どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

晴れました

2016-06-27 01:10:35 | 日記

 

午前中までは時折細く弱い雨が降っていたが、1時過ぎには晴れた。気分がいいものだ。

今日は大きな株式市場は休みだ。おかげでイギリスのEU離脱関連のニュースは弱いものが多い。だがやはり事件だけあって、重要なニュースがある。

EU発足時のメンバー国が会合した。言葉がとても重い。CNNだ。

終了後の共同会見で「英政府ができるだけ早く、この決断を明確化して発効させることを望む」との立場を示し、交渉が始まったら協力する用意があると表明した。」

欧州委員会のユンケル委員長も24日、「ただちに」開始するべきだとの考えを示した。ユンケル氏は独ARDテレビとのインタビューで「円満な離婚ではないが、もともと親密な愛情関係ではなかった」とも語った。」

欧州議会のシュルツ議長は、キャメロン氏は続投する間、「欧州大陸全体を人質に取る」ことになると、厳しく批判した。」

どうゆうことか。「EUは混乱を望んではいない。国民投票で結果が決まったから、さっさと手続きに入って欲しい。準備はできている。キャメロンはさっさと辞任して時間稼ぎをするな。今までもイギリスのわがままを聞いてきたのに、文句ばっかりだった。別れるというならさっさとしてくれ。」といった具合だ。


それではどんな準備をしているのだろうか。「6月28日のEU首脳会議では、英国に対して強硬な態度で臨む。フランスは絶対に妥協しないだろう。首脳会議では、英国が離脱しようが残留しようが、オランド大統領はこの点を強く主張する」ルモンドの記事だが、JBPressがフランスの反応をまとめた記事を載せている。

非EU加盟国のノルウェーやスイスは、EU市場と取引する際に拠出金を支払っている。マクロン仏経済・産業・デジタル相は、「英国がEU離脱後もヨーロッパ市場に引き続関与したいのなら、ノルウェーやスイスのように拠出金を払ってEUの予算に貢献するべきだ。もし拒否するなら、英国は完全に(欧州市場から)離脱することになる」と語った。

さてさて、スイスなんてうまくやってるじゃないかといった論客がいたが、EUルールで市場に参入するために拠出金を払っていたんですね。確かここはキャメロン首相も言っていたと思う。EUメンバーだから金を出すだけでなく、口も出せる。交渉もできる。だがメンバーで無くなると口が出せなくなる。かなり前に言っていたと思う。拠出金を出さなければWTOルールで関税がかかる。まあイギリスーEUのFTAが結ばれてWTOルールよりはEUルールに近くなるとは思われるが、金融機関のEUパスポートはなくなるのではないのか。そういった問題が出てくるだろう。


ではイギリス人は勝利の美酒に酔っ払っているのだろうか。半分は残留派だった。早速動きがある。Regrexit運動だ。どうゆうことかというともう一度国民投票をやってくれというものだ。ネットでの請願署名はあっという間に200万を超えた。議会で審議しなければいけない数の20倍が、たった2日で集まったわけだ。

まあ世界中であれだけのドンチャン騒ぎになったわけだ。それに気がつくのが遅すぎるとしか言いようがないが、やっぱりサッカーの試合程度にしか思っていなかったのだろうな。ただ他のEU各国は確実に腹を立てている。また国民投票やったとして存続を望むことになったとしても、離脱を求めてくるか、それを根拠にユーロに加盟していないイギリスに厳しい姿勢で臨むのではないのだろうか。

なお、日本には国民投票の制度ができた。だが、このイギリスの現状を見てつくづく国民投票は恐ろしいと思った。ほんの少しの風で重大な判断を簡単に誤るのだ。メルケル首相がEUの盟主であるのは確かだが、彼女とドイツサッカーとを混同しているようにしかみえなかった。そしてイングランドのサポーターたちは世界でも悪名高いのであった。