このブログでもたびたびお伝えしてきたが、2005年10月に京都府下京田辺市で起こった、少年野球選手の熱中症死事件(実態は指導者による「死のしごき」に等しいものだった)で、しごきの張本人ともいうべき少年野球チーム(解散)の総監督が、去る3月7日、京都府警田辺署によって業務上過失致死の疑いで書類送検された。以下、「読売」の記事から引用する。
中2の熱中症死、野球チーム元総監督を書類送検
京都府京田辺市の少年野球チーム所属の中学2年奥瀬翔人君(当時13歳)が2005年10月、敗戦のペナルティーとして課された練習中に倒れ、熱中症で死亡した事故で、府警田辺署は7日、適切な救護措置を怠ったとして、元総監督(65)を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
調べでは、元総監督は同年10月1日夕、チームの19人に投げ込みやダッシュを指示。約3時間、十分な休憩や水分補給をさせず、奥瀬君が意識もうろうの状態で倒れた際、すぐに救急通報するなどの救護措置を取らず、翌2日夜、熱中症による多臓器不全で死亡させた疑い。同署は両親からの告訴を受け捜査していた。
奥瀬君は今春、中学校を卒業予定だった。父親の雅彦さん(48)は「卒業日までに一区切りついてほっとしている。(元総監督に対しては)厳しい処罰を望む」と話していた。(「読売新聞」3月8日付)
この事件の詳細については、当Blogでも再三紹介しており、またご両親は昨年春、府警への告訴とは別に、総監督を相手に損害賠償の民事訴訟を起こしているが、スポーツ指導に名を借り、常軌を逸したしごきで14歳の少年を死に追いやったこの指導者は、初公判に出廷せず、弁護士に代読させた弁明書で責任回避と自己弁護の態度に終始し、少年や両親への謝罪、反省の言葉はまったくなかった。
今後は検察による刑事立件の行方が注目されるが、日本スポーツ界、さらには社会全体に蔓延する「旧日本軍直伝・体育会系体質」を一掃するためにも、ぜひとも刑事・民事の両方で、このエセ指導者に法の鉄槌が下されることを強く望むものである。
それにしても、この重大な事件の続報が、事件の舞台となった京都においてもなかなか伝わってこない。この元総監督には事件とは別に大きな疑惑も噂されており、今後、改めて公判の傍聴など、取材活動を行なっていきたいと考えている。
※この事件の関連エントリー
http://blog.livedoor.jp/kairi19581/archives/50013525.html
http://blog.livedoor.jp/kairi19581/archives/50147078.html
http://blog.livedoor.jp/kairi19581/archives/50170882.html
http://blog.livedoor.jp/kairi19581/archives/50367179.html
http://blog.livedoor.jp/kairi19581/archives/50368817.html
http://blog.goo.ne.jp/holycow1998/e/04f27e7c2be50aed398aae6fd6f5698f
http://blog.goo.ne.jp/holycow1998/e/af78129d172c47d87746b62923452f06
http://blog.goo.ne.jp/holycow1998/e/ab57f68d96d4c63365458b95735a0ae2
私の心を開かせてくれたのは、来日したメジャーリーガーの"Enjoy the game!"の一言がきっかけでした。
その後、Reggie Jacksonのワールドシリーズ3連発(正確には4です)を見てから人生が変わりました。
このような指導者だけでなく、間抜けな高野連幹部、そして自分たちの後輩を助けようとしないプロ野球関係者(金持ちのくせにボランティア精神はないのか!)を何とかしなければ日本野球の将来は暗いままです。
経済の原則に逆らい、選手の海外流出だけを問題視して鎖国をしても、行末は北朝鮮と同じになることは過去の歴史が証明しています。
勇気ある方々が立ち上がることを切望しています。
今の特待生問題の発生は、ひょっとして、奥瀬君の亡霊の仕業なのかもしれない。それほどこの問題は日本の野球界において深刻な問題である。
野球留学やら特待生やらは幾らやってもいい。ただしそれは、学校そして生徒個々を取り巻いている地域のことを考えなければ何の意味もない。要するに「地域密着」。
ただ、それに見合うだけの体調管理とそれに対する自己責任が無いことには意味が無いこととは思いますが。
出来ない人ほど他人のせいにしたがるものです。
こうした無責任極まりないコメントを、まるでスプレー塗料による落書きのように書き殴っていった行為そのものに強い憤りを感じます。
あなたのような読解力も分析力も欠如した人間にこんなことを言ってもムダだとは思いますが、もう一度事件に関するエントリーや閲覧が可能な関連記事に目を通してみてもらえませんか? 野球少年を熱中症死に追い込んで書類送検され、遺族から民事訴訟も起こされた元総監督は、本来チームを指揮する立場の人間が追うべき敗戦の責任を選手に転嫁し、個人的な憤懣を指導上の「懲罰」だと称して、合理的・科学的トレーニング方法とはおよそ相容れない、狂気の沙汰としか表現しようのない何百球もの投げ込みや何百回もの坂道ダッシュを強要し、しかも倒れた少年を30分以上も放置し、周囲の子供たちや保護者たちにも救護することを許さなかったのです。
これのどこが「指導」なのですか?
