vsガイナーレ鳥取

2011-10-24 | J2
32節/鳥取 1-0 札幌/とりぎんバードスタジアム
78′ハメド

前節敗戦した岡山戦から鳥取はFWの阿部と金をFWハメドとMF美尾に変更し美尾をCMFに置いて小井出をLWBに置いた4-3-3の鳥取。
対する札幌はジオゴと河合が紙拘束から戻って前節から日高と古田がベンチスタートな現状のベストメンバーとされる4-5-1。

立ち上がりから積極的に押し込む札幌は開始17秒で右スローインからPAライン際の砂川に渡して砂川がダイレクトに打ち込むも枠外というファーストシュートで始まる。
8分の鳥取CK、ショートコーナーから美尾(鳥)がグラウンダーのミドルを打ち込み、視野の効かない密林状態のPAを転がり抜けた球をGK昊乗が辛くも止めると速攻でゴールキックを前線に放り込む、コレに内村が纏わり着く三浦(鳥)を振り切りGK1vs1に持ち込んだがシュートはGK小針にブロックされてしまう。
自陣ではキッチリブロックを作ってスペースを潰し、ジオゴに入ってくるボールもファーストタッチでキープしようとするところに鳥取DFは強く行きコントロールミスを誘い基点を作らせず、自球になれば捕球者とフォローが能動的な三角形の関係でパス交換し札幌のプレスを往なしてワイドに展開しバイタルを超えてくる鳥取。
札幌はこの廻しをカットできる場面を見せるがルーズボールが鳥取に収まりキッチリと鳥取の攻撃を切ることが出来ない。
27分にはセンターサークル付近での鬩ぎ合いから河合がジオゴに出した球を鳥取に粘り強くカットされるとコボレが札幌バイタルやや右でフリーだったハメドに収まり縦走で持ち上がられてから撃たれた鋭いミドルは、横っ飛びのGK昊乗が届かずポスト直撃だった冷や汗モノの一撃。
札幌は34分に鳥取のパスを右で近藤がカットし収めた内村が河合に少し戻した時点で裏に走った砂川に向けて放り込んだ河合の球で砂川がGK1vs1に抜け出すがトラップを決められず不発。
41分には、ここまでパスを繋いで廻してきた鳥取がここで初めて見せた縦のロングボールからの展開を近藤がサックリ奪うと内村が少し戻して河合とジオゴのワンツーで繋ぎ左の砂川にパス、鳥取CBの間をめがけ加速する内村に向け砂川が放り込んで巧く抜けた内村がワンバウンドしたところをダイレクトで撃ち込むが球ひとつ分ポスト外に外れる枠外弾で前半終了。

天気予報どおり雨で始まる後半。
3分にジオゴのプレスから左でスローインを取り、砂川のクロスに内村が抜け出しを狙ったが少し合わずに奪われ一気にカウンターを喰らうものの小井出のミスでサイドチェンジが成立せず助かる札幌。
前半は美尾と小井出の良い関係性で右で好機に繋ぐことが多かった鳥取だが、後半はRSB尾崎の積極的な攻撃参加で左を巧く潰せない場面も散目され押し込まれが目立ち始める札幌。
20分過ぎには雨量も強まり双方パスミスに拍車がかかる、26分に右でハメドと純平の局地戦を侵攻されPA内フリーの美尾に通されるがトラップミスの不発に助かる。
30分にはハメドとの局地戦で球奪した近藤が縦走し対峙する戸川とクロスプレイ、コレに対して近藤に黄紙発行、インパクトの際にヒジ撃ちっぽく見えなくもナイが紙発行は厳しかねぇか?
そんな32分、鳥取FKのコボレに近藤が詰めて右の内村の前のスペースにパスするが尾崎にパスカットされPA右でフリーだった小井出に通されると河合のスライディングよりも速くファーのハメドに向けて横パス、岩沼懸命のブロックも届かずハメドにスライディングで合わされ被弾。
札幌は82分に純平のアーリーを上原が落として宮澤が撃ち込むがGK小針の神守に消されて終盤の放り込み策も実らず3連敗。

プレスポイントを低く構えられ、自球にしたらキッチリつなげてくる相手に廻し勝つことが出来ずに、数こそ少ないものの鋭いカウンターも仕留めきれずに不発に陥っていればこうなるといった典型な試合でしょうか。
組み立てとしては鳥取の方がキッチリしてるものの有効打は、ほぼ同数だったので決定率が明暗を分けたかなと妄想してます。
札幌はこのところフィニッシュで「強振」が目立つものの枠外弾が多い印象です、枠に撃て枠に。
ついに連敗も3つ目でリーグ戦の厳しさを痛感しますが、この終盤に今更どう悩んだところで劇的な変化なんぞアリエナイ。
某解説者も言っていたが「昇格争いに加わっていられる順位を一試合一試合楽しめ!」と思います。
ハンパに萎縮したりせずに、それぞれ出し切れる試合を熱望してるよ、連戦でキツイだろうけどガンバレSapporo!