クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

マルバネマットと単独飼育・7

2016-05-08 23:19:35 | オキナワマルバネ

4月から準備を始めていたマルバネ用マットが出来ました。

対象とするステージは産卵用・若齢用・終齢用の3種ですが

私のマルバネ飼育は飛び飛びの気ままなスタイルで

長年継続してブリードしてきたわけではありません。

その為、自作マットのレシピも確立しておらず

産卵用マットを含め、幼虫の生育ステージや死亡率などによって

その都度調整しているのが現状です。

材料

基マット =幼虫が生まれ育ったマット
赤枯れ  =ブナやシイの赤くかれたもの
発酵マット=市販のよく発酵したマット(黒いマット)


赤枯れのこと

マルバネ飼育にどうしても欠かせないのが赤枯れ材です。


     左ヤエヤマ・右オキナワ


これまでマルバネ飼育に用いるマットにはブナの赤枯れを使用していましたが

今回はより身近なスダシイを使用しました。



私の住む地方では山に自生する樹木の多くはクヌギ・ナラ・シイなどといった広葉樹であり

シイ(スダジイ・ゴジイ等)も優先種の一つです。







シイの自生する場所は急な斜面が多く、日当たりのよいところでは大きくなる傾向があります。





赤枯れ部にはハサミムシ・コメツキムシ・ムカデ・ゴミ虫

大ゴキブリ・シロアリなど実に様々な虫が入っていますが



これらの虫が入っていれば使用に問題ないと判断しています。

↓オサムシ


乾燥~粉砕

まず、赤枯れ破片を木槌などで砕き、ある程度粉砕します。

また、適度に水分のある赤枯れ材はもろく、簡単に崩れますので

手もみでもかなり細かくするとが出来ます。


↑↓粉砕前とその後


次に、天日で乾燥させます。

ところが、採取した赤枯れの量が多いので1週間たっても思うように乾燥できず

乾燥後にミキサーを使って粉状にしようと思っていたのですが

今回はふるい掛けすることにしました。



出来上がったマットは、チャック付き袋に入れて一時保管しておきます。

↓ 38Lほど採れました



ミキサー粉砕の場合

本当はここまですればよいのですが・・・

朽ち木は、水分が残っているほど粉末状にできにくくミキサー下部に詰まりやすいので

モーターへの負荷も大きくなります。

採取時とさほど変わらない色合いでは乾燥が不十分です。


↓ 左:粉砕前  右:粉砕途中


粉砕したマットは粉のようになり風で舞います。

ここまで細かなものならパウダーと呼べます。


生ごみ処理機のこと

画像の処理機で乾燥~粉砕を何度か試みたのですが

加熱温度が高温すぎるためマットはきな臭くなり

使用できる状態にはなりませんでした。

結局この処理機をマット加工用としては使いこなせないまま

今は文字どうり生ごみ処理に役立っています。


市販マットのこと

ここで言うマットとは市販の黒いマットのことで

所謂カブトマットとか完熟マットというやつです(以下黒マット)

