木村拓哉が出演して話題になっているドラマ「華麗なる一族」は実在の人物や事件をモデルにして
山崎豊子
さんによって小説に執筆された。
その舞台背景に登場する阪神銀行は当時の「神戸銀行」、阪神特殊鋼は「山陽特殊製鋼」、そして万俵家は神戸の岡崎財閥をモデルにしたものだと言われる。
神戸出身の私にとってこれほど身近な背景が登場する物語はかなり興味深いです。
神戸銀行・・・生まれた時に住んでた家の近所に本店があった。その後、太陽銀行、三井銀行と合併により太陽神戸三井銀行になった。現在はさくら銀行を経て
三井住友銀行になる。
阪神銀行・・・貿易商だった父が取引していた銀行。父が亡くなった後、会社と一緒に取引を引き継いだが会社組織を整理したときに一緒に整理してしまいました。
ちなみに阪神銀行はみどり銀行を経て現在三井住友銀行傘下の
みなと銀行になっている。
山陽特殊製鋼・・・姫路の臨海エリアにある大手特殊鋼業メーカーさん。現在の職場で色々とつながりがあり、何度か訪れた事がある会社。
岡崎財閥・・・神戸を中心に銀行、鉄鋼、造船などの事業展開をしていた大金持ち。これだけは残念ながらコネクションは持ってないです。
しかし、旧岡崎邸洋館の「
神戸市立須磨離宮公園」は遠足で訪れる定番スポットなので神戸の小学生だったら行ったことがない人はいないでしょう。
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岡崎財閥の基礎の生みの親、岡崎藤吉は旧姓を石丸といい、元は佐賀藩士の家系であった。
明治43年3月4日岡崎藤吉は個人経営の事業一切と、日本西廻汽船商会の総てを継承して資本金30万円の岡崎汽船株式会社を設立、 新会社組織に変更した。
その後、 幸いにも第１次世界大戦の勃発となり、 海運業界は戦争特需により、味曽有の好況を迎え持ち船売却による莫大な利益の計上や、 逆に他社整理船を低廉価格で再購入するなど、 大正7年には資本金を70万円、 100万円と続いて増資して社業の基盤を固めたのである。
初代岡崎藤吉は大正6年に神戸岡崎銀行 （後の神戸銀行） を創設しその頭取となり、 又神戸海上運送火災保険会社（のちの同和火災海上保険）の社長も歴任し、 更に同14年には貴族院議員に選出されて国政にも参画。 神戸財界の雄と呼ばれた傑物である。
しかし、岡崎藤吉には息子がいなかったため、婿養子として迎え入れられたのが岡崎忠雄（石丸忠雄）であった。
岡崎忠雄は神戸岡崎銀行頭取を務め、神戸銀行の会長に就任。のちに神戸商工会議所会頭も務めた。
忠雄になり息子が誕生したが、一男一女であったため、長男真一が保険を、銀行は長女の婿養子に迎えた忠（ちゅう）が、
引き継ぐ事になった。
そして万俵大介のモデルと言われる人物は・・・岡崎忠雄、長男の岡崎真一、そして婿養子岡崎忠の３人をミックスした人物だと思われる。
参考・・・
まさに“華麗なる一族” 銀行・損保に君臨した神戸の岡崎財閥 そして、岡崎家の現在
岡崎財閥・岡崎家系図など詳細なデータが記されてます。
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