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涼太郎の大冒険!

2007年05月27日 09時07分31秒 | 教室
 プルルルル!プルルル!

 「先生!今日は涼太郎一人で自転車で行かせましたので、20分ぐらいかかると思いますが、そちらに着きましたら帰る時間を涼太郎に伝えてください。よろしくお願いします。」
 
 涼太郎君は二つ隣の校区から通う小学1年生。
 いつもは、お母さんの白のエルグランドで送り迎えしてもらっているが、たまにお母さんと自転車でくることもある。自転車通学の時の涼太郎君は、競技用のヘルメットを着用、思わず「かっこええなぁ」と声をかけてしまうぐらい精悍ないでたち。

 テレビなどの「初めてのおつかい」を冷や冷やしながら観ることがあるが、今日は「涼太郎の大冒険」に違いない。
 
 予定通り、20分ほどしたら涼太郎が到着した。私はカメラをもって教室を飛び出て「パチリ!」記念になる一枚になるだろう。

 涼太郎を観て、自分自身の大冒険を脳裏をかすめた。
 今日は、東大阪校でイベントがあるので、帰宅後続きを書くことにしよう。

 【お母さんからのメール】
無事目標達成でした。

勝手に独り立ちする次男とはちがいどうしても親が付きっ切りに
なってしまう長男。
甘やかしているつもりはないのですが
やはりあかんたれのあまえたの涼太郎です。

予定日まで3ヶ月が過ぎ
母は今日一大決心をしました。
送り迎えが難しくなったときにいきなりでは助けてやることが出来ない。
その時の予行演習として今日は一人で教室に行かせよう。

勿論涼太郎が素直にウンというはずもなく
いかれへん。一緒に来てと大泣きをしました。
大丈夫。涼太郎なら出来るとだきしめてやったところで
やはりできないといい続けるのは目に見えている
涼太郎にあえて厳しい態度をとり
自転車を外に出しました。
涼太郎にはお母さんは俺に意地悪しとるだけやろーと
叫ばれたときにはこんなに泣かせて行かせてもし万が一のことが
あったら後悔しきれない。もう一緒についていこうと
くじけそうになりました。

結局お迎えには近くまで行ってあげるからの言葉をきっかけに
おもい腰を上げた涼太郎はしぶしぶ一人で出かけていきました。

子どもにとっての大冒険は親にはそれ以上の冒険で
家の角を曲がった涼太郎をいっそこっそりついていこうかという思いに
駆られながら見送りました。
その時点で先生にはご迷惑を承知でお電話をさせていただいたのですが。
それからすぐに涼太郎から携帯に電話が入りました。
アーもうダウン?
と思い電話に出ると家からわずか250m
中学校の手前で横断歩道がないからわたれないと
いつもそこには横断歩道なんてないやん。自転車降りて気をつけて
わたりというと分かったといって電話が切れました。
それから教室に着いたという電話が鳴るまでの10分の長かったこと
思いの他早い到着にも驚いたのですが。

私が付いていくと私ばかりに気をとられ
車を注意してみるということに欠ける涼太郎に
少しは一人で走り怖いなと思う経験も必要だとは思いつつ
私の仕事の関係上学童に行かせているため一人でお友達の
家に遊びに行くということもさせておらずなかなかさせてやることが
出来ないままの今日の大冒険となりました。

私自身どうやって一人で色々出来るようになってきたのだろう
といくら思い起こしてみても思い出せることはなく
やはり親に見守られつつ一人で出来ることを増やして
きたのだと思います。
田舎育ちですので車一つとっても危険というものが少なかったのは
事実なのですがやはり一人でさせようと思ったときには勇気が言ったであろうと
思います。

涼太郎は今日一人でそちらに到着できたことに
より一つ成長してくれたものとおもっています。

先生にはご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。
ありがとうございました。

明日のパーティーとても楽しみにしている涼太郎です。
いつも子どもたちのために素敵な企画をありがとうございます。
お休み返上での企画だと思います。
お疲れでませんよう。

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