Blog・連句の部屋

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せっかち歌仙・その34  初社の巻

2017年01月11日 | せっかち歌仙

       

参加者=茶目猫・逐電・良流娯・長者巻・紅蓮・晩菊



発句.....目録の墨の匂ひや初社  茶目猫      
脇句.....若水をぬる外孫の口  逐電      
3...........朝まだき母萵苣きざみ歌うらん  良流娯      
4...........ひかる棚田に霞みたなびき  長者巻       
5(月)...鈍行の窓より見ゆるおぼろ月  紅蓮    
6............暫し微睡み目覚めの紅茶  晩菊    
(初折裏)
7............夏祭り褌ゆるむ男衆  逐  
8............思ひの丈を柄杓に託し  茶     
9............暗闇に芳しき香と草いきれ  長     
10...........珈琲啜るキャンプの夜明け  良     
11...........寛ぎし湖畔の避暑地別世界  晩        
12...........ハンモックはり読書三昧  紅   
13(月)..公達に難題を出す月の姫  逐  
14...........衛星を追ひ星の流るる  茶    
15..........願い事する間も無しの秋の虹  良   
16..........夢の中にてイルカと泳ぐ  紅   
17(花)..幼子の短き首に花飾り  長 
18..........若草踏んでよちよち歩き  晩   
(名残折表)
19..........風光る行軍ショーの人鳥に  茶   
20..........などと打電しあとは地下街  逐    
21.......... 酔客の隣勘弁席を立つ 良   
22..........乗り越してなお夢路を走る  長   
23..........明日もまたマタギの里に雪積もる   紅   
24..........冬将軍の居座り長し  晩    
25..........受験子の余暇やペン指す両の耳  逐   
26..........枝に添えたる文の匂やか  茶   
27..........待つことのもどかしさにも胸躍る 長   
28..........遠き未来は名のみの季節  良   
29(月)..無念だが偶に無月も仕方無し  晩   
30..........ひとりたたずみ秋の声聞く  紅    
(名残折裏)
31..........棒倒しぽきぽき折れる友の骨  逐    
32..........石の微笑の刺抜き地蔵  茶   
33..........手を合わせ首を垂れる姿あり  長    
34..........堪えて凌げばもう春近し  晩    
35(花)..花どきの東屋借りて笛奏で  良   
36..........五感くすぐるうららかな日よ  紅

<2017 年1月11 日~2月10日>