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今回の記事は『バンド・ワゴン』(1953年、監督:ヴィンセント・ミネリ)です。
ダンシング・キング、フレッド・アステアの代表作。アステアの華麗なダンスと歌声に魅了されない者はいないであろうミュージカル映画の傑作で、MGMミュージカルの熱烈なファンなら、まずこの作品をベストに挙げるとも言われる名作です。
第2回午前十時の映画祭上映作品。
■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
ブロードウェイからミュージカル映画のスターに上り詰めた男、トニー・ハンター(F・アステア)。
しかし今は時代の変遷に取り残され、すっかり過去の人となっていた。
そこに旧友のマートン夫妻から、古巣の舞台に戻らないかとの誘いが。
コメディ脚本を心理劇に変えようとする舞台監督のコルドヴァ、バレエダンサーから主演女優に抜擢されたギャビー(C・チャリシー)ら個性的メンバーを交えてのトニーの再出発興行は、果たして成功するのか?
アステアの華麗なステップに魅せられて。
![バンド・ワゴン](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/94/c410a5a3e09e0008d91742af8baa7b15.jpg)
![バンド・ワゴン](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/b7/f69c26a4c7e479f8e2076d1fdcd60982.jpg)
![バンド・ワゴン](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/4f/9b381bf488c6f50f5ee62d76d3d4324e.jpg)
■感想
午前十時の映画祭は作品の見せ順が上手いなと思った。
前回の『ザッツ・エンタテインメント』でフレッド・アステアに興味を持たされていたので、この作品は見る前から何だかワクワクしていました。この上映順、ベストでしょう。
『ザッツ・エンタテインメント』を観た人であれば「That's Entertainment」を聞いて心躍らないわけがない。もちろん『ザッツ・エンタテインメント』を観ていない人でも「That's Entertainment」は絶対に心躍る。こんなにも楽しい気分にさせてくれるなんて。「That's Entertainment」、本当に名曲です。
本作ではアステアの華麗なダンス、ユーモラスなダンスを思う存分楽しめます。
『ザッツ・エンタテインメント』のインタビューでジーン・ケリーが一番好きだと言っていた「ダンシング・イン・ザ・ダーク」もフルで見られますし、ミュージカルの場面としては超有名と言われる華麗なセットで独創的な舞台劇のようなダンスが繰り広げられる「ガール・ハント・バレエ」も見れます。
個人的には序盤の「シャイン・オン・ユア・シューズ 」が楽しげで好き。それまで全然うまくいかなかったゲームが「気分を盛り上げるには靴を磨くのがいちばん」と踊りながら靴を磨いてもらうと、急にゲームが楽しげにうまくいきだすというショートストーリー仕立ての寸劇。このクラシカルなゲームセンターの雰囲気と相まって本当に楽しそうです。
『バンド・ワゴン』は歌と踊りを存分に楽しめる最高のミュージカル映画として賞賛されてますが、それだけではなく、脚本立ても実にしっかりしている。
かつてのミュージカルスターが舞台劇で再起をはかるというシナリオが下地にあり、それをベースに物語が進んでいくため、ストーリー自体が面白い。
最初はけっこういざこざがあり上手くいかなかったのが、次第にまとまっていく過程は物語としても素直に良かった。
最近だとこうしたかつてのスターが再起を目指すバックステージものでは『アーティスト』の喝采が記憶に新しいですが、この手の物語にはどこか忘れ去られたものが持つ切なさというテイストがあるため、通常のサクセスストーリーものとはまた違ったしみじみとした物語の良さがある。
ちなみに僕は、バンド・ワゴンの舞台シーンはあまり好きじゃないという元も子もない感想を持っているので根はミュージカル映画好きではないのかもしれない。どちらかというと前半のトニー・ハンターの再起劇の方が面白かった。
『バンド・ワゴン』は、ミュージカル映画を押さえておきたいのなら、まずこの映画を観なくてはならないフレッド・アステアの代表作です。
興味のある方はぜひご覧になってみて下さい。
↓予告編・字幕なし
予告編じゃないですがコチラも。
あまり乗り気じゃないトニー(アステア)に仲間たちがエンタテイメントの素晴らしさを歌って誘う楽しくて素敵なシーン。
⇒That's Entertainment - The Band Wagon (1953)
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)
■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒バンド・ワゴン - goo 映画
+⇒第2回午前十時の映画祭レビュー記事一覧
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ダンシング・キング、フレッド・アステアの代表作。アステアの華麗なダンスと歌声に魅了されない者はいないであろうミュージカル映画の傑作で、MGMミュージカルの熱烈なファンなら、まずこの作品をベストに挙げるとも言われる名作です。
第2回午前十時の映画祭上映作品。
■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
ブロードウェイからミュージカル映画のスターに上り詰めた男、トニー・ハンター(F・アステア)。
しかし今は時代の変遷に取り残され、すっかり過去の人となっていた。
そこに旧友のマートン夫妻から、古巣の舞台に戻らないかとの誘いが。
コメディ脚本を心理劇に変えようとする舞台監督のコルドヴァ、バレエダンサーから主演女優に抜擢されたギャビー(C・チャリシー)ら個性的メンバーを交えてのトニーの再出発興行は、果たして成功するのか?
