「ちゃわんや15世 豊斎のblog」
茶陶、朝日焼の十五世、松林豊斎。
陶芸、お茶、日本の伝統的な美意識のほか、趣味のPCや携帯、そして祇園の遊び方。
 



肩が触れたといって、駅で刺されて重体だとか。 荷物が邪魔だからといって、線路に突き落とされるとか。 人間とは「かっとなる動物」だといっても、 とうてい理解できないような犯罪が目につく。 安心して電車にも乗っていられない。 テロも怖いし、事故も恐怖だ。 その上、すぐキレるひとが身近にいそうで、不安だ。 昨今、女性専用車両なるものがある。 何の気なしに電車に乗ろうとして、 その女性 . . . 本文を読む

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以下は、この5月末に淡交社から出版された「淡交別冊47号 茶入」の 拙文、「茶入のはなし」よりの抜粋です。 この「淡交別冊47号」は大名物や中興名物などの名品のほか、 現代の茶入も紹介されております。 作る立場からの「茶入のはなし」です。 ご一読いただき、ご意見を賜ればさいわいです。 へその緒を着る 何事にもいえるが、素材の特性をよく知ることは大事なことである。 ロクロで成形することも、土 . . . 本文を読む

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私が長年お世話になっている、 江戸千家宗家の川上紹雪若宗匠より 公式ページが開設したとの連絡をうけました。 えっ、まだなかったの?ってカンジで正直ビックリしました。 URLは、以前から取得なさっていたようですが、 いよいよ満を持しての登場です。 http://www.edosenke.or.jp/index.html 内容、アクセスともにご発展されることと、お慶び申し上げます。 . . . 本文を読む

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庭の打水が心地よい季節となった。 特に、水の音が心地よい。 それは涼しさを誘うということもあるのだが、 夏でなくとも、私は柄杓とバケツの水音がすきだ。 打水も、柄杓で撒く水が、ちょうどいい感じに撒けていい。 ホースで水道水を撒く水は、 どうもいやな水たまりができてよくない。 水音も、連続的なホースの音より、 柄杓の水音が心地よい。 ロクロ仕事で使う水は、通常は井戸水をバケツで . . . 本文を読む

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お茶屋Tの女将さんは、昭和60年当時四十代なかばであったろうか。 女将さんとお茶屋のみんながそういうので、 僕もそういうようになったが、 本来、祇園のお茶屋の女主人は、「おかあさん」と呼ばれる。 いくら若くても、お茶屋さんは「おかあさん」 いくら大きくても、芸妓さんは「おねえさん」 「大きい」というのは、「年長の」という意味。 それがこの世界の言い方だ。 だから、芸妓さんや舞妓は . . . 本文を読む

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JR宇治駅前に変わった形のポストが立っていた。 ある時、それが茶壺形のポストであることに気がついた。 そのポストの下に宇治市50周年記念として、 茶壺形のポストを制作したと記した銘板に気がついたのだった。 壺というのは、口が細くすぼまっているもので、 口が広いのは、甕という。 この形は、壺でなく甕であるから、 茶壺でなく、言うなら茶甕である。 宇治市制50周年の記念に造られたにしては、 お粗末 . . . 本文を読む

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一昨年の秋に、茨城の日立にある 伊勢甚で個展をさせていただいた。 帰りに笠間へ立ち寄った。 笠間というところは、初めての訪問だった。 立派な茨城県の美術館があり、 そこで巨匠展として、 今までの陶芸の人間国宝、芸術院会員の すべてをみせるものがあった。 荒川豊蔵、浜田庄司、八木一夫など、 まさに巨匠の先生方。 久しぶりに、これだけのボリュームの展示をみる思いだった。 やはりいいなあと思いながら . . . 本文を読む

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茶道雑誌に中村昌生先生の「数寄屋と五十年」という連載がある。今月(7月)号は、その41 として「宇治の春草盧」という題で、私どもの茶室を取り上げていただいた。二十年も前に先生に指導、設計いただいて移築させていただいた茶室である。以下にその抜粋をのせさせていただく。詳細は、「茶道雑誌」をご覧ください。 宇治の春草盧宇治朝日焼の窯元松林豊斎氏(先代)からこんなお話が届きました。三室戸寺金蔵院にある茶 . . . 本文を読む

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朝日焼では、轆轤(ろくろ)場の前に井戸がある。 そういえば、轆轤場は僕の子供時代には「細工場(さいくば)」といった。 うちの井戸は、見たところ普通の井戸のような形をしている。 宇治川が近いせいで、地面から3,4メートル下に水面が見えている。 ところがこの水は使っていない。 その水面から一本の鉄管があがってきている。 そして、その鉄管から水がちょろちょろ出てきているのである。 これを掘り抜き井 . . . 本文を読む

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昨年父、先代の猶香庵が亡くなって、 受け継いだものに茶園の維持がある。 もともと朝日焼の地は、足利時代の頃は、 七名園の一つ「朝日」という茶園であったという。 宇治の七つの名園の中でも、 「朝日」は一番広大な園で、 宇治の宇治川右岸の大部分であったらしい。 朝日焼の「朝日」は、 朝日山の麓であるからというが、 この地を慶長の頃は「朝日」と言っていたのかもしれない。 そ . . . 本文を読む

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4月に窯元で、5月には京都祇園庵、 そして6月23日から29日まで新宿京王デパートにて 先代猶香庵の遺作展を開催させていただきました。 会期中、26日(日)には、三笠宮殿下、妃殿下に お成りいただく光栄を得ました。 また、連日本当に多くの方々のご光来を得て、 遺作展を、本当に成功裏に終えさせていただいたこと。 心より感謝申し上げます。 私としましては、父を送る一つの区切りを 無事終えさせてい . . . 本文を読む

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