三木の秋祭が近づいて来ているので、「上げ」ます。
10月は、播州では祭月です。各地で屋台が組み立て、衣裳付けされて、練習の太鼓の音が響き渡ります。今回は、祭前ということもあり、助っ人参加のマナーというテーマで特別号を掲載します。
播州の祭は、その多くが屋台を担ぐ祭りです。大型化する屋台に対して、少子化で、町内、村内の人間だけでは、長い距離を担ぐことはできません。
そんな時に不可欠な存在が、助っ人の存在です。助っ人の多くは、他の神社での祭礼の担い手として活躍している人たちですし、私もその一人です。
こうした人材交流は、個人レベルから、屋台同士、青年団同士での交流が見られ、年に一度の祭が何度かできるようになるというメリットが生まれます。
さて、祭の助っ人としての参加は、本当に楽しいものですが、自分なりに気をつけたいと思うことがいくつかありましたので、ここで紹介します。
1 地元の祭礼当事者の指示に従う。
これを守れない人は、はっきりいって、助っ人の資格はありません。
もう少し担ぎたいな、あと一往復したいな、まだ台車いれたくないなと思うこともあるかもしれません。
または、逆のこともあるかもしれません。
しかし、これらの行動の決断は、地元の祭礼当事者に一任されるべきです。
そして、もう少し担ぎたいという類の思いが最も強いのもその当事者です。
しかし、祭全体の運行を考えた上で、当事者は決断します。ですので、その決断は尊重しなければなりません。
屋台関係者の決断が、警察などの指示と相反する場合も、制服よりも「法」被の言うことを聞くのが基本です。 ただ、しょっ引かれる、事故が起きるの可能性もあるので、そこは、お上に従ってもかまいません^^;
2 自分たちの祭を持ち込まない
同じ屋台の祭仲間たちと助っ人として参加したいときに気をつけたいことです。
その土地の屋台の掛け声になじめず、ふざけて自分たちの祭の掛け声をかけるのは、非常に失礼な行為です。
また、大規模な祭礼の掛け声を、助っ人として参加したときに持ち込むと、その地域独特の掛け声を棄てて、大規模祭礼の掛け声の模倣をすることも起こりかねません。それは、何十年後かの指定民俗文化財の芽を摘み取る行為になりえます。
自分たちと違う掛け声や、太鼓の良さを認めることも、助っ人参加のマナーとして求められます。
完全に覚えるのは、無理かもしれませんが、その祭の中で、少しでも覚えようとすることが大切です。
●編集後記
今回の記事も短いのですが、祭りの季節が来るたびに、「age」たい記事の一つとなりました。
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