アステアの華麗なステップに魅せられて。
![バンド・ワゴン](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/94/c410a5a3e09e0008d91742af8baa7b15.jpg)
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■感想
午前十時の映画祭は作品の見せ順が上手いなと思った。
前回の『ザッツ・エンタテインメント』でフレッド・アステアに興味を持たされていたので、この作品は見る前から何だかワクワクしていました。この上映順、ベストでしょう。
『ザッツ・エンタテインメント』を観た人であれば「That's Entertainment」を聞いて心躍らないわけがない。もちろん『ザッツ・エンタテインメント』を観ていない人でも「That's Entertainment」は絶対に心躍る。こんなにも楽しい気分にさせてくれるなんて。「That's Entertainment」、本当に名曲です。
本作ではアステアの華麗なダンス、ユーモラスなダンスを思う存分楽しめます。
『ザッツ・エンタテインメント』のインタビューでジーン・ケリーが一番好きだと言っていた「ダンシング・イン・ザ・ダーク」もフルで見られますし、ミュージカルの場面としては超有名と言われる華麗なセットで独創的な舞台劇のようなダンスが繰り広げられる「ガール・ハント・バレエ」も見れます。
個人的には序盤の「シャイン・オン・ユア・シューズ 」が楽しげで好き。それまで全然うまくいかなかったゲームが「気分を盛り上げるには靴を磨くのがいちばん」と踊りながら靴を磨いてもらうと、急にゲームが楽しげにうまくいきだすというショートストーリー仕立ての寸劇。このクラシカルなゲームセンターの雰囲気と相まって本当に楽しそうです。
『バンド・ワゴン』は歌と踊りを存分に楽しめる最高のミュージカル映画として賞賛されてますが、それだけではなく、脚本立ても実にしっかりしている。
かつてのミュージカルスターが舞台劇で再起をはかるというシナリオが下地にあり、それをベースに物語が進んでいくため、ストーリー自体が面白い。
最初はけっこういざこざがあり上手くいかなかったのが、次第にまとまっていく過程は物語としても素直に良かった。
最近だとこうしたかつてのスターが再起を目指すバックステージものでは『アーティスト』の喝采が記憶に新しいですが、この手の物語にはどこか忘れ去られたものが持つ切なさというテイストがあるため、通常のサクセスストーリーものとはまた違ったしみじみとした物語の良さがある。
ちなみに僕は、バンド・ワゴンの舞台シーンはあまり好きじゃないという元も子もない感想を持っているので根はミュージカル映画好きではないのかもしれない。どちらかというと前半のトニー・ハンターの再起劇の方が面白かった。
『バンド・ワゴン』は、ミュージカル映画を押さえておきたいのなら、まずこの映画を観なくてはならないフレッド・アステアの代表作です。
興味のある方はぜひご覧になってみて下さい。
↓予告編・字幕なし
予告編じゃないですがコチラも。
あまり乗り気じゃないトニー(アステア)に仲間たちがエンタテイメントの素晴らしさを歌って誘う楽しくて素敵なシーン。
⇒That's Entertainment - The Band Wagon (1953)
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題名 | バンド・ワゴン |
製作年/製作国 | 1953年/アメリカ |
ジャンル | ミュージカル |
監督 | ヴィンセント・ミネリ |
出演者 | フレッド・アステア シド・チャリシー ジャック・ブキャナン オスカー・レヴァント ナネット・ファブレイ、他 |
メモ・特記 | 第2回午前十時の映画祭上映作品 |
おすすめ度 | ★★★★ |
■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒バンド・ワゴン - goo 映画
+⇒第2回午前十時の映画祭レビュー記事一覧
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