気まぐれ おやぢの雑記帳

まだまだこれから

「赤瓦」 おきなわ文庫(ひるぎ社) ②

2010-01-31 19:25:24 | Weblog

 沖縄の伝統的な景観とも思われているシーサーを乗せた赤瓦の民家は、そう伝統的ではない。
 民家への瓦葺きは禁じられていたから、ずっと普通は草葺き・茅葺きといった屋根だったのだろう。
ではいつ頃から民家の屋根に赤瓦が使われだしたのか? が分らなかった。

 16世紀、中国帰化人によって、瓦の生産が始められる。灰色瓦がいつごろから酸化焔焼成の赤瓦にかわったかについての資料はない。ただ那覇市壺屋でみつかった民家の(民家では矛盾する。官衙であろう)赤瓦に「乾隆三年-」とあるので、1738年には現在見るような赤瓦が焼かれていたとわかる。
 与那原の瓦造りは、明治二十年代になされた民家の瓦葺制限が撤廃されたことに深くかかわっている(明治22年に、制限の撤廃が県令によってなされた)(p.278~)
…と、上江洲均著『南島の民俗文化』にあった。「おきなわ文庫」の33巻である。

 つまり明治22年に瓦葺きが解禁となり徐々に普及、アメリカ世となり、また台風対策を兼ねたりして、やがてコンクリートの「スラブ家」に変わっていくまでの、せいぜい50年ほどの「伝統」なのである。


 「おきなわ文庫」について付け加えるならば、11月14日のリストに書いた31巻、牧野浩隆『戦後沖縄の通貨』は、31-1㊤、31-2㊦だけでなく、37巻と同じく、合本というべきか、旧版全一冊が存在したことが分ったので、総数は98冊となりそうである。
(写真は竹富町HPより)

沖縄のカブキ

2010-01-28 04:02:50 | Weblog

-沖縄で、推進派と反対派などが、カメラが回っているときだけ激しくやり合うのを、アメリカ側は「カブキ」と表現する。
-沖縄は「軍と官は民を守らない」ことで、多くの一般人が犠牲となった。その結果、沖縄の場合は巨大な行政組織が君臨するようになり、毎年4000億円以上の税金が投入される。しかし副作用がいっぱいあって、なかなか自立できないでいる。
 …といったことが『幻想の島 沖縄』(大久保潤著 日本経済新聞社)にも、カブキについては195ページあたりに書かれてある。

 昨年7月、この本とほぼ同時に『沖縄幻想』(奥野修司著 洋泉社)、という本も出た。また2007年に出版された『癒しの島 沖縄の真実』(野里洋著 ソストバンククリエイティブ)などもあるから、普通の人の思い描く一般的な沖縄のイメージは、幻想や嘘であると考えられ出しているらしい。

 何か、沖縄風の絵でも描いてあったら売れたブームが去り、商売・移住もうまくいかず、肝心の自然も傷だらけで、といった期待に対する幻想でもあるようだが、敗戦時の枠組みのままで発生した数々の矛盾を、アメとムチで誤魔化してきたことから、解決がより困難になっているという。
 その結果毎年莫大な予算が投入され、現在話題になっている将来の普天間基地の移転についても、すでに多額の税金が使われていると書かれている。「宝どぅ命」みたいだという。
そうしたのは誰かとの問いもある。

 これらの本が書かれた時に想定していなかった事が起こった。政権が交替したのである。
先の『幻想の島 沖縄』には「沖縄族=経世会へのノスタルジー」という項もある。経世会から改題した『竹下派 死闘の七十日』という文春文庫も読み直してみた。今は官僚との関係が悪化して当時のままではないようだが、早く古いしがらみは断ち切らねばならないだろう。
        
 だらだらと延長を繰り返してきた利益誘導の典型例としての優遇策など歪みの原因であった沖縄振興特別措置法などが2012年に期限切れを迎えるという。
 準備するのが「5月まで」かかるそうだが、先延ばししても認められるためには、ただの無能ではなかったことを証明し、これまでのどの案よりも優れた、画期的な解決策の提示とそれを納得させるだけの交渉能力が必要になるものと思われる。

『傷だらけの人生』(藤田まさと作詞)

2010-01-15 12:43:45 | Weblog

いろんな党を作ったり壊したり。

いつ頃のことだったか、
国会かどこかのトイレで用足しの間、この歌を歌っていたと読んだことがある。
周りが馬鹿と阿呆ばかりに見えて、どうなっても満足出来ないんかな? この人は。

「国民は理解している」と「啖呵を切る」。
こういうやくざな表現が、また似合う。
内容の理解は簡単だが、別に納得したわけではない。またこの程度か、と情けない。

少なくとも、どういう力学が裏で作用していようとも、
今の政治家の誰よりも、どの政党よりも、現行法下の検察のほうが信頼はされている。
如何なる配慮も不要である。法に則って厳正に対処されるべきであろう。

100均の、ニッケル水素電池

2010-01-15 05:46:32 | Weblog

 近所のmeetsで、Ni-MH電池を見つけた。
既に他のチェーン店で売っているらしいことは知らなかった。
単3と単4、充電器も、何と100円である。
早速試しに単3を買った。

 中国製で、1.2V 1300mAh と書いてある。1.5Vではないのか?
充電器はあったものを使った。

 カメラに入れて動画を撮った。
640×480、秒30フレームで4GB、50分ほど、確か。…問題はなかった。
一時間ほど稼動したところで止めた。
これなら100均のアルカリ電池よりいいかもしれない、と思った。

喫煙者のことかと思ったら・・・

2010-01-12 20:00:37 | Weblog

 先週の新聞、大阪市立中央図書館にて、
「こんなくさい図書館にこられるか」「においのするホームレスをなんとかしろ」
といった苦情が、図書館にしばしば寄せられるという、
ホームレスの話でした。
で、100円ショップのスプレーで消臭したりもするらしい。

 こんなマナーの喫煙者も、滅多にいないんだけれど・・・