将軍様の手記

道の先へ

川嶋あい 『この場所から・・・』 について。

2005-08-24 23:00:54 | 趣味
さて今日は川嶋あいの1stアルバム『この場所から・・・』の紹介でもしましょうか。以前某ショボイ氏からこのアルバムについて語れってトラバをもらったので、全曲の簡単な感想なんかを中心に簡単にそれにお応えしますね。

諸事情により歌詞カードが無いので、歌詞は私の聞き取りです。


1.ガラスの中の私

『絶望の夜迎えた日 目の前はただ真っ白で』と始まるこの曲。曲全体から不安で押しつぶされそうな感じが伝わってくる曲です。福岡から上京したものの事務所から契約を打ち切られた頃、また、育ての母を亡くした頃の作品だからでしょうか。『凍りついたこの心溶かす春よ来て』『涙と微笑みとを浮かべて 曲りなりにも生きるの』と、何かに祈るような言葉が続きます。アルバムの出だしがこれなので、最初聴いたときはその歌詞の落ち込み具合が衝撃でした。

2.旅立ちの日に・・・

この曲は彼女がI Wishとして発売した曲『明日への扉』の原曲にあたる曲です。明日への扉は『あいのり』のEDになってましたね。この『旅立ちの日に・・・』は卒業をテーマにした名曲。入学から卒業までの出来事が、『明日への扉』よりもゆっくりとしたテンポで綴られています。『いつの日にかまたどこかで会える気がするからね 輝く日々を忘れないで』『今新たな扉開き遥かな年月経て つぼみから花咲かせよう』と、前曲から一転、前向きな決意で曲が終わっています。惜しむらくは、コーラス(別人?素人?)がド下手であることです。これが全体の雰囲気をぶち壊してるのが残念。

ところで彼女は卒業をテーマにもう一つ曲を作っています。5thアルバムに収録されている『twelve seasons~4度目の春~』がそれです。この曲は後に、『12個の季節~4度目の春~』として一部歌詞を変えシングルカットされました。こちらも名曲です。これらの卒業ソングは、3月に何度も聴きまくると自分が卒業するわけでもないのに涙が出てくるから不思議。きっと自分の心の中の何かが喚起されるんでしょうね。

3.未来への道

前2曲とは打って変わって、非常にアップテンポな曲。歌詞も心情描写ではなく明るい単語が並べられ、逆に川嶋あいらしくない(笑)曲。『そう信じて夢は叶う 負けないで追いかけて 強く輝いて』と、ひたすら前向きです。聞いていて安心する曲です。

4.天使達のメロディー

「(事務所から契約を打ち切られたときは)暗闇でした。真っ暗闇でしたね、目の前は」と、彼女が2004年11月に『僕らの音楽』内で語っていたのを聞いて、もう一度注意深く聴きなおしてみた曲です。彼女本人も『『天使たちのメロディー/旅立ちの朝』私の中で最も好きな曲のうちの2曲です。』と語っているように、相当思い入れのある曲のようです。それを知ってからこの曲を聴くと、『暗闇の中でこそきっと本当の希望は見える やっと気づいた一つのこと 私は今歩みだすから』の部分がより心に迫ってきます。また最近になって、『人は夢を持つからね 諦めたりするのですか?』という部分が気になってます。いろいろと。

5.My Story

3曲目と同じ感じの、軽めの曲。『君の持つ絵の具で 誰も真似できない明日を彩る』と、全体的に「明日」を前面に押し出しているのですが、『人は皆いつも許されぬ想いを 定めとして持つことがふとあるけれど』『悲しみ笑顔で包み 最後まで綴ろうよ My Story』なんてコトバがさりげなくひそませてあるあたりが意味深です。


とまあ、収録曲5曲を私なりにまとめてみました。アルバム全体を通してみれば、録音やアレンジがひどかったりコーラスが聴けたものではなかったりとかなり苦労して作った感があります。しかしその後の川嶋あいの活動の原点ともなったという意味では、貴重な一枚です。現在は廃盤になっているようですが、ぜひ再販してほしいものです。

またこの記事を書くにあたって、このアルバムに収録されている曲の歌詞を全部聞き取ってテキスト化してみました。歌詞カードがなかったからです。すると、今まで断片的にしか分からなかった歌詞が一つの大きなまとまりとして浮かびあがり、アルバムを深く味わうことが可能になりました。この機会を与えてくれた某ショボイ氏に感謝を。

最後に、川嶋あいさんの今後の活躍を願ってやみません。

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1 コメント

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Unknown (ショボイ)
2005-08-24 23:27:03
ちょこっとのりでふっただけなのに、こんな大きな記事にしてくれてありがとうございます。



『この場所から』って曲名だと思っていたけどアルバムだったんやね。

それと、昔のアルバムだったってことも知らなかったよ。
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