
今回の記事は『守護神』(2006年、監督:アンドリュー・デイヴィス)です。
伝説のレスキュー・スイマーと若き訓練生の心の葛藤と絆を描いた感動作!
ストーリー面、かなり良かったです。
■内容紹介
レスキュー隊員のエリートを育成する"Aスクール"に新しい講師が着任する。
ベン・ランドール、伝説のレスキュー・スイマーと呼ばれた男だ。
Aスクールには彼が訓練生だった頃の輝かしい記録が残っていた。その記録は今まで誰にも破られていない。
「彼の記録は僕が塗り替える」
若き訓練生ジェイク・フィッシャーは訓練初日にそう宣言した。
実際、ジェイクは過酷な訓練の中でも抜群の能力を見せ、ランドールの記録を次々と塗り替えていった。
ランドールはジェイクに厳しく接したが、ジェイクは決してめげはしなかった。
ジェイクは高校時代、水泳の学生チャンピオンを取るぐらい将来有望な選手だった。しかし、今、彼は水泳選手への道ではなく、Aスクールにいる。
ランドールはジェイクに問いかける。
「何故、救難士を目指すんだ」
「人の命を救う為です」
かたくなにそう答えるジェイクの瞳の奥に、ランドールは悲しみの色を感じた。
自分と同じ悲しみの色を……。
時に人として運命に泣き、時に神のごとく奇跡をなす。
死んでも、守り抜く――。


■感想
この映画、想像以上に良かったです。
ある事故により心に深い傷を負ってしまった伝説のレスキュー・スイマー、ベン・ランドール(=ケヴィン・コスナー)と、若くして才能溢れるギラギラした訓練生ジェイク・フィッシャー(アシュトン・カッチャー)の2人のドラマには本当に惹き込まれてしまいました。
ケヴィン・コスナー演じるランドールは過酷な人生を送ってきた男の凄みが現れていて、また、胸の奥に悲しみを秘めたその姿は観る者の心を打ちます。そして何より渋いです! かっこいいです!
だけれども、それ以上に僕の心に強く残ったのは、ジェイクの方。
最初はプライドの高い少し鼻につく若者というイメージだったのですが、実はそうではないという事が映画を観ているうちに少しずつ分かってきます。
ジェイクが自分の本心をランドールに打ち明けるシーンは胸が熱くなり、思わず泣きそうになってしまった。
今年観た映画の中では、今のところ一番の感動シーンでした。
その後、ランドールとジェイクの絆は深まっていく訳なんですが、それがとても嬉しかったです。
そして何より、ジェイクの成長が見て取れるのが本当に嬉しく感じました。
「立派になったなあ」と。
(まさに親心! 立派に成長した教え子を見た先生はこんな心境なんだろうな)
最後にジェイクによって明かされる映画タイトルの意味も心に響きました。
少し悲しいけれど、何故かそんなに悲観的ではない、しんみりとした感動が映画を観た後味として残りました。
この映画は、ストーリーと主演2人の魅力がとても良かったと思います。おススメの映画です。
映画データ | |
---|---|
題名 | 守護神 |
製作年/製作国 | 2006年/アメリカ |
ジャンル | ドラマ/アクション/救難/成長 |
監督 | アンドリュー・デイヴィス |
出演者 | ケヴィン・コスナー アシュトン・カッチャー メリッサ・サージミラー セラ・ウォード ボニー・ブラムレット ブライアン・ジェラーティ ニール・マクドノー クランシー・ブラウン ジョン・ハード アレックス・ダニエルズ オマリ・ハードウィック、他 |
メモ・特記 | 主題歌「Never Let Go」ブライアン・アダムス |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
■Link
+⇒公式サイト(日本)
+⇒守護神 - goo 映画
■TrackBack Center(他の人の感想を見たい人はココで)
+⇒「守護神」レビュー :映画レビュー トラックバックセンター


ジェイクを演じたアシュトン・カッチャー、内面的な成長をうまく演じてましたよね。
ランドールに打ち明けるシーンの涙目はこちらもホロッとしそうでした。
美しい師弟関係だったけど、タイトルの意味は大きかったですよね。
意外にといってはなんですが、感動する映画でした!