中をマラソンするのだそうです。「いったいなぜそんなことを？」と彼に問い詰めたところ、「分からない、伝統だから・・・」とのことでした。ちなみに、さすがに強制参加ではないそうです。

☆ 伝統その２：ジョン・ハーバード トイレ

　学生達は、ハーバード・ヤードの中にある自分達の寮の部屋で飲み会をするらしいのですが、盛り上がってくると皆で外に出て、例の銅像に向けて一斉に用を足すとの事・・・うーん。そういえば、銅像の土台を見ると、それらしき「シミ」がくっきり・・・

　何はともあれ、ハーバード・ヤードはとても美しいところですよ！