三脚マンと弱力女の登山日記

登山が趣味の夫婦です。

五竜岳敗退(1日目前編)リフトの運休

2008年04月21日 | 登山
日付 :2008年4月5日(土)
天気 :晴れ(強風)
コース:テレキャビンアルプス平駅→小遠見山→中遠見山→大遠見山→2172峰先







前夜、自宅を23時頃出発。
一般道で山中湖河口湖を経由して甲府へ。
甲府昭和ICから豊科ICをおりて、一路白馬村へ。
3時頃、道の駅白馬に到着して、仮眠をとりました。

朝7時に起きて、白馬五竜スキー場へ向かいます。








テレキャビン(ゴンドラ)の営業は8時15分から。
7時過ぎ頃は、テレキャビンの前の駐車場は、まだまだ空いていました。








テレキャビン乗り場の階段は、また滑り系の人たちで並んでいましたが、
栂池八方の時と比べると、混雑は少なかったです。(待ち時間5分)
(テレキャビン往復1600円、荷物往復400円)








テレキャビンを降りてみて、ビックリ。
リフトがグラグラ揺れるほどの強風。
地蔵ケルンに行くためのリフトが、強風により運休になっていました。


仕方なく、きれいに整備されたゲレンデを登ります。
(8時40分頃出発)


朝一番の登山者は、私とおじさんの2人だけ。
このおじさん、80歳で60年、遠見尾根を1000回も登り続けているとのこと。
今日は小遠見山までで、鹿島槍を眺めて、下山するそうだ。
まったく年齢を感じさせない、しっかりとした足取り。
頭が下がりました。
「今日は風が強いから雪洞だね。」などと勧められ、その気になってしまいました。








強風の中、ダラダラとゲレンデを登ります。








五竜岳遠望。
雪煙が舞っています。








地蔵ケルンを右に巻いて、9時5分通過。
ケルンを過ぎると、急登となります。








急登を登りきり、少しゆるやかな斜面を歩きます。
風の通り道なのか、激しすぎる風でした。








一部氷化したトレースが残っていましたが、自分の足跡でさえすぐ消えてしまうほどの風でした。








ふと気付くと後ろから2人のスキーヤー。
ガシガシ登ってきますが、なかなか追い抜いてくれません。








風は強いが視界は良好。
隣りの八方尾根とその向こうの小蓮華岳が見えています。








気がつくと顔や耳の感覚が無くなっていました。
日差しがあって、余り寒くはなかったのですが、凍傷になってしまう可能性があったため、
慌てて、目出し帽とゴーグルを着けました。








たまに視界がなくなるほどの、雪煙が舞い上がります。
ジッとひざまずいて(耐風姿勢?)、風が弱まるのを待ちました。








振り返っても、轟音とともに雪煙が舞っています。

一の背髪の高台で振り返り、他の登山者を確認。
スキーの2名と登山者2名。
なんと、4人とも立ち止まりながら、引き返して行ってしまいました。
朝のおじさんもどの辺りか、見当たりませんでした。

正直、相当ビビってました。








尾根の東側は雪が風で飛ばされており、スキー跡が浮き出て、クラストしています。
西側は、風が弱いのですが、吹き溜まりとなって、膝上のラッセルを強いられます。








「何でこんなことをしてるんだろう?」といつものように考えながら前進。
ガスに巻かれたら、引き返そうと考えてました。








10時50分、二の背髪通過。
11時10分、小遠見山到着。
風が強く、休む気も起こりませんでしたが、ここで飴玉をなめて落ち着きました。








ここに来て、鹿島槍ヶ岳がドーンと見えました。
朝のおじさんもこれを見たかったのでしょう。








飴玉に元気をもらい、前進することにします。








シュカブラと遠見尾根。








驚くことにシュカブラの風紋が、風で破壊されてガラガラ飛ばされています。








ヘナヘナと歩いて。








ノックダウン。








中遠見山の手前にテントの跡がありました。
底が雪を被っていましたが、まだ最近のもののようでした。








五竜岳に向かって、尾根伝いに歩きます。








尖がった尾根を目前に。








かすかなトレースで真っ直ぐ進まず、左側からトラバースしました。








雪庇に気をつけながら進み・・・。








13時、中遠見山到着。
西側は風が弱いかわりに雪がたまるため、先週歩いた八田さんのテント跡は雪に埋もれて
跡形もありませんでした。






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2 コメント

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エッ、1000回!!! (烏合の衆・八田)
2008-04-21 13:32:38
 石鎚山でも、春夏秋冬ほぼ毎週登山されている人がいますが、
さすが1000回まではこなしてないでしょう。
富士山毎月登山で100回とか、
毎日登山数千回とか山岳誌で見たことありますが、
世の中にはとんでもない数を積み重ねているスゴイ人達がいるもんですね。
 ところで、三脚マンさんは別の意味でスゴイ!!!
積雪期でも好天・無風でクラストしている場所など、
比較的積雪部が安定している場所で自身を撮ることは、楽かもしれません。
しかし、今回のようにリフトが止まるほどの強風・股関節前後の初トレースなどの中で、
重装備の自身を当たり前に撮っています。
もうやめること(レベルを下げること)は、できないと思います。
いつも記していますが、
可能な限り続けてください。
 アッ、やはり2日間お世話になった整地跡は、
新雪に埋もれていましたか・・・。
文章の区切り方からすると、
ひょっとしてたったひとりで大遠身まで進んだのですか???
次レポートを楽しみにしています。


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烏合の衆・八田さん (三脚マン)
2008-04-22 06:34:12
コメントありがとうございます。

すごい人がいますね。
おじさんは、60年間登り続けているようで、雪洞のこと(適地)など、なんでも知っていました。
すごいですね。

金時山に毎日?登っていて、何千回と登っている人とも会ったことがあります。
もう習慣になっているようで、登らないと生活のリズムが狂うのだそうです。

私も週1回登りたいのですが、最近登っていないので、リズムが狂っています(笑)

山登りと写真は、可能な限り続けますよ。
好きな山がたくさんありますし、季節によっても違う風景が見れますし、飽きません。(笑)

大遠見山も越えましたよ!
しかし、単独行の限界を感じてきました。
久し振りに、筋肉痛にもなりましたし・・・(笑)
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