一葉庵 つぶやき帖

町屋で暮らす猫と同居人のつぶやき・・・、いや、ぼやき・・・か?

さて、あらためまして・・・

2006-02-19 | 日記
 この間から10日ほどかけて、あ~あんなこともあったっけな~と思い出しながら、古い日記を整理しました(と言っても、たった10日分の日記なんですけど)。
古い日記は黒猫の一葉(イチハ)が、何やら寝言を書き綴ったものですが(パソコンの横で一葉が寝言ではなくひとりごとだ!と叫んでいます)、今日からは同居人の私が「一葉庵 つぶやき帖」と名前もあらためまして、出直すことにいたしました。時々は一葉も寝言を綴る日もあるやもしれませんが、ま、ひとつよろしく、お頼申しまするぅ~~
上の挿絵は、私達が住んでいる町屋のハナレです。真ん中で丸くなってるのが一葉、ヨミはイチハです。一葉の自己紹介は古い日記の始めに自己紹介があります。もし、もし万が一、気になったらスクロールして初めまで行ってみて下さいまし。

 

古い日記から・・・その9

2006-02-17 | 日記
この間のハロウィンは楽しかったなぁ~。
お友達がいっぱい集まって、わいわい騒いで遊びまくりの一夜だった。
仮装してるヤツもいれば本物もいたけど、ま、その区別もつかないしわからないし、楽しけりゃそれでいいもんだし・・・ね。
うちの飼い主は毎年飽きもせず、「魔女」一点張り。
今年は大屋根に登って、「魔女は星の知識が必要なのよ」とか偉そうなこと言ってた。「魔女」に憧れてるのはわかるけど、そればっかしというのも芸がないと思わないのかねぇ。
時々思い出したように「魔女になる為の修行」とか言って、
ハーブに凝ってみたり、私に人間の言葉をしゃべらせようとする。
ホーキに乗って飛べもしないくせに、なに生意気言ってんだか、百年早いぜィ。
後ろ向いてペロリと舌を出したら、「一葉、どこでなに食いしん坊して来たのよ」
と、すかさず言われ、思わず背中の毛がざわぁ~っと少しふくらんでしまった。
えッ、何で?・・・! ちッ、目の前の鏡にうつる自分の姿がそこにあった。
飼い主が魔女になれる日が来るとは永遠に思えないが、
時々どんな魔法を使ったんだろうと、ドキッとすることはある。

古い日記から・・・その8

2006-02-16 | 日記
それはないやろ・・・。さッぶぅぅ~~~。
先週の最低気温が今週の最高気温って、いったいどーいうことぉ~?!
さらに、そう言ってぼやいてる間にも気温はどんどん下がり、夜の気温は摂氏15度を割り始めた。それは、私が飼い主のお布団のお世話になったりする季節でもある。
あのお布団はふかふかだから寝ている間にもどんどん沈み込んでいき、まわりをすっぽり囲まれるからだぁ~い好き。飼い主が寝る前に、ササッとベッドにとんで行きお布団の真ん中を陣取るのがポイントだ。でなければ一晩中壁際か、ベッドの端でずり落ちそうになりながら過ごさなければならない。
しかし、真ん中の陣地を取ったからといてすぐに寝さしてくれるとはかぎらない。
夏は全然読まないくせに(もっとも暑くて読んでられないンだけど)、この季節になると人並みに本を読み始めたりするから、スタンドの明かりがけっこう眩しかったりする。
この間、何を読んでるのかとチラッと片目を開けて覗いてみたら漫画だった。
はなれの床の間に置いてあるのと同じ「琵琶」に顔があって、おまけに手やら足まで出てるオバケの漫画だった。寝る前によくそんなの読むなぁ~と思いながら表紙もチラリと見たら、めっちゃ男前が扇を片手に舞を舞っていた。あまりの男ぶりに思わず両目を開けて、知らず知らずのうちに身体も乗りだして見とれていたら、そっと私にウィンクしてくれた、ような気がしたような・・・。いやいや、私には魚の方が似合ってますぅ~、って自分でツッコミ入れながら、にやにや~にゃぁ~ん・・・。秋も恋の季節だったりする。

