冷凍都市通信

映像を中心に都内で活動しているアイスマンの通信

圧倒的な死角

2012-02-28 18:29:38 | 日記
当たり前の話だがこの歳(27歳)になると知り合いの結婚の朗報が頻繁に耳に届く。

しかし式に参列するほどの間柄ではないことが多いので今年はまだプライベートでは出席していない。

30歳も目前。一昔前なら適齢期はとっくに過ぎていることであろう。

仕事で結婚式に行くのだが、いいパーティーだと見ず知らずの式でも涙してしまう。

そこにはドラマがあるからだ。

作り物ではないリアルな世界だ。だから泣ける。感情移入がしやすい。

フッと考え直すと最近はそれ以外ではあまり涙もろくない。

一年前は映画やドラマ、アニメ、漫画、小説、音楽・・・・と

あらゆるジャンルで隙さえあれば涙をこぼしていた。


何が変化したのか?

創作物に対しての捕らえ方が変化したとしか思えないのだが。。。


感情的に、感覚的に物事を捉えがちだった。

現在でも、もちろんそのように捕らえる思考が存在する。

しかしその前に一つの薄いフィルターが通してあるきがしてならない。

感情的に捉える以前に、その作品が作られた意図や類似品の有無、新しい要素の解読・・・

よくわからんが、自分の中で思考が絶えず動き続けているのだ。そういう時。


これがリアルな世界(今言っていた所では結婚式など)に行くとそのフィルターが取っ払われる。

何を考えるということなく自分を重ね合わせたり、その背景にある世界観を勝手に想像して、

えらく感傷的になる。センチメンタルになる。幸福感に浸る。感謝したりもする。

しかしこの素直とでもいうべき感情の置換は僕が思うところ・・・

圧倒的な死角になりうるんじゃあないか?


小さな世界

2012-02-27 06:27:28 | 日記
僕にとって日々形成されていく小さな世界が案外大切なのだ。

「自己満足」

マイナスに捕らえられがちなこの言葉なのだが、

僕にとってはこれほどまでに人生を楽しんでいるだろう言葉は見当たらない。

自己満足の一つが生活するうえでの必需品の充足である。


何日かぶんの食料の確保、洗剤やシャンプー類がたっぷりあること、

トイレットペーパーやクイックル用のシート、乾電池、調理器具、調味料を増やす、

使い切った掃除用品の交換、使わない洋服や見ない雑誌の処分と新しいものの購入、

使っていく衣類の適切な保管と整理整頓・・・などなど。

生活するうえでのモノの充実が僕に満足感を与えてくれる。

そこに掃除が加わり、部屋もぴかぴかになるとたまらなく快感だ。



夢の現実化も確かにたまらなく快感だ。

しかし、そこに満足感はない。

常に飢えがある。

一つ夢が叶ったら、すぐにその上を夢見てしまう。

そういう意味で僕は死ぬまで何かを夢見て飢えているのだろう。



しかし僕が形成している小さな世界にベストを尽くして清潔に保ち続けることには満足感が生じるのである。

気持ちをフラットにできる大切な部分でもあるのだ。








身体中に広がるパノラマ

2012-02-22 18:02:03 | 日記
先日電車に揺られているとバスケ時代の後輩とバッタリ遭遇した。

黒人の彼は能力は高く、飲み込みも早く、バスケにピッタリの人材だった。

今はバスケはしていないが、しっかりと基地内で働いているらしい。

信じられない事に昔はヒョロヒョロだったその身体は、今ではベンチプレス90キロをあげてしまうのだそう。

昔話をしていたせいか、当時の事をフツフツと思い出した。

仲間達でチームを作り、毎週ハードにトレーニングに励んでいた20代前半の事を…。

肉体と技術の向上を少しづつ感じ取り、試合という本番で競い合う。

真剣勝負が常だった。

時は変わって2012。

僕はまた新たなステージで真剣勝負を行っているわけだが、

感性は変わらずとも身体は最早アスリートと呼べる代物ではなく、

一般人のそれと何ら変わりない小枝の様な弱々しい物に変容してしまった。

精神と肉体は親密にリンクしあっている事は百も承知だったのだが…。

かつてのバスケ仲間達は皆それぞれのステージに足を踏み込んでいるが、

その肉体は引き締まっておりアスリートとして通じるクオリティだ。

いざという時に生き残るためのタフさしかり、大切な人々を守るためという大義名分しかり、

脱いでもいい男然り…。

ひょろいくて、軟弱で草食系男子などと言われる事は一生の恥とおもい、

肉体改造のプランを立てよう今日この頃。

センチメントの季節

2012-02-17 12:08:44 | movie
そういえば・・・なんていうとわざとらしく聞こえてしまうかもしれないけど、

2012年一発目の映画は話題沸騰中であった「ヒミズ」を観た。

巷に広まっている噂通り主役二人の演技?というより魂そのものみたいのには圧巻だった。

引っかかる点はいくつかあったけど、概ねいい作品だったと感じている。

園子温という監督、というより人間性?みたいなものが昔から好きで良く観ていた。


監督の「気球クラブ、その後」という作品がある。

いまでこそ日本を代表するといわれるような、知名度が爆発的に上がったが。

この作品の空気感が僕は好きだった。



恋愛とか大学のサークルとか、とにかく曖昧になりがちな思春期の1ページを

センチメンタルにノスタルジックに描写している。

そしてそこに潜む若さの純粋さと残酷さも・・・。


永作博美もいまやゴールデンドラマに引っ張りだこみたいだが(もうそうでもないのかな?)

この映画のような、フワッとした「何考えているのかいまいち年下の僕らにはわかりません!!!」

的な年上女性像を演じるのが抜群にうまいと思う。(人のセックスを笑うなとか)

特に園子温の描く若者一人ひとりの内心、いわば表面的な偽善とは裏腹な素直な残酷さ・・

みたいのが最高で、観ると切なく悲しく、されど今!的な気分に浸れる。


ふと思い出しただけのこの映画をレンタルしようと思った今日この頃・・・・。



biblia「Resolution Space」

2012-02-16 13:16:15 | music
前回に引き続き、「BIBLIA」アルバム告知の第二段PVを作らせていただいた。

今回は「A New Hope」という希望をテーマにしていると感じたので光をコンセプトにしてみた。

様々な生き方があるが目指す希望の光はみな同じというのを多角的な足元のショットによって映し出す。

カメラもハンディカメラ、アイフォン、7Dといろんな機材を用いて撮影した。

今回足元モデルになってくれたKAMIYA君には感謝して居升。

アルバム自体は18日発売の BIBLIA「A New Hope」。

個人的に去年あたりからこのようなエレクトロニカ+ヒップホップ的な音源は好きなのでしっくり来る。

お勧めです!!!!!