閑寂肆独白

ひまでさびしい本屋のひとりごと

NHK,使っていいのか!これは「隠語」でしかないだろう

2014-12-25 20:53:02 | 日記

 この本は後で読もうとおもって脇にのけて置くのが溜まると一般的には「積読(ツンドク)」という名称が与えられる。吾輩もその例外ではなく、あちこちにそういう「今はまだ目を通していないので売れない」というものだらけという状態です。さらに、新聞切抜きの方もせっせとやっていてその方もすでに収拾がつかないくらい溜まってしまっている(これはなんと呼ぶのでしょう)。それでも時々「整理せねば」と思い立つのだが・・・。 と思って手をかけたその中で1993-5-25朝日新聞の「窓」というコラムの切抜きを見つけたので紹介しようと思う。題は「前倒し・反対」というもの。今、マスコミでは当たり前のように使っている「前倒し」は広辞苑に採用されたのは1991刊の第4版だという。ちなみに小生の机のわきにある小学館の国語大辞典1982版には載っていない。このコラム子によると1973年頃大蔵省主計局の説明に使われ、わけがわからずびっくりしたということである。「前倒し」とは警察用語の「ホシ」「タタキ」「デカ」などと同様、予算作業の中の大蔵省の「業界用語」「隠語」なのである。ニュースの中で「デカ」といったような表向きではない警察用語を使うことがあるだろうか。NHKはじめマスコミはできるだけ正確、かつ綺麗な日本語を使い、日本語の手本になる言葉遣いを心がける「義務」があるのではないか。古来の「繰り上げ」ないしは「先取り」というまともな常套ともいえる日本語があるにも関わらず「隠語」を大ぴらに使う、つい最近も毎日新聞の下の方の小さなコラムの極短い文の中に2度も「前倒し」を使ったものを目にした。こういう記事を書く記者が言葉づかいに全く無神経というのが腹タダシイのだが如何なものだろうか。はっきりと「止めてくれ」といわなければならない。

このコラム子同様に「前倒し・反対」と声を上げようと思う。ほかにも使いたくない、聞きたくない放送の言葉使いがある。それは天気予報での「××のおそれがあります」なのだが、これもおかしい。漢字で表現すれば「恐れ・惧れ・畏れ・虞」の区別も正確につくであろうが、話言葉・音声ではそれらの区別はつかないし、これだって「見込み」という普通の言葉があるのだから「大雪が降る虞があります」ではなく「雪が降る見込みです」の方がずっと事態を「正確に」伝えられると思う。どうして変な漢語を使うのだろう。この点皆様の見解は如何なものだろうか。でも、このブログを見た方はせめて自身の文章でお使いになりませぬよう願います。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 寒くなりました。 | トップ | 教会へ行った »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事