
今回の記事は『パラノーマル・アクティビティ4』(2012年、監督:ヘンリー・ジュースト&アリエル・シュルマン)です。
世界を震撼させた大ヒット、モキュメンタリー・ホラー映画の「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの第4弾。
「2」から5年後の物語を描いた続編らしい続編。
■内容紹介 ※goo映画より
2006年、カリフォルニアで起きた2つの謎の未解決事件。その衝撃的映像が世界中で公開され、社会現象を巻き起こすまでに至った。セキュリティカメラに映るのは次々とエスカレートしていく信じがたい超常現象<パラノーマル・アクティビティ>。
そして、事件から18年前にさかのぼる1988年に撮影された二人の少女の恐ろしい記録も公表され、世界にさらなる衝撃が走った。
2011年11月、新たに“第4の映像”が発見された……。
“すべて”がつながる<第4の映像>



■感想
パラノーマルシリーズも遂に4作目、日本版続編を含めると5作品も作られているので定番ホラーとしての位置を固めつつありますね。
シリーズ自体の人気もさることながら、やはり低予算(キャストや撮影セットにそれほどお金をかけずに済んでいる)というのが続編の作りやすさに有効なんだろうなぁと思う。
ただパラノーマルは低予算であってもショボく感じることはないですね。それを思うと作りは上手いのかもしれない。
さて、今回「4」で描かれている内容は「2」の5年後の物語。
作品間の時間軸としては
過去← 3 >>>>> 2のメイン > 1 > 2の終盤 >> 4 →現在
といった感じで、今まで描いてきた物語の続きという意味では素直な続編だったと言えるでしょう。
「2」の終盤でケイティに連れさられたハンターのその後が「4」におけるひとつのキーとなっています。
もの凄く意味深に終わってしまった「2」の続きをしっかり描いてくれてるのは嬉しかった。
撮影媒体もWebカメラ(ビデオチャットの映像)やスマートフォンで撮った映像となっていたりと近代化してます。けど、基本はビデオチャットによる固定映像が多くなっているので、「1」の頃のようなナチュラル志向に戻った印象があります。
今作で目新しかったのが暗視モードによる映像でしょう。何かのアプリにより暗闇の中を緑の光点による少し不気味な映像で映し出します。
それにより、あの“トビー”の姿が見えちゃってるんです!
あからさまにというわけではなく、写ってしまったという自然な演出なのでリアルに怖い。
ホラー映画なのに「あっ、後ろ…」と静かに劇場内がざわつく感じはかなり異例な事態かも。
怖さが売りのホラー映画ですが、その怖さは大したことはなかった。スプラッターやグロ描写もないのでホラーが苦手な人でもたぶん観れます。
ラストには驚愕させられる。ある意味でシリーズ中で一番驚かされたかも。
「ちょっ、多っ!」
そして相変わらずの意味有り気な無音のエンドロール。けど何もないんだな、パラノーマルは。もう分かってます。
で、その後の謎の映像。次回作は新たな舞台設定で作りたいんだろうなぁということをもの凄く感じる。
■登場人物ちょいメモ
アレックス(キャスリン・ニュートン)
…今作で超常現象に巻き込まれる少女。パラ4はほぼ彼女のアップ映像です。
家で起きた奇怪な現象にいち早く気づくが、危機感が薄すぎる両親には相手にされないという不遇な境遇。
ベン(マット・シヴリー)
…アレックスのボーイフレンド。と言ってもその関係はまだ友達以上恋人未満というところか。
こっそりビデオチャットにてアレックスを隠し撮りしていたことが発覚し怒られる。「自動的に録画してしまうんだよ(泳ぎ目)」
超常現象が発覚後、最も親身にアレックスを心配してくれた男の子。けどその心配が彼を悲劇へと導く。
ワイアット(エイデン・ラブカンプ)
…アレックスの弟。一時的に家で預かる事となった隣の家の少年、ロビーと仲良くなっていく。
元気でやんちゃな子供だったが、少しずつその様子が変わっていく。
ロビー(ブレイディ・アレン)
…アレックスの隣の家に母親と二人で住むどこか不気味な印象を受ける少年。
同じ年ぐらいのワイアットとは仲良くなり、彼に“見えない友だち”のトビーを紹介する。
ホリー(アレクサンドラ・リー)
