人・企業・地域を元気に!いでっちの奮戦記

イデアパートナーズ㈱の井手修身(おさむ)の地域再生、観光地活性化に関する人・企業・地域の様々なエピソードを紹介する日記。

口コミ情報と旅館の満足(コラムより)

2007年10月28日 | Weblog
前回に続き、旅館の話。

昨今、インターネットを通じての宿泊予約が急増している。
某社の携帯電話の予約サイトは、この4年間で何と15倍の伸びだという。

利用者は、多彩な写真と詳細な情報で、事前に宿の楽しみ方を比較検討できる。
中でも好評なのは口コミ情報

実際の宿泊者が感想評点を投稿していて、訪れたい宿の実態を垣間見る
ことができる。

一般的な口コミ情報は、宿の部屋や風呂、料理、接客サービス、総合評価等
の項目を点数化し満足度を表していて、どんな宿に泊まりたいかを選択する
目安となる。

合わせて投稿コメントがあり、具体的な感想が書いてある。
賞賛のコメントもあるが、苦言のケース も多い。

部屋が狭い、洗面所が古い等宿のハード面への苦情もあるが、
「部屋がタバコ臭かった」等、清掃や接客サービスについて具体的に
指摘するコメントも多い。

これら人に起因するソフト面は、具体的に対応改善することでサービス
の品質向上に反映できるので、宿は素直に耳を傾けることが大切だ。

一方、「期待していたのに何だかがっかり…」と抽象的なコメントで、
宿側も改善の対処がしづらいものもある。

忘れてならないのは、口コミは利用者の主観的な評価の1つであり、
個人によって捕らえ方は万別であることだ。

そして利用者も、後で投稿するより、気になったことはその場で話した方が、
宿は対処もできるし、その対処で逆に有難く感じるものだ。

旅館はそもそも、情緒的なおもてなし業である。

古さや不便さも含めて、仲居さんとの人情的な会話やもてなしの姿勢等から、
宿の満足感は生まれるはず。

利用者には、伝統的な旅館文化を味わう視点も大切にしてほしい。

熊本城 武者返し

2007年10月28日 | Weblog
先日、熊本城 に行きましたというより、登りました。

熊本城は、ご存知 加藤清正さんが築城したもの。

今年、築城400年祭が開催されています。
 http://www.manyou-kumamoto.jp/castle/

私も、20数年ぶりに、登城しました。

建物もさすが、加藤清正が当時の最先端の技術と労力を投じて築城した
だけあり、風格があります。

でも、天守閣は、西南戦争時に 謎の炎上 で消失しました。

原因は台所からの「失火説」薩軍の「放火説」
鎮台(ちんだい)自ら火を付けたとする「自焼説」があるそうです。

現天守閣は昭和35年に鉄筋コンクリート造復元されたものです。


このお城で、特に有名なのが武者返しという石垣です。

近江国(おうみのくに)から率いてきた石工集団によって造られたとされ、
下部はゆるやかな傾斜で、上部に向かうほど急な角度になる独特の造りに
なっています。
一見したところ裾の方は扇のように緩やかな広がりのために登れるように
見えますが、上にいくほど反り返るので登ることはできません。
城に侵入しようとした敵の武者を返してしまうことから「武者返し(むしゃがえし)」
という異名をもつようになりました。

確かに、上が反っているようです。


真下で見ると、確かに反り返って、これじゃー登れませんね。
さすが、清正様。


熊本城が、熊本県人の誇りであることも、わかります。

肥後の殿様は清正候 納得しますねー。