練馬区図書館（図書室その２６）

　今朝の新聞に図書館関連記事が掲載されました。
図書館の仕事をする者にとって、利用者のマナーの問題は頭の痛い問題です。落書き、切り取り等の問題はどこでも発生しているようで、共有財産という意識が欠落していると言わざるを得ません。練馬区ではその対抗手段ということで、利用者の履歴管理を行わざるを得ないとの結論を出されたようです。
　通常、資料が返却されるとシステムからは利用者情報が消えていくことになっています。どこの図書館でもそんなシステムが採用されているようですが、私自身がこれまで経験したことですが、「この本の前回返却者はどなたなのか？」という情報はあったほうが良い場合があります。
・返却本の中に利用者ご自身が購入等された本が混じっていた
・返却本の中に利用者がメモされたものやその他のものがはさまっていた
等で利用者の方に連絡をとる必要が生じる場合が何回かありました。
　実は非公開のことかもしれませんが、資料ごとに前回返却者の情報はシステム上には残っているもので、この情報から返却者を調べることができるようになっています。何度かこの方法で返却者に連絡をとったこともあります。
　返却の都度、利用者に支障がない限り返却本の内容を確認する作業は勿論行っていますが、混雑時にはどうしても後回しにせざるをえず、後になってこうした事象が発生するケースは往々にしてありうることだと思います。
　「情報は利用者サービスのために利用する」
と思っています。