hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

『渇き(原題:コウモリ)』:第10回東京フィルメックスにて(2009.11.29)

2010-02-16 00:44:52 | 韓国映画・ドラマのレビュー


『渇き』(박쥐/コウモリ・Thirst)
(2009.04.30韓国公開、2010.02.27日本公開)

日本公式サイト
渇き - goo 映画
innolife・映画紹介『박쥐(コウモリ)』
シネソウルMOVE『박쥐(コウモリ)』

**** あらすじ(goo映画より) ****
サンヒョン神父は、無力感からアフリカの研究所で
“死のウィルス”の実験台に志願する。
発病し一度は死亡したサンヒョンだが、すぐに復活。
奇跡と思われたが、彼の体には異変が起き始めていた。
聴覚や嗅覚が研ぎすまされ、太陽光を嫌い、人の血を求めるように。
研究所の輸血の影響でバンパイアになっていたのだ。
同じ頃、幼なじみのガンウの妻テジュとめぐり合う。
急速にひかれあった2人は、やがてガンウを殺害しようとするのだが…。
****************

カンヌ映画祭で審査員賞に輝いた『渇き』が、
パク・チャヌク監督を招いて、
東京フィルメックスのクロージング作品として登場しました。
「神父が吸血鬼になり、禁断を破って人妻と不倫をする」
設定を聞いて、ブラックなコミカルさを感じていましたが、面白かった!

上映前の舞台挨拶で
「フィルメックスは、とてもいい映画祭だと韓国の監督から聞いていました。
きっと、近いうちに呼んでくれると待っていたのだが、
なかなか声がかからず、10年もかかってしまった!」
と、ユーモラスにに語ったパク・チャヌク監督。

「バンパイア映画なので、血と暴力がありますが、
ユーモラスなところもたくさんあります。
笑えるところは、思いっきり笑ってください。」

その監督の言葉通り、
血のりたっぷりのグロテスクさも、
ファンタジーとユーモアを感じさせる不思議な映画でした。


**** 上映後のQ&Aはこちらでどうぞ↓ ****
第10回東京フィルメックス・デイリーニュースより
2009年11月29日 『渇き』舞台挨拶・Q&A

hoppenの韓的な日々♪より
(しばらく、お待ちくださいませ)
****************

この映画の魅力は、
巨匠パク・チャヌク独特の、グロテスクとユーモアにあふれていること。


名優ソン・ガンホの、期待以上の面白さ。
 

新人女優キム・オクピンの、驚くばかりの大胆な演技。
渇き 

など、ありますが。
私が一番押したいのは、キム・ヘスクです。
「冬のソナタ」の、ユジンのママですね。
「秋の童話」での、雷頭のオンマ役にもびっくりしましたが、
この映画では、超こわかった!!!

キム・オクピンが演じるテジュの、姑の役です。
ほれ、このチョゴリ姿のご婦人↓



これこそ、目でものを言う演技の真髄です。
昨年の韓国青龍映画賞で、最優秀助演女優賞に輝いたのも納得!

ガンホ兄さんの、神父の心の葛藤を描く一方で、
キム・ヘスクの姑VSキム・オクビンの嫁の対決があり、
面白い構図でした。

ラスト部分の男女のやり取りも、私は好きだった。
なんだか人間らしくて。

パク・チャヌク監督の作品は、グロテスクだから苦手、という人が多いです。
でも、あくまでも映画の中のフィクションだと割り切れば、
ユーモアあふれる面白い映画だと思います。

血のりが多いことを覚悟して、ぜひ、挑戦してみてください。

日本公開は、2月27日(土)から。

2月23日(火)には、鳩山夫人を招いての、女性限定試写会が開かれるそうです。
題して、「真実の愛と人間の深層心理」。
応募締め切りが16日(火)なので、お急ぎください。

また、パク・チャヌク監督の復讐3部作が公開されています。
(すでに時期が過ぎてしまったので、見れるのは2本ですが)
一般1000円。
『渇き』前売り券を持っていれば、なんと、500円で見れるそうです。

復讐者に憐れみを
ヒューマントラストシネマ有楽町→26日(金)まで連日20:00~

親切なクムジャさん
新宿武蔵野館→26日(金)まで連日21:00~

私は、『復讐者に憐れみを』が、一番好きです。
ペ・ドゥナとシン・ハギュンがいいんだよね~。

『渇き』も、ソン・ガンホの神父役がハマっているので、好きですね。
すべてを脱ぎ捨てているシーンも話題になりましたが、
監督のQ&Aで、面白い話を聞けました。

Q&Aは、改めてUPするので、しばらくお待ちくださいませ。


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