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追憶(映画)

2011-02-12 17:13:00 | 映画
今回の記事は『追憶』(1973年、監督:シドニー・ポラック)です。
第二次大戦前夜からの20年間に及ぶ男女のロマンスを描いたラブストーリー。
若干の時代感(昔っぽい雰囲気)は感じるものの、大人なラブロマンスが描かれていたと思います。
バーブラ・ストライサンド主演、ロマンスのお相手役はロバート・レッドフォードです。
午前十時の映画祭上映作品。

■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
学生運動に励むケイティー(B.ストライサンド)は、世間には興味を示さないハベル(R.レッドフォード)に出会う。
思想も価値観もまったく違うふたりだったが、ふたりはお互いに興味を持ち始める。
卒業後はそれぞれの道を歩むことになったが、第二次世界大戦中のニューヨークで、ケイティーは海軍大尉となったハベルに偶然にも再会する。
親密な関係となっていくふたりだったが……。

あの頃は すべてが大切に思えた 愛でさえも……

追憶

追憶


■感想
ケイティーとハベル。
二人が愛し、そして次第に道を違えていく様を静かに丁寧に描いた展開はとても上質で大人なラブロマンスだと感じた。
ただ言い方を変えると起伏があまりなく、淡々とした展開だとも言えて、やや退屈だった印象も少なからずあります。
映画で流れる美しく切ない音楽はとても良かったと思います。
美しき追憶――。
そんな歌詞が胸の奥へと残ります。

最終的に自分の信念を取り、愛する人と別れる道を選ぶケイティー。
二人がグッと抱き合うラストシーンは切ないメロディも相まってウルっとくる。
二人の切ない感情がしっかり伝わってきます。
ケイティーもハベルも相手のことが嫌いになった別れでは決してない。
けれど、二人がかつての関係に戻ることはもうないのでしょう。

追憶。もう二度と戻ることの出来ない日々を振りかえること。
昔を思い出すことは「あの日には二度と戻れない」という切なさと共にかつての幸福感が甦る。
切ない幸福感。この感情だけはもう何と言っていいのかわからない。
こういう思いはきっと誰の胸にもあるだろうし、そんな切なさをラストシーンで上手く演出している『追憶』は、素敵な映画だったと思います。

貼り残し
⇒img1(ケイティーとバベル)

映画データ 
題名 追憶 
製作年/製作国 1973年/アメリカ 
ジャンル ロマンス/ドラマ 
監督 シドニー・ポラック 
出演者 バーブラ・ストライサンド
ロバート・レッドフォード
ブラッドフォード・ディルマン
パトリック・オニール
ロイス・チャイルズ
スーザン・ブレイクリー
サリー・カークランド
ヴィヴェカ・リンドフォース
コーネリア・シャープ
ハーブ・エデルマン
ジェームズ・ウッズ、他 
メモ・特記 午前十時の映画祭上映作品

アカデミー賞:作曲賞・歌曲賞受賞
ゴールデン・グローブ:歌曲賞受賞 
おすすめ度★★★☆
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒追憶('73) - goo 映画

+⇒午前十時の映画祭レビュー記事一覧

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