★「大日本人」

<2007/A102/S53>
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今週の平日鑑賞は、たけしと松本の芸人監督対決。
こちらは「川崎チネチッタ」で見た１本目。
カンヌ映画祭での評判は、
イマイチ良かったんだか、悪かったんだか、テレビのワイドショウ見ててもわからなかったね。
監督・脚本・主演が松本人志。
２００７年製作のヒーロー系コメディ・・・１１３分もの。

あらすじ
記者の密着取材を受けてる大佐藤・・・
都内の一軒家に住む彼は、ちょっとした有名人だが、
好かれてはいない。
そんな彼の職業は・・・

ココからネタバレ注意↓
(反転モード・・・左クリックマママウスを動かしてね）
最初に言っておきます・・・ひらりん、吉本もダウンタウンも、普通に嫌いじゃありません。
たまには、「ガキ使」見るし、「ＨＥＹ!ＨＥＹ!ＨＥＹ!」も。
だから、松ちゃんのお笑いセンスは認めてるよ。

ところでこの映画・・・主人公の職業が大日本人・・・というヒーロー。
代々その血筋を受け継ぎ、電気を当てる事で巨人化・・・
日本各地に、たまーに出現する巨大な野獣？（獣？）を退治する。
ちゃんと給料も政府？防衛省？から貰ってるし・・・
女マネージャーがついてて、巨大化した身体にスポンサーのロゴ付けてたり・・・
記者の密着取材もテレビの深夜枠で「大日本人」の活躍を放映してるからだし・・
と、なかなかテレビ枠では作れない発想。
その大佐藤・・・
巨大化する事で近隣は迷惑・・・近隣問題・・・
大日本人としては６代目・・・４代目のじいちゃんは存命で、老人ホームに・・・
たまに面会に行ったりしてる・・・介護問題・・・
妻子はいるが、別居状態・・いや事実上・・離婚状態・・・
たまに娘と面会してるが・・・
大日本人の跡継ぎが、女では・・・というお世継ぎ問題・・・
マネージャーには、口ごもりながらも言いたい事言うが・・・
結局、視聴率の為、スポンサーやテレビ局の言いなりになってしまう・・・視聴率問題・・・
途中・・・アメリカ産の獣が登場・・・強すぎて逃げ帰ってしまった大日本人・・・
これはアメリカには逆らえない・・・って事なのか？？？

などなど、おっきくなったヒーロー「大日本人」を通して、
日本の社会問題を面白おかしく風刺してるのか？？？
４代目もおっきくなっちゃって、大日本人として戦う姿は・・・
老骨に鞭打って・・って感じで可笑しかったけど・・・
アメリカ産の獣を退治したのは、アメリカン・ヒーロー親子・・・
ココからＣＧではなく、実写にしてしまったのは何故？？？
昔ながらのウルトラマンみたいなヒーローだけに、実写にしたのか？？？
途中で制作費を手抜きした技は「秘密結社鷹の爪団」でも使ってたぞ。
最後、そのヒーロー親子と空に飛び立つ大日本人・・・
彼らの基地に招待され、歓談・・・
いや、ダメだし会議・・・
なんじゃそりゃ・・・
ヒーロー達も、一仕事終えて、反省会開く・・・というラストはどう？？？

最後の反省会も含めて、発想は面白い・・・と思うけど、
それを映像化すると、どう面白くさせられるか？？？？
という点がイマイチ、詰めが甘い感じ。
ものすごく映像技術が進んでる現在で、
あのかぶりものヒーローを出すんだったら、
最後はかぶりものを脱いで、反省会開くくらいの根性を見せて欲しいね。
あっそうそう、登場人物・・松本人志以外、誰が誰だかよく判りませんでした。
マネージャー役が、歌手のＵＡだっていうのは、後で知りましたが。
ココまでネタバレ注意↑

ひらりん的この映画の関連作は・・・
おっきくなっちゃう映画は・・・「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」のこの人


途中からＣＧをケチる映画は・・・「秘密結社　鷹の爪 THE MOVIE ～総統は二度死ぬ～」


という事で今回は
コメディ度・・・
資金力のある有名芸能人が作ったわりには、安っちい出来。
発想は面白いけど、映像的にはシロウト丸出し・・・という感じが、良いのか悪いのか。
次回作は「第二大日本人」になるとか、ならないとか・・・
主人公の名前は、大加藤にしてみてください。

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