野積室牧お主とわたし
逢うて落合のオワラ夕涼み
小川千甕(画家)
(場所 西新町 西新町三差路)
旅籠屋の古看板に吹雪して 飛騨街道をゆくひともなし
吉井 勇(歌人)
(場所 西町 宮田旅館前)
これだけは歌詞ではなく、短歌です。
昭和20年2月、吉井 勇は小杉放庵の紹介で八尾に疎開しました。
そのおよそ8か月の間、林 秋路らと交流しながら、七百余首の歌を作ったようです。
この他、城ケ山に歌碑がありますし、曳山会館前にも碑があります。
わたしゃ野山の兎じゃないが 月夜月夜にオワラ逢いにくる
野口雨情(詩人)
(場所 諏訪町 諏訪町通り)
恋の礫か窓打つ霰 開けりゃ身にしむオワラ夜半の風
水田竹圃(画家)
(場所 鏡町 中央公民館分館前)
踊り踊るならしなよく踊れ おわら踊りのオワラしなのよさ
森田たま(随筆家)
(場所 鏡町 北吉前)
と、こんな感じで町内24ヶ所くらいにあるわけですが、私自身、未だそのすべてを確認していません。
機会があったら歌碑めぐりをして、全部写真に撮っておきたいと思います。
最後に番外編?
『おわら歌碑めぐり』には掲載されていません。
場所は東町の玉旭酒造の敷地と思われます。
酔ふた身ぶりは踊りに見せぬ 酒も八尾のオワラ玉旭
と読めますが、どうでしょうか?
右側面に
小杉放庵 作 林 秋路 かく
と、読める文字が刻まれています。
商品名(玉旭)が入っているので、除外されているのでしょうか。
隠れキャラ的存在です。(笑)