地下鉄三越前駅から東急大井町線上野毛駅に移動。
「五島美術館」は上野毛駅から徒歩5分ほどの閑静な住宅街の中にあります。
「茶道具取合せ展」(2月18日まで)を見に来ました。
展示室1と2があり、1の方は「茶道具取合せ展」、2では「朝鮮半島の陶芸・高麗茶碗」を展示しています。
取合せ展の茶碗の多くは桃山時代から江戸時代初期作の「楽茶碗」です。
黒い茶碗は初めて見ましたが、同じ黒でもそれぞれ風合いが違っていておもしろい。
銘の付け方も黒いのに「あやめ」「若松」とか謎解きのようで、「悪女」に至っては意味深過ぎて(笑)
どれも素晴らしかったけど特に気に入った物は
●長次郎赤楽茶碗 銘夕暮 秋の夕暮が封じ込められたような色合い
●光悦黒楽茶碗 銘七里 黒い釉薬がかかっていない部分が金箔のように見えて豪奢
●伯庵茶碗 銘冬木 シブい、冬木と言うか枯れ木
●志野茶碗 銘梅が香 こんな色が出るんだと驚くようなピンク色。一番気に入りました
●井戸茶碗 銘美濃 なにより形が完璧。枇杷色もとてもきれい
茶碗以外では「唐物文琳茶入 銘 本能寺」
元は朝倉義景が所持していて織田信長の手に渡り、信長が本能寺に寄進したのだとか。
歴史的経緯を考えると稀に見る強運なのでは。保存状態もとても良いので持ち主たちに大事にされていたんでしょう。
他にも藤原定家の書が飾られていたり、すごい物がさらっと展示されています。
重文の仏像もガラスケース無しでロビーにあったなぁ。
まだまだ逸品がありそうな五島美術館。
取合せ展は毎年開催されるそうなので、来年もぜひ行きたいです。
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