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ミクロの決死圏(映画)

2010-10-23 23:07:00 | 映画
今回の記事は『ミクロの決死圏』(1966年、監督:リチャード・フライシャー)です。
人間の体の中もまた神秘的な宇宙。
ミクロサイズに縮小された科学者グループが人体の中を探検するという、独創的なアイディアが光るSF冒険映画の傑作。
午前十時の映画祭上映作品。

■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
体内潜行を可能とする物体ミクロ化技術を研究していたチェコのべネス博士がアメリカへ亡命する。
だが博士はスパイに命を狙われ、脳内出血に倒れてしまう。
博士を救うべく、科学者チームは特殊潜航艇に乗り込み、ミクロ化されて博士の体内へと潜行していった。
ミクロ化の研究はまだ途上段階であり、タイムリミットは1時間。
はたして彼らのミッションは成功するのか?

体内の神秘へ挑戦するミクロ人間!
驚異がきざむ3600秒の決死圏!
奇抜なアイデアと卓越した技術の勝利!


ミクロの決死圏

ミクロの決死圏


■感想
映画レビューが追いつかない…。
というこちらの事情は脇に置いといて映画の感想を。

『ミクロの決死圏』は1966年製作の生命科学SF冒険映画。
人間の体の中を冒険するというアイデアは当時としてはかなり独創的だったに違いない!
とまずはそのアイデアを褒めたいところなのですが、実はこのアイデア自体は偉大な先駆者が日本にいたようです。
そう。手塚治虫さん。
この映画の元ネタは『鉄腕アトム/38度線の怪物』といわれています。
今ちょうど手塚治虫さんの『火の鳥』を読んでいるのですが、その物語の深さ・独創性・面白さには恐れ入ってしまう。
…ここで手塚治虫さんの話題に進むと話が少々ずれるので、映画の感想に戻します。

アイデアうんぬんはさておくとして、『ミクロの決死圏』のストーリー自体は面白かったです。
人体については学術としての知識はあるが、実際に体内を移動するということは前代未聞。
そんな未知の冒険はとにかく危機との隣り合わせ。
危機に次ぐ危機の展開は手に汗握り飽きさせない。
科学サスペンスな内容は単純に面白かった。

また人体の宇宙を表す神秘的な映像は幻想的で良かったと思います。
ただ現代のCG効果に慣れていると若干古臭くショボく感じてしまうのは、まぁ、しょうがない。
(↓こんな感じ。
img1
img2
CGとはまた違った味わいがあります。)
イラストでしか見たことのない抗体やガス交換(呼吸により取り入れた酸素と体内からの二酸化炭素を交換する機能)といったミクロの世界の描写を映像で見れるのは大変興味深かったです。
楽しみながら学べる内容は教養要素も高く勉強にもなったと思います。

命綱のあまりのあっけない外れ方に「おいっ!」と思ったけど、あれ工作だったんですね。
犯人は意外と簡単に予想がついた方もいるかも知れませんが、見るべきところはそこではないので。
探検メンバー唯一の女性、コーラ女史(助手?)を演じたラクエル・ウェルチが可愛かったです。
あのぴったりスーツは反則です。

興味が湧いた方はぜひご覧になってみて下さい。
重厚さはないですが、映画としてはかなり面白い映画だと思います。
前回の『2001年宇宙の旅』と共にSF映画の金字塔的作品だと言えるんじゃないでしょうか。

映画データ 
題名 ミクロの決死圏 
製作年/製作国 1966年/アメリカ 
ジャンル SF/アドベンチャー 
監督 リチャード・フライシャー 
出演者 スティーヴン・ボイド
ラクエル・ウェルチ
アーサー・ケネディ
エドモンド・オブライエン
ドナルド・プレザンス
アーサー・オコンネル
ウィリアム・レッドフィールド
ジェームズ・ブローリン、他 
メモ・特記 午前十時の映画祭上映作品

アカデミー賞: 美術監督装置賞・特殊視覚効果賞受賞 
おすすめ度★★★★
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒ミクロの決死圏 - goo 映画

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