３日前のこと。
あれ、ほんとうにおいしいわねえ、と仕事場のＨさんが言われた。
ふたりはツーカーの仲ではないらしく、私には何のことかわからなかった。
これよ、とＨさんが冷蔵庫から出されたのは、イワシの糠炊きのあと鍋に残った煮汁を煮つめたものだった。
前日、イワシの糠炊きをして鍋に残っていた煮汁がもったいないとＨさんが言われた。
そのまま煮詰めるだけでおいしいご飯の友になりますよと私が話すと、Ｈさんがさっそくそうされた。
大きな鍋で炊いた糠炊き２回分を煮つめたのでたくさんできて、いろんな方に配ったそうである。
わが家では母が糠炊きのあとにそうしてくれて、私は糠炊きよりもそちらのほうが好きなくらいだった。
今夜はサバの糠炊き。
あとで鍋に残った煮汁を煮つめる予定。
「あれ」または「これ」の名前はまだない。