黒マットも必ずふるいにかけ、目立つ木片を取り除きます。

↓ 赤く見えますが実際は黒です


マットの質は、種類・LOT・メーカー等によって異なりますので

当然、ふるいを通らない木片量も異なります。

これまでの経験では、超微粒子・パウダー・ペーストと

唄われているマットで100%ふるいを通過したものはありませんでした。

今回使用した黒マットは、ふるいを通らなかった木片が10%ほど含まれていましたが

これは良いほうです。

以前マキシムスマルバネに使用した黒マットは30%ほどの木片を排除しました。

また、マットに高栄養とうたってあるものはその後が不安なので避けています。


マットの混合

それぞれのマットが準備出来たら次は混合です。

先のも書いたように、3種のマットを2回に分けて作りました。

最初は4月に①産卵用と②初齢~2齢用を今日は③終齢用を作りました。

①産卵用には基マット1:赤枯れ1の比率で
3種のうち最も水分多め、高粘土で、今年の産卵用取り置きです。

②初齢~2齢用
4月上旬の生育ステージは初齢が殆どであったため
安全性を考慮して基マットと赤枯れと黒マットの比率を1:1:1にしました。

↓ 左=赤枯れ:中央=基マット:右=黒マット


水分量は、強く握って水がほんの少し滲むくらい。

団子が崩れずそのままでいる状態です。



そして、③終齢用は赤枯れ3:黒マット7の割合で水の量はマットの状態を見ながら

今回はマット20Lに対し、水2.5Lを使用しました。

↓ ③終齢用撹拌前

↓ 完成、幼虫が終齢になるまで寝かせておきます


また、同じマルバネでもマキシムスマルバネ終齢は

市販の黒マットをふるい掛けしたものだけでもよく育ちました↓


オキマル単独飼育の開始

*現在、オキナワマルバネは国内希少野生動植物種に指定されており
 例外を除いて、譲渡や売買・採取等はできません。

単独飼育の開始は私の場合

孵化から半年以上たった春から夏にかけて行なうことが多く、そのころは初~2齢の段階です。

今回の単独飼育開始は4月上旬で

480mLほどのプリンカップで、②のマットを使用しています。

↓ 堀だし・狭い範囲にかたまって暮していました

↓ まだ初齢の幼虫もでてきました。

↓ 緑線より下は基マット、上は②のマット


②マットは作成してすぐ使用しましたが幼虫は暫くの間基マット内で暮しますので

その間に②マットは今よりなじむものと思います。


↓ 1か月経過したプリンカップ底部
 
↑幼虫は見えませんが緑に囲った変色部は幼虫が巣食っているところになります。

5月8日現在、多くの幼虫が2齢になっています。

また、作成したマットは粘土があるとはいえ粉状ではないので

通気という面では有効であると思います。

あとは乾燥に注意しながら無事終齢なってくれるのを待ち

終齢初期の段階でマットごと2Lブロー容器に移し替え寝かせ馴染ませた③のマットを追加補充します。

その後1~2回のマット追加を経て来年の今頃に蛹室を作成してくれるのが理想です。

下の画像は2014年生まれの終齢で、派手な空間(脱出口)が確保できたら蛹室に入ります。


コルリクワガタ 2016

2016-05-05 13:01:57 | ニシコルリ(兵庫県北部)

今年もコルリクワガタの季節がやってきました。

GWの晴れ間に県北部の山地帯に行ってきましたので

昨年に引き続き、その時の様子を綴ります。

尚、ここでは後に分類に変化があっても認識できるように

コルリクワガタxx山個体群として位置づけています。


特記

今年の山は、谷にも林道にも残雪がほとんどなく

観察域で残雪か見られたのは林道沿いで2か所のみ

しかも膝くらいの高さで小さな塊だけでした。

↓これくらいのが2か所だけ


また、滝の水量も少なく、一部の沢は涸(か)れていました。



春の〇〇山を訪れ初めて16年以上がたちます。

毎年、今年はどこまで登れるだろう?

などと思いながら進むのですがこんなGWは初めてです。




5月2日の様子
時間帯:12:10~14:45
天候:晴天・殆ど風なし
標高:800~970m位
麓の温度29度・現地の温度23度~

この日は半袖でも暑いくらいの良い天気です。


風もなく、沢山の昆虫が飛び交っており期待が膨らみます。

標高~850mくらいではブナはほぼ開いており

コルリのホストとなりそうなブナひこばえ(以下ひこばえ)は見当たりませんでした。 

よさそうなひこばえがちらほら見つかり始めたのは

標高900mを超えたあたりからです。



しかしながらコルリの姿を見つけることはできません。

徐々に標高を上げて行くと950mを超えたあたりでようやく1ペア発見!





暫く観察を続けるといくつか飛来してきます。





そこは、昨年記事にした「コルリクワガタ最後の砦」あたりです。

↓今年の5月2日

↑下部の白いところは日差しによるアスファルトの反射で

周辺には全く雪はありませんでした。

↓去年の5月10日・同じ場所


↓去年の5月10日


今年は5¥5月初めでこの場所? 