…アレックスの母親。この一家においては父親よりも権限が上っぽい。
唯一最後の瞬間まで超常現象に気付かなかった幸せな人。けどその最期はまさか過ぎるだろ。ぶん投げられるとかさ。何でここまで笑えてしまう愕然とする結末を彼女に用意したのか。
ダグ(スティーブン・ダンハム)
…アレックスの父親。緊張感皆無。ナイフが降ってくるという異常事態を目撃するも、そのことを話したホリーには呆れられ、次の日には自分もすっかり忘れているっぽいお気楽な性格。命ながらの娘の訴えを聞きくも、ランチに誘えば解決できるだろうと考える安心の父親ぶりを終盤まで発揮する。
ケイティ(ケイティー・フェザーストン)
…5年前に妹クリスティの赤ん坊・ハンターを連れ去り、行方知れずになっていた女性。今作ではアレックスの隣の家に住む母親として登場する。…ということはロビーは! という自然な流れも、物語を最後まで見ると「一体あんたは何をしていたんだい!?」と突っ込まずにはいられなくなる不思議お母さん。5年の期間で超人的な力と演技力を身につけている。
ハンター
…“彼ら”にとっては待望の男児。きっと大切にされていたに違いないんだ。
今作を見て、元気にすくすく、たくましく育ったハンターを見ると、“彼ら”の判断は間違ってなかったのだと信じてやまない。馬鹿すぎるけど…。
トビー
…見えないお友達。「3」で幼いクリスティに慕われていた“何か”。
今作では暗視カメラにより目撃され、劇場内をざわつかすという異常事態を引き起こす。
■予告編
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)
■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒パラノーマル・アクティビティ4 - goo 映画
+⇒2012年映画レビュー記事一覧
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世界を震撼させた大ヒット、モキュメンタリー・ホラー映画の「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの第4弾。
「2」から5年後の物語を描いた続編らしい続編。
■内容紹介 ※goo映画より
2006年、カリフォルニアで起きた2つの謎の未解決事件。その衝撃的映像が世界中で公開され、社会現象を巻き起こすまでに至った。セキュリティカメラに映るのは次々とエスカレートしていく信じがたい超常現象<パラノーマル・アクティビティ>。
そして、事件から18年前にさかのぼる1988年に撮影された二人の少女の恐ろしい記録も公表され、世界にさらなる衝撃が走った。
2011年11月、新たに“第4の映像”が発見された……。
“すべて”がつながる<第4の映像>



■感想
パラノーマルシリーズも遂に4作目、日本版続編を含めると5作品も作られているので定番ホラーとしての位置を固めつつありますね。
シリーズ自体の人気もさることながら、やはり低予算(キャストや撮影セットにそれほどお金をかけずに済んでいる)というのが続編の作りやすさに有効なんだろうなぁと思う。
ただパラノーマルは低予算であってもショボく感じることはないですね。それを思うと作りは上手いのかもしれない。
さて、今回「4」で描かれている内容は「2」の5年後の物語。
作品間の時間軸としては
過去← 3 >>>>> 2のメイン > 1 > 2の終盤 >> 4 →現在
といった感じで、今まで描いてきた物語の続きという意味では素直な続編だったと言えるでしょう。
「2」の終盤でケイティに連れさられたハンターのその後が「4」におけるひとつのキーとなっています。
もの凄く意味深に終わってしまった「2」の続きをしっかり描いてくれてるのは嬉しかった。
撮影媒体もWebカメラ(ビデオチャットの映像)やスマートフォンで撮った映像となっていたりと近代化してます。けど、基本はビデオチャットによる固定映像が多くなっているので、「1」の頃のようなナチュラル志向に戻った印象があります。
今作で目新しかったのが暗視モードによる映像でしょう。何かのアプリにより暗闇の中を緑の光点による少し不気味な映像で映し出します。
それにより、あの“トビー”の姿が見えちゃってるんです!
