hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

第8回東京フィルメックス、閉幕

2007-12-02 13:30:32 | 東京国際映画祭・10月
11月25日(日)、第8回東京フィルメックスが閉幕、各賞の発表が行われました。

観客賞(アニエスb賞)には、私が一押しの、香港ジョニトー監督の『Exiled放・逐』。
今回は新作『ザ・スパロー』の製作中ということで、ジョニトー監督は来日できませんでしたが、
ずっと、監督の作品をピックアップし続けているフィルメックスでの受賞なので、
「本当に映画好きの方が集まる映画祭に参加できてうれしい」と、とても喜んでいるコメントが紹介されていました。
この映画は、私も見ましたので、後日、レビューをUPするつもりです。

コンペ部門・審査員特別賞には、これまた、香港、ヤウ・ナイホイ監督のデビュー作『アイ・イン・ザ・スカイ』。
ヤウ・ナイホイ監督は、ジョニトー監督作品の脚本スタッフを多く担当していただけに、
「才能のある新進作家。
キャラクターのテンションの上げ方、リズム、テンポがよい」
との評価を受けていました。
自身の作品での初めての受賞に、
「野心を追及し続けることに自信を持ちました。
今から、また、脚本製作に戻ります。」
とのコメント。
監督作品、また、脚本家としての活躍も、次々と続くようですね。

代理で受賞に来ていた香港の映画会社の方からも
「今後も、香港映画にご期待ください」との力強いお言葉がありました。
中国返還を経て、大きな変換期を乗り越えつつある香港映画からは、目が離せません。
特に、香港を撮り続け、常にグレードの高いアクション映画を見せてくれるジョニトー監督には、楽しませてもらっていますからね~!
来年は『Exiled放・逐』の日本公開も決定しているし、香港での新作も待ち遠しいところです。
楽しみだ!


注目のコンペ部門・最優秀作品には、フランス人監督によるイスラエル映画『テヒリーム』が選ばれました。
イスラエルに暮らす一般的な家庭に起こる、父親の失踪。
残された家族の緻密な人物描写がすばらしく、ある家族を題材にしながら、イスラエル社会の緊張感を浮き彫りにしていく映画だそうです。
そして、父親の失踪の理由は明らかにされず、主人公である兄弟と観客は、同じ状況に放り込まれた状態になるそうです。
「謎めいた物語で、観客に委ねるストーリーが展開され、
国境を越えた映画の可能性を示した映画」
との評価でした。

他のコンペ作品も、解説を読むだけで、独特の世界と緊張感を感じさせる映画が揃っていました。
審査委員長を努めた韓国のイ・チャンドン監督は、
「コンペ作品、すべての完成度が高い。
フィルメックスの品格、そして、観客の熱意が伝わってくる映画祭」と褒め称えていました。
特に、林加奈子ディレクターと、市山尚三プログラム・ディレクターへの賛辞と感謝の言葉を語っていたのが、印象深かったです。
日本経済新聞でも、コンペ作品全てと、映画祭自体が「方向性なき現代と格闘」と、
高く評価された記事が掲載されていました。

私は、今回は三本しか見れませんでしたが、フィルメックスの雰囲気って、いいんですよ~。
会場に集まってきた映画ファンのみなさんのわくわく感と、上映が終わったあとの興奮度が感じられて。 ゲストによるトークイベントも開催されていて、こちらも、毎回、興味深い話が聞けます。

東京にいながら、アジアに住む人たちの人生を垣間見れる、貴重な映画祭だと思います。
また、来年も楽しみです。

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