お城、時には真田。

お城や真田ゆかりの地を訪ねる旅。たまに美術館も巡ります

茶道具取合せ展 五島美術館

2018年02月11日 | 美術館・博物館

地下鉄三越前駅から東急大井町線上野毛駅に移動。

「五島美術館」は上野毛駅から徒歩5分ほどの閑静な住宅街の中にあります。 

 「茶道具取合せ展」(2月18日まで)を見に来ました。

展示室1と2があり、1の方は「茶道具取合せ展」、2では「朝鮮半島の陶芸・高麗茶碗」を展示しています。

 

取合せ展の茶碗の多くは桃山時代から江戸時代初期作の「楽茶碗」です。

黒い茶碗は初めて見ましたが、同じ黒でもそれぞれ風合いが違っていておもしろい。

銘の付け方も黒いのに「あやめ」「若松」とか謎解きのようで、「悪女」に至っては意味深過ぎて(笑)

 

どれも素晴らしかったけど特に気に入った物は

●長次郎赤楽茶碗 銘夕暮 秋の夕暮が封じ込められたような色合い

●光悦黒楽茶碗 銘七里 黒い釉薬がかかっていない部分が金箔のように見えて豪奢

●伯庵茶碗 銘冬木 シブい、冬木と言うか枯れ木

●志野茶碗 銘梅が香 こんな色が出るんだと驚くようなピンク色。一番気に入りました

●井戸茶碗 銘美濃 なにより形が完璧。枇杷色もとてもきれい

 

茶碗以外では「唐物文琳茶入 銘 本能寺」

元は朝倉義景が所持していて織田信長の手に渡り、信長が本能寺に寄進したのだとか。

歴史的経緯を考えると稀に見る強運なのでは。保存状態もとても良いので持ち主たちに大事にされていたんでしょう。

 

他にも藤原定家の書が飾られていたり、すごい物がさらっと展示されています。

重文の仏像もガラスケース無しでロビーにあったなぁ。

まだまだ逸品がありそうな五島美術館。

取合せ展は毎年開催されるそうなので、来年もぜひ行きたいです。


国宝雪松図と花鳥 三井記念美術館

2018年02月11日 | 美術館・博物館

2018年1月中旬に「三井記念美術館」と「五島美術館」に行ってきました。

 

美術品としての「茶碗」に目覚めたのはごく最近です。

昨年9月、京都の相国寺承天閣美術館で「玳玻天目茶碗(たいひてんもくちゃわん)」を見たのがきっかけでした。

国宝だから一度見てみようかくらいの気持ちで見に行ったのですが

それまで知っていた茶碗の概念を覆す色合いと質感に感動したのです。

 

関西に比べると、関東は茶道具の美術館や展覧会はあまりありません。

五島美術館や三井記念美術館のような茶道具を多く収蔵している所は貴重です。

同時期に展覧会をしていたのはラッキーでした。

 

はじめに日本橋にある三井記念美術館の「国宝雪松図と花鳥~美術館でバードウオッチング~」(2月4日で終了)に来ました。

目的は国宝「志野茶碗 銘卯花墻」と重要文化財「鸞天目茶碗」を見ることです。

場所柄平日でも結構な人出で、特に円山応挙の「雪松図屏風」には人だかりが出来ていましたね。

金色をふんだんに使った見事な屏風でしたが、こちらやその他の花鳥画はささっと見て、茶碗に突進しました(笑)

 

●鸞天目茶碗 外側は玳玻天目茶碗によく似たべっこう色。内側に尾長鳥と蝶の美しい模様があり、茶を飲み終わった時の視覚的効果が抜群だったと思われる。

玳玻天目よりも小振りで繊細な印象。

●志野茶碗 銘卯花墻 少しいびつな形や、無造作な模様が絶妙なバランスで調和している。クリーム色が上品。

茶室を模したスペースに展示されていたのでひとつの側面からしか見られなかったのが残念。次は通常ケースで内側や反対側も見てみたい。

 

個人的には天目茶碗の方が気に入りました。


真田丸跡その2

2018年02月04日 | 真田旅

三光神社から北側の宰相山西公園の前を通り、心眼寺に向かいます。

5分もかからなかったでしょうか。

心眼寺です。一般的にはここが真田丸跡として有名なのでしょうか。

映ってないですがお寺の門には六文銭がありました。

左のフェンスは大阪明星学園の敷地です。道を挟んだ西側にあります。

これは心眼寺から北を見た様子。下がっていますね。

こちら南を見た様子はゆるやかな坂道です。心眼寺付近に高低差があることがわかります。

 

三光神社を含め、この辺り一帯が真田丸跡地だったのでしょう。

住宅街の割に道路が広いので今でも大量の騎馬武者や足軽が余裕で通れそうだなと思いました(笑)

そして大阪冬の陣当時の大阪城の大きさに改めて驚愕しました。

家康が外堀埋めたくなる気持ちもわかりますね(笑)

最後に大阪城。大阪城公園駅で撮りました。意外と遠くてびっくり。

 

かなり忙しかったけど幸村の足跡をたどれて満足です。

次に来た時は最期の地である安居神社をぜひ訪れてみたいものです。


真田丸跡その1

2018年02月04日 | 真田旅

2018年1月下旬に大阪に行ってきました。

日帰りの予定だったので、用事を済ませたあとに真田観光に充てられる時間は約1時間。

1大阪城 2三光神社 3心眼寺 4安居神社 のうち、時間の関係で1と4は無理そう。

2と3は場所的に近いので今回はこの2か所に行くことにしました。

 

まず地下鉄玉造駅で降り、3分ほど歩きます。

三光神社です。真田丸の跡地と言われる丘に建っています。

神社自体はこじんまりしています。午後4時位だったので境内は静かでした。

境内から階段で左に降りるとこんな物が!

格子の奥は大阪城に通じていたと言われる真田の抜け穴。

上田城にもありましたが、さすが真田。どこに行っても抜け穴大好きです。

台座の石はなんと上田の長谷寺から送られた物だそうです。

長谷寺は父昌幸の菩提寺。銅像の幸村も喜んでいるように見えますね。

 

その2に続く


お久しぶりです

2018年02月04日 | 真田旅

4か月振りの更新です。

私事で忙しくなかなか旅に出られず

ブログのトップに60日間更新されないと出る広告まで出るようになってしまいました(笑)

 

さすがにこれはマズイと思い、先日大阪に行ってきたので報告します。

他にも用事があったので超駆け足の日帰り旅だったのですが、

見たい所は見られたので楽しかったです。

 

これからはお城や真田ゆかりの地以外にも、最近ハマっている「茶碗」の美術館巡りも載せようと思ってます。

本年もよろしくお願いします。