少しでもあなたの中に人間としてのまともな感情や理性があるならば、「出来ない人ほど他人のせいにしたがる」などという言葉は絶対に出ないと思いますね。
あなた自身、確固たる信念や確信がないまま、こんな「落書き」をしたことは、匿名・ノンタイトルで投稿した行為じたいに現れていると私は思います。
もし、あなたのような人間がスポーツの現場で指導者の立場にいるとしたら、それは凶器を手にした犯罪者が幼稚園や小学校の校庭に乱入したのとなんら変わらない状況だと思います。いまはただ、あなたが間違ってもスポーツや教育の現場で「指導」する立場でないこと、そして人の子、いやいかなる生物の親でないことをひたすら祈るのみです。
あなたのような人間には、もはや「恥を知れ!」という言葉を投げかけるのもムダに思えますね。新聞やテレビのニュースをにぎわせている同様の輩は数知れませんが、まさかこのBlogにこんな救いがたい人間が投稿してくるとは想像もしませんでした。あなたのエントリーをあえて掲載に踏み切ったのは、こうしたおろか極まりない人間が、残念ながら実際に世の中に存在することを(決して多数ではないと思いますが)当Blogへご訪問いただいている皆さんに広く知っていただくためです。
こうした考えの人間をひとりでも減らすためにも、いよいよ悪しき「旧日本軍直伝・日本スポーツ界体育会系体質」の根絶に向けて、私はいよいよ闘志が燃え上がっています!!!!!
適度な休憩と水分補給あれば何の問題があるのですか?
上記の死亡事故は指導者(とされている)の管理者としての管理能力が欠けていたから発生した事件ですよね?
真夏の甲子園の昼間の炎天下に2時間以上も外で試合するのはしごきですか?管理する側の人がしっかりしているからこそ成り立っていると思います。(現状で連投の場合があり完全にしっかりしているとは思いませんが)
何でも 厳しい=悪、しごき では無いと思いましたので投稿した次第です。
今回もご自分の主張や意見が論拠・意志とも薄弱であることを自覚しているがゆえに、当blogの投稿規程に違反してまたも匿名・無題でコメントを投稿してきた上記の人物も、その精神構造たるや、まさにアメリカ村で身勝手な落書きをした「自称アーティスト」となんら変わらないか、それ以下であると断言して構わないでしょう。
>3時間炎天下練習大いに結構!
適度な休憩と水分補給あれば何の問題があるのですか?
京田辺の事件に限らず、近年は夏の時期になると、連日熱中症による死亡事故などが報道され、普通に道を歩いていても炎天下での外出・野外活動が危険と隣り合わせであるのは社会的にも常識だと思うのですが、この人間はまるで子供たちを火災現場に放り込むのと同じような発想をさらけだしています。子供を本当に千尋の谷に突き落としかねないかもしれませんね。
毎日、地球のいたるところで起こっている温暖化の影響が報道され、「酷暑」という言葉が当たり前になってしまった現在、まだ心身ともに成長・発展途上にある少年少女に「3時間炎天下練習」などというものを課したら、この人物が想定している「適度な休憩と水分補給」なんてものは、サハラ砂漠でスプリンクラーを回すほどの効果もなく、まさに100%有害であると言い切ることができるでしょう。だいたい、こんなことをしなければ技術の向上や体力強化が出来ないと思い込んでいることじたい、スポーツの指導法について何の知識も常識もないことの表れではないでしょうか。
>真夏の甲子園の昼間の炎天下に2時間以上も外で試合するのはしごきですか?管理する側の人がしっかりしているからこそ成り立っていると思います。
少なくとも「異常な光景」であることは疑いようがないですね。ナイター設備もある甲子園球場で、決勝戦が阪神地区で暑さがピークに達する午後1時プレーボールというスタイルが変わらないのは、学生選手たちの健康よりも、テレビ中継の都合が優先されている証拠ではないでしょうか? そしてもうひとつ問題なのは、こうした炎天下でのプレーを見て、異常な光景だと感じないどころか、逆に美化している「匿名・無題」氏のような人物が、「練習を指導し管理している自分はしっかりしているから大丈夫」だと大いなる勘違いをして、結果、京田辺のような悲劇を再生産する危険が増すことでしょう。
いやはやこの人物の頭の中身たるや、子供を炎天下の車内に放置してパチンコに熱中するバカ親、あるいは「オレはアルコールに強い体質だから」とビールや焼酎をがぶ飲みして車を運転し、危険運転致死事故を引き起こす無法ドライバーと、いったいどこが違うというのでしょうか?
私が前のコメントで予想したとおり、やはりこの人物には読解力も分析力もありませんでした。別のエントリーで書きましたが、私はスポーツにおける「厳しさ」は否定していませんし、「厳しい=悪、しごき」などとも書いておりません。ただ、厳しさとは思いやりと指導を受ける選手の利益に立脚し、反映されなければならず、それが指導者のサディズム的な自己満足であってはならないと主張しているだけです。
匿名・無題サン。改めて私は、あなたのような人物がスポーツや教育現場において指導者であったり、人の子の親でないことを、心から祈るのみです。
これ以上、無意味な議論を続けるつもりはありません。今後、あなたからのコメント投稿はご自身のプロフィールと社会的責任を明らかにしない限り、堅くご遠慮申し上げます。