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激突!(映画)

2010-11-07 19:37:23 | 映画
今回の記事は『激突!』(1971年、監督:スティーヴン・スピルバーグ)です。
平凡なサラリーマンが大型トレーラーに追われる恐怖を描いたサスペンスの傑作。
あのスピルバーグ監督のデビュー作だそうで、冴え渡る演出で観客を全く飽きさせず心拍数を上げていく。
デビュー作からこの出来とはスピルバーグ監督の天才ぶりをまじまじと感じさせられてしまいます。
午前十時の映画祭上映作品。

■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
平凡なセールスマンであるマン(D.ウィーヴァー)は、借金取立てのため車でカリフォルニアを南へ向かっていた。
途中、ハイウェイで前を行く大型トレーラーを邪魔に思ったマンは、強引に追い越しをかけた。
ところが、その瞬間からトレーラーはマンを執拗につけ狙ってくる。
恐怖を感じて逃げるマン、そして明らかな殺意を抱いて追う謎のトレーラー。
その対決の行方は?

40トンの殺人トラックに戦慄が走る!
凄まじい迫力で追いまくられる車
500マイルのデッドヒート!
かつてなき恐怖と衝撃の連続!


激突!

十激突!


■感想
スティーヴン・スピルバーグ。
その名を知らない人はおそらくいないだろうと思える映画界の巨匠で、世界で最も有名な映画監督のひとりだろう。

僕もスピルバーグ監督は大好きです。
『E.T.』『ジュラシックパーク』『A.I.』『ターミナル』と好きな作品を挙げると数多く、そのどれもがヒット作だと言えるでしょう。
(正直に打ち明けると僕自身のスピルバーグ監督の映画の鑑賞本数自体は少ないです…)

『激突!』はそんな天才スピルバーグ監督のデビュー作と言える映画なのだそうです。
彼はこの作品の前にも2本ほどTV映画の監督をしているのですが、劇場公開されたのは『激突!』が最初とのこと。
ちなみに『激突!』も元々はTV映画だったらしい。
なんにせよ、『衝突!』はスピルバーグ監督がまだ無名だった時代の作品です。

それなのにこの出来! 面白さ!
驚かずにはいられない。
トラックの不気味さ、悪意、スピード感、迫力、そして主人公・マンの小市民的雰囲気。そのすべてがとっても良い。
映画の主な登場人物はほぼマン一人だけなのに最後まで全く飽きさせず引っ張っていく。
単調となるシーンなんて皆無で、場面場面で心拍数が上げられドキドキさせられる。
またこの時代ならではのCGを使わない映像は生身の迫力がすごい!
映像の見せ方も上手くトラックの不気味さ、凶悪さ、そして大型車両が持つ質量感がしっかり伝わってきます。
マンが体験する恐怖をその身で体感できるので手に汗握ります。
これはすごい。

映画の長さも89分と短く、スピルバーグ監督の演出の上手さも加わり、あっという間に最後まで観終わってしまう。
気軽に観れる類の映画と言えるでしょう。
興味を持たれた方はぜひ一度ご覧になってもらいたい。
映画を面白くする要素、シナリオと演出のうち、神がかり的な演出力の巧さを実感できると思います。

映画データ 
題名 激突! 
製作年/製作国 1971年/アメリカ 
ジャンル サスペンス 
監督 スティーヴン・スピルバーグ 
出演者 デニス・ウィーヴァー
キャリー・ロフティン
エディ・ファイアストーン
ルー・フリッゼル
ルシル・ベンソン
ジャクリーン・スコット
アレクサンダー・ロックウッド、他 
メモ・特記 午前十時の映画祭上映作品
原作:リチャード・マシスン

アボリアッツ・ファンタスティック映画祭:グランプリ受賞 
おすすめ度★★★★
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒激突! - goo 映画

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