静寂の朝に

作詞　madoka


子供の頃は夜が恐かった
今ではそんな夜の闇に溶け込んでさえいる。
騒がしい街にも飽きて　使い捨てのメディアの情報を皮肉に笑う
これが大人になったという事なのか
僕は時代にも自分の理想にさえ消されるかも知れない

月灯が照らすのは紛れもない現実の自分
逃げ道は探せない
人生は止まれない
ボロボロの靴のままでも歩き続けなければならない
眠りだけが安らぎなのに
夜が僕を掴んで離さない

今日も孤独のままに朝はやってくる



河の流れが確実に海にたどり着く様に
答えはきっと見つかる筈だと
君はいつも言っていた
繰り返してる悲しみや傷ついた心
僕たちは本当の意味で解りあえていたのかな？

済んだ夜空を見上げれば
空と僕との距離が遠すぎて
こんなにいつも近くに空はあったのに、見える場所にあったのに


街が動き出す前の静寂が僕の大切な時間
世間と真逆に眠りに付く静寂の夜明け頃
取り残された感情さえも人並みに吞まれてしまう


そしてまた自分の理想に潰されながら
僕は夜を待つんだ
１日中暗い部屋の中で夜を待つんだ

全ては自分の理想に
全ては自分の未来に

僕はいつか潰されるだろう