古い日記から・・・その7

2006-02-15 | 日記
冷夏のわりに残暑はけっこう厳しかったけど、大屋根に上って風にあたってみるとすこーし秋の匂いがしたりする。あの小うるさい2匹のおしゃべりすずめには、こーいう情緒的で高尚なお話が通じないから残念だ。昨日も「あら、一葉ちゃん何してるの?どこかでサンマでも焼いてる匂いがするの?」なぞとほざいてくれた。
チッ、どっちがピーチクでどっちがパーチクか知らねぇが、てめーらにはわかんねぇことなんだよッ、シッ、シッ、邪魔だからあっち行ってくんな。あらら、いけないいけない、都産まれの都育ちのあたくしがなんて言葉遣いを、ほほほ・・・。
そりゃ~、空には鰯雲・・・、路地の奥からは秋刀魚を焼いてるやや煙~い匂い・・・。
いや、違うってば・・・。風にあたっていても1本ス~ッとひんやりした空気が混じっていたり、草や樹木もそれ本来が持っている香りがツ~ンと漂って来たりする。それが遠い昔の思い出とどこかでつながっていたりすると、連想ゲームのようにいろいろ思い出されて、しばし、無言になって懐かしい想いにふけってみたりしてしまう。
・・・、そーいや、秋になると思い出すあのお魚の匂いは・・・、う~んなんて名前だったかなぁ~、さっそくはなれに帰って調べてみよう。お魚の図鑑買ってもらったしィ・・・。



古い日記から・・・その6

2006-02-14 | 日記
祇園祭が終われば本格的な夏がやってくるはずなンだけど、今年はどーも違うらしい。
ま、私は過ごしやすくていいンだけど・・・
京都の夏を生き抜くことができれば、どこでだって生きていけます。
それはそれは、ハンパではありません。ピアノの下、洗面所のタオルの上、玄関のたたきのとこ・・・、涼しい場所を探して三千里、毎日毎日、苦労がたえないンだから・・・。
フツー、猫は寒がりと思われているが、それ以上に夏の暑さも大変だったりするンです。
飼い主が出かけてる間に、そっと毛ぐるみを脱いでみる。
大急ぎで、それを物干しに干してみる。ぐっしょり汗だくになった毛ぐるみが、だんだん軽くなって風に揺れる。毛並みも何となくツヤが出てきてうれしくなる。
気持ちよさそう・・・、これなら時々干してみるのも悪くないね。
ZZZ、ZZZ・・・。
「やだ、あんた何寝ぼけてンの。何だか気持ち良さげじゃない。今年は涼しいからね。
うふふ、毛皮でも干してる夢見たんじゃない?」
図星ですぅ~~~。しかし、1日でも涼しい日が続いてくれますように・・・。

古い日記から・・・その5

2006-02-13 | 日記
雨・・・、雨・・・、雨・・・。
来る日も来る日も、雨降りなり・・・。
どちらにしても、私はず~っと家に居るから関係ないようなンだけれど。
やっぱり、なんとなく機嫌が悪くなったりする。
発想を変えてみた。
恵みの雨・・・、恵みの雨・・・、恵みの雨・・・。
来る日も来る日も、恵みの雨なり・・・。
なんとなく、ちょっとだけありがた~い気になったりする。
だけどやっぱり、あんまりモノ考えたくない。

古い日記から・・・その4

2006-02-12 | 日記
青葉・・・、ほととぎす・・・、とくると・・・!!!お待ちかね!初鰹~~~ッ!
いい季節だ。るんるん・♪・♪・
この季節になると、私の飼い主は私を「はっぱ」と呼ぶ回数が増える。
さわやかな新緑が目に入るからだろうが、それってはっきり言って単純だと思う。
今朝、なに気に大屋根を見上げたら、いつものおしゃべり雀が並んでた、が、
な、何だ?!あれは~?頭に何やらおかしなものをかぶってるような・・・。
前から普通じゃないとは思っていたが、気の毒に、とうとう・・・。
この季節、多いらしいから気をつけねば、とひそかに思う。
この季節、といえば、薄紫の花がキレイだ(初鰹、ばかりではありません)。 
藤、桐、菖蒲・・・、個性の強うそうな姉御色ッて感じがするのは、私だけ?
そーいや、桐の花ッて、花札の絵と実物のあまりの違いに、
今も花札を見るたびに「うそつき!」と思ったりしてたりする。

