今回の記事は『ウォール・ストリート』(2010年、監督:オリヴァー・ストーン)です。
ある野望を秘めた若き銀行マンと元カリスマ投資家の欲望と愛憎を浮き彫りに彼らの運命の行方を描いたマネー・ドラマ。
主演のマイケル・ダグラスの存在感はとにかく圧巻!
そんな彼とは役柄として対照的となるシャイア・ラブーフ、キャリー・マリガンの魅力も大きかった。
■内容紹介 ※goo映画より
2008年のニューヨーク。
投資銀行に勤めるジェイコブは順風満帆の人生を送っていた。
結婚を前提に付き合っている女性ウィニーとの交際も順調だった。
ところが、勤める投資銀行が急激な業績悪化により株価が暴落、突然破綻し、ジェイコブ自身も資産を失ってしまう。
それが、金融業界の黒幕ブレトンの陰謀だと知ったジェイコブは、刑務所を出た元大物投資家のゲッコーに接近する。
そのゲッコーは、ウィニーの実の父親でもあった。
彼は何もかも与え
奪っていった――
欲望の間で 誰もが揺れ動く
■感想
全然知らなかったのですが、この映画は『ウォール街』(1987年、監督:オリヴァー・ストーン)の続編にあたる映画とのことです。
つまり23年ぶりの続編。
しかも前作の主演にあたるマイケル・ダグラスとチャーリー・シーンは同じ役で登場します。
前作をご覧になった方には興味深い映画なのではないでしょうか。
最近では『トロン:レガシー』も20数年ぶりの続編として製作されたりと、長い年月を経て続編が製作されるという構図がままあります。
もしかしたら今から20年後に現在のビッグタイトルの続編が作られるなんてこともあるのかもしれない。
さて、映画の感想を。
この映画において最も強烈なインパクトを与えるのはマイケル・ダグラス演じるゴードンの存在感でしょう。
その存在感たるやとにかく凄まじい。
出演時間としては主人公の若手銀行マンを演じるシャイア・ラブーフの方が長いのですが、存在感では確実にゴードン(マイケル・ダグラス)の方が上。
名優の実力というものを如何なく発揮しています。
ゴードンは、最初は油断のならない実力者・カリスマとして魅力的で受ける印象は悪くない。
しかしある機を境に彼の冷徹さが浮き彫りになってきます。
映画の物語もそれ以降からが本領発揮であり、俄然惹きつけられてきます。
ジェイコブの最後の交渉に対し、衝撃を受けるゴードンの姿に心揺さぶられてしまう。
ゴードンの冷徹な瞳の奥に感じられる孤独感がとにかく切なかった。
ハリウッドではすっかり定番若手の地位を確立したシャイア・ラブーフの演技も良かった。
夢を追う若き野心家の青年ジェイコブを上手く演じています。
どこか素朴な印象を観客に与えるのは他の俳優さんにはあまり無いシャイア君の持ち味のひとつでしょう。
それがまたジェイコブの役柄にも良くあっていて映画に自然なリアルさを与えています。
映画のメイン人物として出演するキャリー・マリガンは今回初めて観ました。
『わたしを離さないで』(すみません。未視聴です)でも魅力的な役柄を演じていそうな彼女は、シャイアに負けないぐらい素朴な魅力を持った役柄を上手く演じられる女優さんだなと思った。
そこがまた可愛くて魅力的でした。
この娘って綾瀬はるかさんとどことなく雰囲気が似てる気がしました。
気のせいでしょうか。
映像はセンスが良くてスタイリッシュです。
復讐と欲望を描いたドラマはこの上なくシリアスなものですが、映画に挿入される現代の街並みや音楽がポップだったりと技ありな演出がされています。
このアンバランスさが意外なほど映画にはマッチしています。
ストーリー展開は前半はやや退屈な所も多くて、うとうとタイムが少しあった。
前半の地下鉄のあのシーンは限りなく鬱。
しかし映画が本領発揮するのは前述したとおりゴードンの野心が発覚してからであり、それ以降は映画に惹きつけられます。
破壊と崩壊の物語。そんな印象がこの映画にはある。
しかしこれは再生の物語でもある。
ラストシーンを見ることで、人の本当の幸せとは何かということがきっと感じられると思う。
骨身までむしり取られる。そんな金融業界・マネーゲームの怖さを描きながらも物語の締めは穏やかです。
映画のエンタメの度合いはほぼ皆無なので観る人は選ぶかもしれない。
けど映画の持つ雰囲気はとにかく良かった印象があります。
↓貼り残し
⇒img1(マイケル・ダグラス)
⇒img2(シャイア・ラブーフ)
⇒img3(キャリー・マリガン)
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)
■Link
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ある野望を秘めた若き銀行マンと元カリスマ投資家の欲望と愛憎を浮き彫りに彼らの運命の行方を描いたマネー・ドラマ。
主演のマイケル・ダグラスの存在感はとにかく圧巻!