あからさまにというわけではなく、写ってしまったという自然な演出なのでリアルに怖い。
ホラー映画なのに「あっ、後ろ…」と静かに劇場内がざわつく感じはかなり異例な事態かも。
怖さが売りのホラー映画ですが、その怖さは大したことはなかった。スプラッターやグロ描写もないのでホラーが苦手な人でもたぶん観れます。
ラストには驚愕させられる。ある意味でシリーズ中で一番驚かされたかも。
「ちょっ、多っ!」
そして相変わらずの意味有り気な無音のエンドロール。けど何もないんだな、パラノーマルは。もう分かってます。
で、その後の謎の映像。次回作は新たな舞台設定で作りたいんだろうなぁということをもの凄く感じる。
■登場人物ちょいメモ
アレックス(キャスリン・ニュートン)
…今作で超常現象に巻き込まれる少女。パラ4はほぼ彼女のアップ映像です。
家で起きた奇怪な現象にいち早く気づくが、危機感が薄すぎる両親には相手にされないという不遇な境遇。
ベン(マット・シヴリー)
…アレックスのボーイフレンド。と言ってもその関係はまだ友達以上恋人未満というところか。
こっそりビデオチャットにてアレックスを隠し撮りしていたことが発覚し怒られる。「自動的に録画してしまうんだよ(泳ぎ目)」
超常現象が発覚後、最も親身にアレックスを心配してくれた男の子。けどその心配が彼を悲劇へと導く。
ワイアット(エイデン・ラブカンプ)
…アレックスの弟。一時的に家で預かる事となった隣の家の少年、ロビーと仲良くなっていく。
元気でやんちゃな子供だったが、少しずつその様子が変わっていく。
ロビー(ブレイディ・アレン)
…アレックスの隣の家に母親と二人で住むどこか不気味な印象を受ける少年。
同じ年ぐらいのワイアットとは仲良くなり、彼に“見えない友だち”のトビーを紹介する。
ホリー(アレクサンドラ・リー)
…アレックスの母親。この一家においては父親よりも権限が上っぽい。
唯一最後の瞬間まで超常現象に気付かなかった幸せな人。けどその最期はまさか過ぎるだろ。ぶん投げられるとかさ。何でここまで
ダグ(スティーブン・ダンハム)
…アレックスの父親。緊張感皆無。ナイフが降ってくるという異常事態を目撃するも、そのことを話したホリーには呆れられ、次の日には自分もすっかり忘れているっぽいお気楽な性格。命ながらの娘の訴えを聞きくも、ランチに誘えば解決できるだろうと考える安心の父親ぶりを終盤まで発揮する。
ケイティ(ケイティー・フェザーストン)
…5年前に妹クリスティの赤ん坊・ハンターを連れ去り、行方知れずになっていた女性。今作ではアレックスの隣の家に住む母親として登場する。…ということはロビーは! という自然な流れも、物語を最後まで見ると「一体あんたは何をしていたんだい!?」と突っ込まずにはいられなくなる不思議お母さん。5年の期間で超人的な力と演技力を身につけている。
ハンター
…“彼ら”にとっては待望の男児。きっと大切にされていたに違いないんだ。
今作を見て、元気にすくすく、たくましく育ったハンターを見ると、“彼ら”の判断は間違ってなかったのだと信じてやまない。馬鹿すぎるけど…。
トビー
…見えないお友達。「3」で幼いクリスティに慕われていた“何か”。
今作では暗視カメラにより目撃され、劇場内をざわつかすという異常事態を引き起こす。
■予告編
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題名 | パラノーマル・アクティビティ4 |
製作年/製作国 | 2012年/アメリカ |
ジャンル | ホラー |
監督 | ヘンリー・ジュースト アリエル・シュルマン |
出演者 | ケイティー・フェザーストン キャスリン・ニュートン ブレイディ・アレン スティーブン・ダンハム アレクサンドラ・リー エイデン・ラブカンプ マット・シヴリー、他 |
メモ・特記 | ![]() |
おすすめ度 | ★★★☆ |
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