ラストシーンが意外でした。と言うよりも、えっ、ここで終わっちゃうの、と言う感じです。無意識にハッピーエンドを期待していたからでしょうね。このエンディングはやるせないです。だからこそ、ネオ・レアリスモの映画と呼ばれているらしいことは、後から知りましたが。
自転車を泥棒された奴が、最後自ら自転車泥棒になろうとして、中途半端にやってしまったために失敗しちゃう映画です。しかも子供に見られちゃった。しかも子供に助けられちまった。しかも子供は親父を見捨てないんですね。しっかり手を握って、二度と離れ離れにならないようにしようとしていました。悲しいです。あのエンディングだと、この後ラッキーなことに盗まれた自転車が出てきた、と言うことにはならないだろうなぁ、と深く思わせます。とぼとぼと家に帰りついた父子はきっと母ちゃんに怒られることでしょう。それは当たり前ですが、次の日からどうやって暮らしていくのでしょうか。
でも、きっと大丈夫なのです。何故ならイタリアは教会がしっかり貧民に飯を食わせていたようですから。映画にもそういう教会が出てきましたが、お祈りさえしていれば、とりあえず食い物にはありつけそうです。それどころか、床屋さんもやってくれていました。家族ばらばらにいろんな教会を渡り歩けば、結構おなかいっぱい食べられるのではないか、と思われます。
戦後間も無い頃のイタリアが舞台ですが、それほど荒廃した感じは受けませんでしたね。日本と違ってさっさと降伏したから、空襲など受けずに街並みが残されていたせいですかね。人々も主人公のように貧しい奴はみすぼらしい格好をしていますが、羽振りのいい連中はバリっとした格好をしていました。しかもサッカー場は満員です。敗戦後の貧しいイタリアと言っても、敗戦後の日本と比べるとかなり生活はしやすそうに感じました。
しかし、主人公のアントニオさんは、自転車に鍵をかけなかったことが痛恨でした。そういう基礎的な行動ができないところが貧困生活に落ちぶれてしまった原因なんだろうなぁ。どこか抜けてる人なのです。何だかアントニオ一家の明日からの生活が心配ですが、きっと図太く生きるのでしょう。教会に通ったりしながら。
後、怪しい占い師のおばさんが出てきましたけど、まるで細木数子みたいだったな。あんないい加減な出任せ喋って生活が成り立つなんて、とてもいい商売です。細木のばあさんは、ホリエモン事件のおかげでもう落ちぶれてしまうのでしょうか。今日は年末のレコード大賞のビデオを見ていたら、プレゼンターとしてホリエモンが出てきたのでびっくりしました。来年は歌手デビューする、とかほざいておりましたな。まだあれから1ヶ月もたっていないのに、運命の変転ぶりはかくも凄まじい。奢れるものは久しからず。大丈夫かな、娑婆に出てからのホリエモンは。今の日本は戦後のイタリアと違って、教会行けば飯食わしてくれるほど、甘くないぞ。でも、ニック・リーソンのように「私はこうやって世間と庶民をだまくらかした」みたいな本を書けば印税で暮らしていけるか。目立った者の勝ちってことだね。
自転車を泥棒された奴が、最後自ら自転車泥棒になろうとして、中途半端にやってしまったために失敗しちゃう映画です。しかも子供に見られちゃった。しかも子供に助けられちまった。しかも子供は親父を見捨てないんですね。しっかり手を握って、二度と離れ離れにならないようにしようとしていました。悲しいです。あのエンディングだと、この後ラッキーなことに盗まれた自転車が出てきた、と言うことにはならないだろうなぁ、と深く思わせます。とぼとぼと家に帰りついた父子はきっと母ちゃんに怒られることでしょう。それは当たり前ですが、次の日からどうやって暮らしていくのでしょうか。
でも、きっと大丈夫なのです。何故ならイタリアは教会がしっかり貧民に飯を食わせていたようですから。映画にもそういう教会が出てきましたが、お祈りさえしていれば、とりあえず食い物にはありつけそうです。それどころか、床屋さんもやってくれていました。家族ばらばらにいろんな教会を渡り歩けば、結構おなかいっぱい食べられるのではないか、と思われます。
戦後間も無い頃のイタリアが舞台ですが、それほど荒廃した感じは受けませんでしたね。日本と違ってさっさと降伏したから、空襲など受けずに街並みが残されていたせいですかね。人々も主人公のように貧しい奴はみすぼらしい格好をしていますが、羽振りのいい連中はバリっとした格好をしていました。しかもサッカー場は満員です。敗戦後の貧しいイタリアと言っても、敗戦後の日本と比べるとかなり生活はしやすそうに感じました。
しかし、主人公のアントニオさんは、自転車に鍵をかけなかったことが痛恨でした。そういう基礎的な行動ができないところが貧困生活に落ちぶれてしまった原因なんだろうなぁ。どこか抜けてる人なのです。何だかアントニオ一家の明日からの生活が心配ですが、きっと図太く生きるのでしょう。教会に通ったりしながら。
後、怪しい占い師のおばさんが出てきましたけど、まるで細木数子みたいだったな。あんないい加減な出任せ喋って生活が成り立つなんて、とてもいい商売です。細木のばあさんは、ホリエモン事件のおかげでもう落ちぶれてしまうのでしょうか。今日は年末のレコード大賞のビデオを見ていたら、プレゼンターとしてホリエモンが出てきたのでびっくりしました。来年は歌手デビューする、とかほざいておりましたな。まだあれから1ヶ月もたっていないのに、運命の変転ぶりはかくも凄まじい。奢れるものは久しからず。大丈夫かな、娑婆に出てからのホリエモンは。今の日本は戦後のイタリアと違って、教会行けば飯食わしてくれるほど、甘くないぞ。でも、ニック・リーソンのように「私はこうやって世間と庶民をだまくらかした」みたいな本を書けば印税で暮らしていけるか。目立った者の勝ちってことだね。