3連休初日、北部の山地帯に行ってきました。
天気は終始曇りで、時折り強風でしたが気温は高く、麓では30度ほどありました。
恐らく1000m付近でも25度くらいあったと思います。
コクワとスジ
比較的低い(600m以上)場所の広葉樹の樹皮下や洞では
コクワガタとスジクワガタがまだ活動中です。
↓ 樹皮を歩くスジクワ
このあたりでも平地と同じように一つの木に2種は混生しています。
もちろん良い場所はコクワガタが占優します。
↓ 門番中のコクワガタ
画像を撮ったあたりは比較的標高が低いので
スジクワガタの小ぶりな大歯型がたまに見つかります。
↓ 樹皮下にいたスジクワペア
標高を上げるにつれオスは小さくなっていく傾向にあります。
また、標高の高いところで朽ち木から出てくるコクワガタの終齢幼虫は
大型であることが珍しくありません。
おもしろい現象です。
アカアシクワガタ
盛夏には沢山いたアカアシクワガタですがもういませんでした。
古巣でヒメオオクワガタ
長らく見ることのなかったポイントでヒメオオクワガタを見つけました。
しかも2個所です。
恐らく近くによい発生木が出来たのでしょう。
一つ目は20年ほど前にはヒメオオクワガタが占有していたポイントで
たまに見るアカアシクワガタが新鮮に思えた場所です。
ところが10年ほど前からポイントはアカアシクワガタに入れ替わり
ヒメオオクワガタの姿は全く見れなくなっていました。
そして、今年の盛夏も多くのアカアシクワガタが集まっていました。
↓ 根元にコクワガタ?
↓ 近づいて見るとヒメオオクワガタ!
↓ 異なる木にも・・・
↓ 降りてくるのを待ちます
↓ 途中で静止
2つ目のポイントは谷筋を下ります。
この谷筋は、水の音が聞こえる湿気の多いポイントでした。
ここでは確実に20年以上ヒメオオクワガタを見ていません。
この谷は、山ブドウが特別繁栄しており
目視ではヒメオオクワガタを発見することが難しかった場所です。
複雑に絡み付き、生い茂る山ブドウのせいで
どの木に付いているのかさえわらないまま、ただただ木をゆすり
落下する個体を拾っていた思い出の場所です。
そして、古い古い食み痕から樹種を特定できたのは数年前のことです。
↓ 緑の木にも!(ウリハダカエデ)
昨日発見したのはなぜかオスばかりで
他のポイントでもメスの姿を見ることは出来ませんでしたが
何かしら懐かしいものを見たような
そんな気持ちで一つずつリリースし、山を下りました。