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地域経済を元気にするためのヒントを、人との出会いと経営学の2つの視点から考えるブログです。

「日本地域政策学会」体験記

2009年07月07日 | 経営に学ぶ

                写真は学会の会場となった武蔵野大学7号館

7/4(土)7/5(日)と東京で開催された日本地域政策学会の全国研究大会に参加してきました。前回のブログ(7/2)にも書きましたが、その一週間前に退院したばかりでしたので、「東京で具合が悪くなったらどうしよう・・・」という不安もあったのですが、どうにか無事に戻ることができ、ホッとしています。

会場は武蔵野大学で、JR中央線の三鷹駅からバスで10分くらいのところ。元は女子大だったキャンパスは緑も多く、落ち着いた雰囲気の場所でした。とくに当日の会場となった7号館はキャンパスの一番奥まったところにある新しい建物で、写真の通りきれいな感じです。

さて、私の発表は一日目の第4分科会(産業・観光)の一番最初。さすがに緊張しましたが、いざ本番になると不思議なもので、緊張感もうそのように消え去り、リラックスして話すことができました。たぶん、司会の先生や会場の皆さんがとても温かい目で見ていてくださったからでしょう。

発表のテーマは、

「伝統工芸技術の活用による地域経済の活性化」                                 ~石川県加賀地方における伝統工芸と先端技術の融合による新事業の創出~

です。なんだか堅苦しい感じですが、内容はいたって簡単。これまでブログでもご紹介してきた「いしかわメモリ」「九谷焼腕時計」、そして「カンジザイ漆製品」などの取り組みをご紹介したものです。まあ私に学術的な内容は無理なので、30分の持ち時間のほとんどを使って、石川県とこれらの新事業のPR、すなわち営業活動に努めたわけです。(営業活動って言うとなんだか変ですが、「情報発信」を行ってきたとご理解ください・・・笑)

この日本地域政策学会はユニークな大学で、大学の先生方だけの学会ではありません。同学会のHPによれば、「地域政策や地域づくりの理論と実践の統合を目指して、大学研究者、研究機関・自治体等職員、NPO等の団体や個人が垣根を越えて集い、学び合う場」をめざしているとのこと。実際に私が交流させていただいた方々も、大学の先生だけではなく、中国からの留学生、和歌山県で「自給型の田舎暮らしの実践活動」を展開されている方、地方の市役所で地域振興を担当されている方、文部科学省で地域政策の研究をされている方など、多様な方々です。そして記念講演は元三重県知事で、現在は早稲田大学大学院で教鞭をとっておられる北川正恭氏。TBSの人気番組「ブロードキャスター」などのコメンテータとして、テレビでもおなじみですね。私も実際にお話を伺うのは初めてでしたが、さすがに政治と行政、そして学問の世界で実践を積み重ねてこられただけあって、得るところの多い講演でした。

          総会・記念講演会場(休憩時間中)

他にも、長野県飯田市長の牧野光朗氏など、地域政策の現場に携わっておられる方々の報告もあり、「地域政策や地域づくりの理論と実践の統合」という学会の目標にふさわしい内容でした。

こうして二日間にわたる東京での学会も無事参加することができました。交流させていただいた皆さん、ありがとうございました。そして今回の発表のための取材にご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。今後は今回の発表の内容をさらに発展させて論文にまとめ、学会誌で発表したいと思っています。またよろしくご指導お願いいたします。 


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1 コメント

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Unknown (漆職人)
2009-07-09 19:47:25
学会、お疲れ様でした
入院してたとは知りませんでした・・・
特に大事は無かったようで安心しました。
お互い色々出てきそうな歳ですし気お付けましょうね^^;
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