などと思いながらコルリを探します。

それなりに飛んではきますがそう多くはありません。

暑すぎるのかなあ? などと言いながら日陰の沢に降りてみます。



いました、さっきと同じかそれ以上の数がいます。

↓ 沢に水はありません


メスも1頭飛来してきました。



しかしながら ホストとなりうるひこばえは全体に少なく

この日確認できたコルリの数は、採集分を合わせても25頭前後であったと思います。





それが今季の発生ピークではないことは理解できたのですが

雪解けとひこばえの状態も含め

初期か或いは後期かはわからないままこの日は下山しました。
 

5月4日の様子

時間帯:14:20~16:00
天候:晴れ 時々強風 
標高:940~970m位
麓の気温24・現地の温度20前後



今日は一昨日より気温が低く長袖一枚で丁度良い感じですが

時折り吹く強風が木々を揺らします。

これはよくありません。



この日は、一昨日の観察で大方のポイントが把握できていたので

その近くから探し始めました。

ところが一昨日のひこばえは多くが開いており様子が変わっています。



たった二日間での成長ぶりに驚きながら辺りを探します。

地面近くや日陰にはまだつぼみ状態のブナはあるのですが

それはコルリのホストにはなりません。



周辺で探すこと約2時間、良い状態のひこばえは幾つかあり

そこに潜り込む個体を探したりもしましたが

コメツキムシやコガネムシの類は発見できても

林道沿いはおろか、沢沿いにもコルリの姿はありませんでした。

気温や時折り吹く強風の影響で活動を停止していた可能性もありますが

そのせいだけではないように感じました。

そこは林道沿い最後の砦(とりで)です。

ブナの成長速度と、天候からすると

このあたりでは 今週末にはほとんどのつぼみが開くと思います。


今年のコルリクワガタ

特記にも書いたように

この山では、6月に残雪を見ることも珍しくありません。

例年ですと、雪解けした場所あたりでひこばえを探し

コルリを見つけるといった流れになるのですが

今年はそういった感覚ではポイントがつかめませんでした。



先シーズンの積雪が非常に少なかったため、今年の雪解けはとても早く

雪下にいたコルリの発生とブナの成長とのバランスが

合っていないというか、悪いというか・・・

発生の度合がよくわからない年でした。

林道沿いのコルリクワガタは

今頃多くの個体が林床に居場所を移しているのかもしれません。

↓飼育下参考画像


*コルリを探しに行った両日はマグソクワガタも見に行きました。

その時の様子は別途記します。


チビクワガタ・立ち枯れ

2016-05-03 19:47:22 | チビクワガタ

今日、近くのKさんと雑木林に行ってきました。

車を走らせながらよさそうな場所を物色します。

新緑の広葉樹が立ち並ぶ森を見つけ

早々に車を降ります。

↓林内には樹液痕のあるクヌギが数本ありました



風通しの良い林内は乾燥気味で

いたるところでナラ枯れが見つかります。

そして、立ち枯れを見ていたKさんが小さな甲虫を見つけました。




チビクワガタです。

野生のチビクワガタを見るのは久しぶりです。


↓チビクワが付いていた立ち枯れ



チビクワガタといえば

倒木のイメージが強かったのですが

ここでは立ち枯れの底部や

地上1mを超えるようなところにも付いていました。



↓立ち枯れ表面で4頭発見


中には赤みがかった個体もいました。



恐らく新成虫が分布拡大に向けて活動を開始しているのでしょう。




私にとってチビクワガタ

狙って簡単に見つかる種ではないため

表面にいた4頭を頂きました。

また、林床にはオオセンチコガネも飛んでいました。






今日は、短時間の探索でしたが

良い経験が出来ました。


↓乾燥気味の赤枯れも少なくない



この林内にはある程度のチビクワガタ集団がいるものと思われますが

先にも書いたように林内はナラ枯れが非常に多く

大小の倒木が散在しています。

そして、日当たりがよいせいか

乾燥した印象を強く受けました。

チビクワガタの今後の暮らしが気になります。


ラマの不思議 ・Dorcus rama

2016-05-02 09:13:22 | ラマ Dorcus

一昨日、ラマの産卵を確認しました。


インドネシアのスマトラ島にはドルクスラマDorcus rama (Boileau,1897)という

ヒラタの類(たぐい)ような、オオクワガタの類のような種が分布しています。

このドルクスラマ(以下ラマ)はスマトラ島特産種とされ

他の地域ではアフニスティティウスなど

近縁種ではないかと思えるものが幾つか見つかっています。

また、ラマは大陸に広く分布するライヒラタDorcus reichei Hope,1842にも似るのですが

ライヒラタはスマトラ島にも分布しているためそれではないようです。


大アゴの不思議

ラマの大きな特徴の一つにオスの大アゴ裏面に微毛が帯状に生えているということが上げられます。

ところが、書物等ではこのことはあまり語られていません。

こういった形態の特徴は日本のオキノエラブヒラタ

中国・台湾のライヒラタなどにも見られますが、クワガタムシ全体からすれば少数派で

特別な理由あってのものかと思い観察するも、真相に迫ることはできませんでした。

微毛は、湿っているときや標本ではわかりづらいのですが

生体時には乾燥するとオレンジ系になり、良く目立ちます↓↓標本

↓ 生体

↓メス腹面

また、ラマ(オス)の大アゴの変異は大きく大型なるにつれ2本の内歯の間隔は狭まります。


↓クリンチ産:左70mm台・右69mm

更に特大個体ではその内歯が一つのようになり、先端が二又になって見えます。


オスの発音

