いっちゃんのよもやまばなし

ユートピア活動勉強会で使用した政治・経済・歴史などの書籍やネット情報、感想などを中心に紹介します。

人間 福澤諭吉 松永安左エ門 著

2016年07月15日 12時42分48秒 | 書籍の感想とその他
あの電力の鬼と称された、松永安左エ門翁が相好を崩しているような雰囲気が漂う好著です。
最近の政治家や経営者に腹の座った人材がいないことを思うと師との運命的な出会いと感化力の大切さをを感じます。お勧めします、あなたは貴人と会いましたか?



時代的に繋がっていることにも驚きます。

 偉大なる日本の三大偉人の一人と尊敬し、敬愛してやまぬ最後の直弟子である「電力の鬼」松永安左エ門翁が90歳を迎えて熱く語る。構造改革路線を後退させかねない現在の日本を、官僚嫌いの両氏はどう見ているのか想いを馳せたくなります。

入学時の先生との出会い、これが最もインパクトが強かった。
後ろから声がかかった、ふと見ると着物を端折ったおっさん?

「おまえさんは今、そこで何をしているんだね」
「先生にお辞儀をしました」
「いや、それはいかんね。うちでは、教える人に、途中で会ったぐらいで、いちいちお辞儀をせんでもいいんだ。そんなことを始めてもらっちゃこまる」

「独立自尊」の言葉をそのまま生きた大師は見せ掛けの言行一致ではなく本物のヒューマニストでした。一部から唯物主義者と誤解された福翁をそうではないと明確に否定することができたのは直弟子であったからです...、正に「燕雀安んぞ鴻鵠)の志を知らんや」ですね。
一度人物を見極めたら、徹底的に学びとる。

若い時代に出会いたかった著作、お薦めします。


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