以前兄からすすめられていた作品。ようやく観ました。
23歳の若さで余命2ヶ月と言われ、それに絶望するでもなく自暴自棄になるでもなく、死ぬまでにしておきたい項目を書き記して行動に移してゆく。
公式サイト上でも”あなたの死ぬまでにしたいこと”は何ですか というBBSがあるけど、実際どうだろうなぁと考えてしまう。
自分はきっと、主人公のように密かに物事をすすめていったりはできない。
間違いなく、だんなさんには話してしまう。
話されたほうもつらいとは思うけど、その残された2ヶ月で精一杯思いを伝えようと思う。そしたらきっと、黙ってはいられないと思うのよね、自分の場合。
とりあえず最期は、だんなさんに手を握ってもらって看取られたい。
と、書いているだけでも涙がとまらなくなる始末。
現実に起こったら結局泣き暮らして終わりそうな…。
自分の置かれている状況や大切なものをあらためて確認させてくれる、そんな作品でした。
ちなみに昨日は『
靴に恋して』(2002/スペイン)を観ました。
こちらは登場人物のからみっぷりはでき過ぎだとは思うけれど、
それぞれの人物が魅力的で、生々しくて、すごく人間の感情の撮り方がうまいなと思った。
そろいも揃ってみんな不器用なんだけど、そこがまた「そうだよね、そういう行動とっちゃうよね」ってトホホなんだけど共感してしまう。
ほんとにこう、完璧な人なんていないよねと思うし、みんな何かを抱えていて、どうしようもなくて、周りにバカだねって思われても、それを乗り越えて幸せになっていくのよね、ということをきゅんきゅんと痛感させてくれる。
人間のいやらしさと美しさがいっぱい。
これほど「人間らしい」と思った作品はあんまりないかも(いや、忘れてるだけ?)。
昨日、今日でなんだか心が洗われた気がするです。