そんな彼とは役柄として対照的となるシャイア・ラブーフ、キャリー・マリガンの魅力も大きかった。
■内容紹介 ※goo映画より
2008年のニューヨーク。
投資銀行に勤めるジェイコブは順風満帆の人生を送っていた。
結婚を前提に付き合っている女性ウィニーとの交際も順調だった。
ところが、勤める投資銀行が急激な業績悪化により株価が暴落、突然破綻し、ジェイコブ自身も資産を失ってしまう。
それが、金融業界の黒幕ブレトンの陰謀だと知ったジェイコブは、刑務所を出た元大物投資家のゲッコーに接近する。
そのゲッコーは、ウィニーの実の父親でもあった。
彼は何もかも与え
奪っていった――
欲望の間で 誰もが揺れ動く
■感想
全然知らなかったのですが、この映画は『ウォール街』(1987年、監督:オリヴァー・ストーン)の続編にあたる映画とのことです。
つまり23年ぶりの続編。
しかも前作の主演にあたるマイケル・ダグラスとチャーリー・シーンは同じ役で登場します。
前作をご覧になった方には興味深い映画なのではないでしょうか。
最近では『トロン:レガシー』も20数年ぶりの続編として製作されたりと、長い年月を経て続編が製作されるという構図がままあります。
もしかしたら今から20年後に現在のビッグタイトルの続編が作られるなんてこともあるのかもしれない。
さて、映画の感想を。
この映画において最も強烈なインパクトを与えるのはマイケル・ダグラス演じるゴードンの存在感でしょう。
その存在感たるやとにかく凄まじい。
出演時間としては主人公の若手銀行マンを演じるシャイア・ラブーフの方が長いのですが、存在感では確実にゴードン(マイケル・ダグラス)の方が上。
名優の実力というものを如何なく発揮しています。
ゴードンは、最初は油断のならない実力者・カリスマとして魅力的で受ける印象は悪くない。
しかしある機を境に彼の冷徹さが浮き彫りになってきます。
映画の物語もそれ以降からが本領発揮であり、俄然惹きつけられてきます。
ジェイコブの最後の交渉に対し、衝撃を受けるゴードンの姿に心揺さぶられてしまう。
ゴードンの冷徹な瞳の奥に感じられる孤独感がとにかく切なかった。
ハリウッドではすっかり定番若手の地位を確立したシャイア・ラブーフの演技も良かった。
夢を追う若き野心家の青年ジェイコブを上手く演じています。
どこか素朴な印象を観客に与えるのは他の俳優さんにはあまり無いシャイア君の持ち味のひとつでしょう。
それがまたジェイコブの役柄にも良くあっていて映画に自然なリアルさを与えています。
映画のメイン人物として出演するキャリー・マリガンは今回初めて観ました。
『わたしを離さないで』(すみません。未視聴です)でも魅力的な役柄を演じていそうな彼女は、シャイアに負けないぐらい素朴な魅力を持った役柄を上手く演じられる女優さんだなと思った。
そこがまた可愛くて魅力的でした。
この娘って綾瀬はるかさんとどことなく雰囲気が似てる気がしました。
気のせいでしょうか。
映像はセンスが良くてスタイリッシュです。
復讐と欲望を描いたドラマはこの上なくシリアスなものですが、映画に挿入される現代の街並みや音楽がポップだったりと技ありな演出がされています。
このアンバランスさが意外なほど映画にはマッチしています。
ストーリー展開は前半はやや退屈な所も多くて、うとうとタイムが少しあった。
前半の地下鉄のあのシーンは限りなく鬱。
しかし映画が本領発揮するのは前述したとおりゴードンの野心が発覚してからであり、それ以降は映画に惹きつけられます。
破壊と崩壊の物語。そんな印象がこの映画にはある。
しかしこれは再生の物語でもある。
ラストシーンを見ることで、人の本当の幸せとは何かということがきっと感じられると思う。
骨身までむしり取られる。そんな金融業界・マネーゲームの怖さを描きながらも物語の締めは穏やかです。
映画のエンタメの度合いはほぼ皆無なので観る人は選ぶかもしれない。
けど映画の持つ雰囲気はとにかく良かった印象があります。
↓貼り残し
⇒img1(マイケル・ダグラス)
⇒img2(シャイア・ラブーフ)
⇒img3(キャリー・マリガン)
映画データ | |
---|---|
題名 | ウォール・ストリート |
製作年/製作国 | 2010年/アメリカ |
ジャンル | ドラマ |
監督 | オリヴァー・ストーン |
出演者 | マイケル・ダグラス シャイア・ラブーフ ジョシュ・ブローリン キャリー・マリガン イーライ・ウォラック スーザン・サランドン フランク・ランジェラ オースティン・ペンドルトン ヴァネッサ・フェルリト マイケル・ジェネット ナタリー・モラレス シルヴィア・マイルズ チャーリー・シーン、他 |
メモ・特記 | シリーズ第2作 |
おすすめ度 | ★★★☆ |
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