古い日記から・・・その3

2006-02-11 | 日記
♪うめぇ~ヮぁ~さいぃ~たぁ~かぁ~、さくぅらぁヮ~まだかいにゃぁ~ッと♪
今どき、小唄なんか口ずさむネコもいないだろうが、やっぱりつい口ずさんでしまう、春はちょっと浮かれたりする季節だ(私なりに少し照れてる、テヘヘ、ゴシゴシ・・・)。
そういえば、うちの飼い主は春になると、3日に一回ぐらいの割で「年々歳々、花 同じうして、年々歳々、ひと 同じからず・・・ブツブツ」たぶんそんなようなことだったと思うが、つぶやいてる。人それぞれってことだろうねぇ・・・ 
秋という季節も人の世を感じるが、たぶん春という季節もまた、よりいっそう人生を思うものらしい。
少し暖かくなった夜など、大屋根に上って何気にぼ~ッとしてると、どこからともなく、ふくらみ始めた沈丁花の香りなどが鼻先をかすめたりする。ささやかな幸せをもらったッて感じで何かうれしい・・・(また、ちょっと照れてる・・・ゴシゴシ)
そういえばこの間、いつも大屋根にいるあのおしゃべり雀が、だいたいがなに着ても似合わないのに抹茶色に変身してた。さてはヤツらも春になって浮かれてるにゃ~ッて思ってたら、後から何匹も飛んで来て、ややッ、いつの間に変身だけでなく分身の術も身につけたのか?!と驚いてたら、いつの間にか私の後ろにぬぅ~っと立っていた飼い主が「今年もうぐいすが来てくれたね、よかったね~。あらあら、やだぁ、あんた顔引きつってる」と、私の顔をゴシゴシなでた(一応、愛情はこもってると思う)。
抹茶色の鳥は「うぐいす」って名前だとわかった。ふん、あの二匹があんなにおしゃれできれいになる理由ないよな。私が浅はかだった、驚き顔を飼い主に見られたのがちょっと口惜しい。
ま、春だ。春だ。春に免じて忘れちゃぉ~ッと・・・
うたた寝にぴったりの素敵なクッションも買って貰ったしィ・・・
うふふん、す~ぴ~・・・す~ぴ~・・・

古い日記から・・・その2

2006-02-10 | 日記
気が付いたら冬になってた。ぶるッぶる~~ッ、寒いのだ。
今年は暖冬だと天気予報士とやらが言ってたが、ウソばっか・・・。12月は暖冬ですッてのも、やっぱりウソで、修正とやらを出したらしい・・・。
ま、予報はあくまでも予報ッてわかってはいるけど、毎回つい期待してしまうじゃないか。
私の住まい(きめーらはうすのはなれ)もやっと完成し、今はきつねさんとうさぎさんの横に座ったりしている。彼らとはけっこう気も合いうまくやってるけど、一緒に遊ぼうと誘っても、ひたすらタンスの上に座りっぱなしだし、肩こらないのかなぁ~とは思うけど、基本的には人ごとだしね。でも、時々、内緒でちょっと遊んでたりする、これは秘密・・・。

奥座敷も完成したから、日が暮れたらもちろん偵察に行くつもりだ。その次に取りかかってるのが 見世の間と中の間らしい。
工事の間、ひっきりなしに人がいっぱい来てウロウロして大変だった。寝不足になるし、イライラはするし、ほこりっぽいし・・・、で、繊細で神経質なタイプの私はけっこうストレスがたまり、耳の後ろにちょっとしたハゲが出来てしまった。飼い主には内緒にしてるけど、彼女(飼い主)けっこうマメにチェックするからいつバレるか心配。ン?バレると決まって袋に入れられて病院に連れて行かれるのだ!それはなんとしても避けたい。
しかし実際のところ、かっこ悪過ぎで、屋根の上の雀たちには絶対見られたくない!
ま、私的にはちゃんと落ち着く場所ができれば文句はないンだけど・・・さ。

古い日記から・・・その1

2006-02-09 | 日記
ぐっと秋めいてきたせいで、ひなたぼっこのうれしい季節になった。
最近は夏がやたら長いように思われる・・・、と思っているのは私だけ?
へたすると半年ぐらい夏じゃないかと思われる。これも地球温暖化現象の影響なンだろうから、彼らは(人間のこと)人に文句を言えた義理じゃないだろうに、毎日、暑い暑い・・・と、たらたら言うンだよね。文句を言う前に自分の生活を顧みろッ、と私は言いたい。ああ、またボヤいてる・・・。
 我が住まい「きめーらはうす」の離れは、お陰さんで夏は涼しくて快適なンだが、冬は寒ぅ~~~い。京都の冬はことに冷える。いわゆる底冷えッてやつだ。
これ以上丸くなれないくらい丸まっても熟睡できないくらいだ。
しかし、最近はほんとに寒くて身体の芯からしんしんと冷えるという日は少なくなった。冬の星座を大屋根から眺めるって気まぐれも、最近ではできたりする。
うちの飼い主は、夏の間は生きるだけで精一杯らしく、何にもしないし考えたりもしていなかったが、涼しくなってちょっとは何か考えてるようだ。
 私に向かって、何やらけっこう真剣に何度もつぶやいていた。
「まずは腕力。腕力がついたら次の仕事を覚える。後は忍耐。それが何もしゃべらない本を相手に仕事をする人の心構え」
 ふ~ん、私だって腕磨いて屋根にいる二匹の雀をねらって忍耐あるのみやってますってばッて答えておいた。にゃ~・・・