クワガタムシの成虫には発音する種がいます。

例えば、ヒョウタンクワガタは通信(?)的な発音をします↓

アフリカのタランドスオオツヤクワガタは威嚇と思える発音です。

そして、ラマのオスもまた発音します。

その音量は結構大きく、意識しなくても聞こえるくらいです。

音質はキチン質の弾けるような音でどちらかというと

人の爪先を合わせて弾いた時のような音です。

観察と試みでは発音は交尾前に認められ、オス同士の争いや、威嚇時には発音しませんでした。

このことからオスの発音はメスに対する何らかの信号ではないかと思っています。
↓↑発音した後の状態



↓争うときは発音しない


鈴木知之著「外国産クワガタ・カブトムシ飼育大図鑑」によると

ラマは、「樹洞占有性で~樹液が出た空間に潜り込み

大型で強い♂は~複数の♀とともにハーレム生活を営む。」とあり、

そういった場所で発せられる音はメスによく伝わるものと推察します。


また、オスはメスを挟んだりしますが発音した時はメスを傷つけるほどを強くは挟みません。

観察では発音源の特定はできませんでしたが、上翅あたりから発せられるように感じました。


空の卵座

ラマ(野外品)の採卵は、過去3回トライしたことがあるのですが

いずれも採卵できませんでした。

産卵セットの方法は、市販の産卵木を加水してマットで埋めるという

オーソドックスな方法で最初の2回は2000年前半のことです。

↓加水中の朽ち木

そのときも22度前後で温度管理していました。

割り出し時にはあたかも産卵したかのような痕跡はいくつか見られたのですが

2回とも埋め戻された産座に卵の姿はありませんでした。

そして、産卵することなく☆になっていきました。

また、知人も似たような経験をしているため、セットした環境は間違ってはいなかったが

いずれも未蔵卵(産卵済)の野外個体であったと判断しています。


3度目はアクシデント

昨年、野外個体1ペアを入手して3回目のトライをしました。

野外個体ということで既に交尾済ではあると思われましたが

念のため追い掛けをしようと2頭を近づけたときいきなりオスがメスを挟んでしまい

前胸に体液が滲むほどの傷をつけてしまいました。

どうやらメスを認識していなったようです。


↓離さないので仕方なく画像を残す

「しまった!!」

こうなると追い掛けどころではありません。

☆にならないことを祈りながらそのまま産卵セットにメスを投入しました。

2週間後、マットを掘ってみるとメスは☆になっており

朽ち木にはそれらしき痕跡も見当たりませんでした。




ついに産卵

2016年2月に再び野外個体を入手し、同月19日に産卵セットを組みました。

セットの方法は毎回同じで、朽ち木をマットで埋めるだけです。

温度管理は19~23度の範囲になります。

セットから2か月半が経過した一昨日、容器内を確認してみました。

↓追い掛けしたオス スマトラ島クリンチ産 野外個体
 
↓メスは、31mmほどです


朽ち木底部のところに埋戻しらしき小さな痕跡が・・・

慎重に削っていくと食痕が走っています。

やっと産んでくれました! 初齢幼虫1頭が浅いところにいました。


確認できた幼虫の生育状態からすると

産卵されたのは3月中旬あたりではないかと思われます。

また、固めにつめたマットからは幼虫や卵は出てきませんでした。

朽ち木には他にも食痕が2つほどありましたが、出てきた幼虫1頭をプリンカップに移して

朽ち木はそのままもとに戻しました。


母虫は現在もゼリーをよく食べておりまだ産卵する可能性はあります。


ラマの産卵形態は、朽ち木だけでなく「マットにも産む」と聞いたことがあります。

確かにメスの上翅点刻とその列はうっすら目立たずマットに産んでもよさそうな風貌です。

条件によってはそうなのかもしれません。


ラマは、ヒラタかオオクワか?

多くの生物には学名が付いています。

学名は、「国際動物命名規約」というルールに従って付けられています。

日本では学名のほかに和名というのがあり、例えばVespa mandarinia Smith これは学名で

和名はオオスズメバチです。

和名は学名と違って付け方に拘束力のある決まりがありませんので

命名者の主観や思いが強く入り込みます。

また、同じ種類でも地方特有の呼び名があったりもします。

Dorcus rama ラマは少し前まではラマオオクワガタと呼ばれた時期もありましたが

最近ではラマヒラタと呼ばれることが多くなりました。

このほかにも

Dorcus tityus Hope,1842 ティティウス

Dorcus affinis (Pouillaude,1913) アフィニス

Dorcus miwai Benesh,1936 ミワ ↓

Dorcus hyperion Boileau,1899 ヒペリオン↓


‥などといった それっぽいけど、それっぽくない種がいます。

そもそも それらの和名にヒラタやオオクワガタをあてがうには無理があるのかもしれません。

マは、ヒラタか、オオクワガタか

ここでは、ラマラマとしました。悪しからず・・・

 

最後に

今回はじめてラマの幼虫がとれました。

これまでの経験からするとラマの野外個体は産卵済のものや、その途中にあるものがおり

当たりはずれがあるように思います。

今回のメスは後者の方と思われ、今しばらく摂食と産卵を繰り返すのではないかと感じています。

温度管理につては22度前後で産卵は可能。

セットの方法はオオクワガタ等と同じでよいと思います。

また、18度くらいではオスメス共に動きがやや緩慢になりましたので

これからしばらくの間はラマにとってよい温度帯になるのではないかと期待しています。

参考引用文献:
鈴木知之 著,2005.6.20.外国産クワガタ・カブトムシ飼育大図鑑,
   株式会社 世界文化社.