どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

変わった大豆

2014-09-23 02:28:56 | インポート
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この前材木町よ市で買った、変な枝豆。ボール状に豆がなるんですね。豆そのものの大きさは、小粒納豆用の大豆程度の極小さい物です。


この奇妙な大豆ですが、帯化現象、もしくは綴化(てっか)や石化(せっか)とも呼ばれています。リンク先のもありますが、キク科の植物ではよく起こります。タンポポだと割と見かける物です。それ以外にも色んな植物で起きているのですが、それに気がつかないのが多いと言うだけで、毛こうあるものです。


基本的に複数の成長点が分化せずに成長を続けてしまうと言う現象です。成長途中で葉っぱや花に分化する物がいるのですが、大多数がこうして成長を続けて頂点で一気に花を咲かせて実になってしまいます。

この枝豆も、茎の断面を見ると帯化現象である事が解ります。なおゆでてからだと、その茎がいくつかにきれいに分かれるので、更に解りやすいです。


さてこの枝豆、アオゲラ農場さんが出していました。アラ、この人野生動物の研究者だったんですね。ちょっと変わった事をしていると思ったら、そうでしたか。納得。


彼曰く、「観賞用の品種みたいですが、作ってみたら面白かったので出してみました」。なるほどそうですね。仕事は面白がらないといけません。「食べてみたら、食べ応えがない」。そりゃそうだ、正直すぎます。「収穫がとても楽です。三重大学で研究している先生がいる様です」。これには同意。多分枝豆ではなくて、納豆用とかだったら相当楽です。「そうしたら、昔これ作っていたと言う農家がいるんです」。なんと特殊な園芸品種ではなくて、実用品種だった。そして特殊な現象ではなくて、固定種だった事が判明。


この場合の帯化現象は、収穫しやすさもメリットですが、それ以上に倒伏しにくいと言う事もあります。大豆って肥料設計を間違えると、オソロシイことになるんです。大豆は元々がツル植物だったので、勢い良く成長するとツル生長になるのです。ところがこの品種はそれが完璧に無い、と言えるでしょう。だから昔作られていたのかとも思います。


収量的にはどうなんだろうと思いますが、もしかすると密植栽培が可能かもしれません。そうすると、単位面積の収量はそこそこいいのではないのかと思われます。


「これって居酒屋とかでこのまま出したら面白いんじゃないですか」。



それでは食べてみましたが、やっぱり食べ応えが無さ過ぎです。むき身にして炊きたてのご飯に混ぜて頂きました。


でもオリジナルの品種を持ちたいと言うのは、農家の夢です。がんばってください。


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