オーストラリアのリーディングです。オーストラリアもノーザンダンサー系がほとんどです。ターントゥはベスト100に11頭しかいませんでした。しかし、それでもニュージーランドと同じように他の血統に比べるとかなり多くいます。ピエロを出したロンローが4位、ニュージーランドオークス馬を出したモアザンレディが8位、リセットが16位、ザビールが20位です。ザビールが今でも現役でここまでやれるのは驚きですが、上位でそれなりにザビール系は活躍しています。サンデーサイレンス系もここでは走らなくて、キープザフェイスが66位でした。2シーズン前には重賞勝ち馬を1頭出しましたが、昨シーズンはステークス勝ち馬を1頭出しただけでした。ハットトリックもオーストラリアでシャトルで産駒を残していますが、ほとんど活躍馬を出していません。サンデーサイレンスは、どこでも走っているといっていいと思うのですが、オセアニアだけはなぜか走りません。フジキセキが成功しなかったというのが大きいのではないかと思うのですが、しかし、それだけでなくキープザフェイスの失敗というのも大きいかもしれません。かなりの頭数種付けをしたというのはこの2頭しかいません。少頭数しか種付けしていないタヤスツヨシやジェニュインなどはG1馬を出しています。それを考えても全く走らないというのではなく、運がなかったところもあるような気がします。1位はExceed and Excel 、2位はFastnet Rock 、3位はCommandsでデインヒルばかりになっています。Commandsは日本でもダーレーで種付けをしていて、今年から産駒が走っています。
昨シーズンのオセアニアのリーディングです。以前ニュージーランドでターントゥが増えたと書いたのですが、どれぐらい前か忘れてしまいましたが、その時よりは少なくなっていました。それでも上位100に15頭いました。ほとんどがノーザンダンサー系であることを考えると必ずしも多いとはいえないかもしれませんが、しかし、他の血統に比べるとかなり多くなっていました。ただ、サンデーサイレンスが走っているかというとここでもほとんど走りません。今活躍しているのは、ゼンノログロイぐらいです。それも産駒数が少なくて15頭です。そのうちステークス勝ちが2頭でした。他で日本関連で活躍している馬というとペンタイアが16位、シンコウキングが20位、ヤマニンバイタルが45位でした。1位のオライリーはニュージーランド2000ギニーを勝ったセイクリッドフィールズを出しています。セイクリッドフィールズはドンカスターハンデ（豪・G1）でピエロにも勝った馬です。オライリーは、ラストタイクーン産駒です。
アメリカのリーディングでミスタープロスペクターが上位から減っています。とはいっても今1位にいるのはスパイツタウンでゴーンウエスト産駒です。それと9位にアンブライドルズソングがいます。増えたのはノーザンダンサー系でアメリカでもノーザンダンサー系が主流になるのかもしれません。ナスルーラも増えているのですが、ナスルーラがこれ以上になるでしょうか。APインディはもう引退してしまっていますが、産駒はかなり活躍しています。APインディ系が増えるようなことになることもなくはないかもしれません。
デルマーマイル（G2）があってオブビアスリーが勝ちました。2コーナーで先頭に立つとそのまま逃げ切りました。5頭立てと少頭数のレースでサイレンティオも出走していました。後方からで直線を向いて仕掛けるといい脚を使ったのですが、ゴール前わずかに届かずほとんど差のない3着でした。サイレンティオは休み明けでここはたたいただけならオブビアスリーの3着というのは悪くないのではないでしょうか。トラヴァースステークスは、ロイヤルデルタが勝っています。ヴェラザノは、直線を向いて失速いてしまい、5着といいところがありませんでした。前走が圧勝でここでも期待していたのですが、ムラ駆けするのかもしれません。
アンブライドルズソングが亡くなっています。アンブライドルズソングはアンブライドルド産駒です。ファピアノ系の後継馬といっていいかもしれません。現在もリーディングの上位にいて活躍馬を出しています。アンブライドルズソングは、BCジュベナイルを勝った後、フロリダダービー、ウッドメモリアルと連勝して、ケンタッキーダービーに臨みましたが、怪我もあって5着に沈んでしまいました。その後はそれほどの成績は残していません。種牡馬としては100頭のステークス勝ち馬を出しました。それと、ランドもなくなっています。ランドはドイツ馬でジャパンカップで勝った馬です。凱旋門賞4着、ブリーダーズカップターフ12着というローテーションで東京で走りました。坂上で抜け出す快勝でした。2着ヒシアマゾン、3着が仏ダービー馬のエルナンドでした。ランドはヨーロッパで種牡馬としても活躍しています。パオリニなどが代表産駒です。
先週のアメリカの芝のG1でキッチンズジョイ産駒が3勝しました。リーディングでもトップに立っています。アーリントンミリオンをReal Solution 、スウォードダンサーインヴィテーションをBig Blue Kitten が、セクレタリアトステークスをAdmiral Kitten が勝っています。キッチンズジョイは、エルプラド産駒で、セクレタリアトステークス、ターフクラシックとG1を連勝した後、BCターフでも2着になった馬です。
トウケイヘイローが強いレースをしました。鳴尾記念、函館記念に続いて重賞3連勝です。どのレースも逃げ切りでしたが、もともとは先行馬で逃げが板についてきたのではないでしょうか。サイレンススズカを思い起こさせるレースぶりですが、どこまで強くなるのか先が楽しみです。次走は天皇賞になると思うのですが、マイルチャンピョンシップでもかなり期待できそうです。父のゴールドヘイローは、父がサンデーサイレンスで、地方で活躍した馬です。脚元が悪くて大した競走成績を残さないで引退してしまいました。産駒は地方に多くいます。重賞勝ちをした馬も多くいますが、中央ではトウケイヘイローぐらいしかいません。
ジャックルマロワ賞で勝ったのはムーンクラウドでした。ムーンクラウドはモーリストゲスト賞を勝ったばかりで連投でした。ムーンクラウドは牝馬でモーリスドゲスト賞（仏G1・1300）を3連覇しました。去年のムーンランドロンシャン賞も勝っています。3着にはダービー馬のインテロ、5着にはドーンアプローチが入っています。ドーンアプローチは前走、サセックスステークスでトロナードに負けてしまい、これで3敗目です。かなりローテーションも詰まっていて、その影響もあったと思いますが、だんだん負けが込んできてしまっています。